第12回狛江市子ども・子育て会議〜新しい計画について(理念、サービス)〜

2014年9月12日

狛江市子ども・子育て会議の第12回は6月17日に行なわれました。
この会議から、市民委員が一人増えて、四人になりました。
子育て中の主婦が増えましたよ。
これまで以上に、子育て世代の意見が反映される会議になると良いなあと思いました。

1.新しい計画の策定について

現行計画(次世代育成支援行動計画 後期)の基本的な考え方、基本理念、基本的な視点、基本目標の説明がありました。

現行計画の基本理念は
 「ともにつくる、子どもが健やかに育ち、安心して子育てのできるまち・狛江」
新しい計画では、どのような計画にしていくのか、内容、考え方について委員から活発な意見が出ました。
 

○ 保育サービスを量的に充足していくとともに、保育の質もきちんと確保しなければいけない。
市全体として、公私を含めて、あるいは認可保育所、認証保育所を含めて、保育士や専門職の研修を充実していくことが大切ではないか。

○ 狛江市シティーセールスプラン素案に対するパブリックコメントでは、
「狛江市は子育てしにくいというイメージがある」といった意見があった。
具体的には、休日保育が利用できない、医療費助成が小学生までということが理由なようだ。  
ひとり親家庭の問題もとりあげていきたい。
そもそも、狛江市として子ども・子育てをどのように位置付けているのか?
子どもに対する位置付け、子どもという存在について、狛江市は行政の中で第一位に考えているということ、姿勢や議会の合意、あるいは市民全体の合意というものが必要だ。

○ 子育てということの前に親育ちということをもっと取り入れて、考えの中に入れていくべき。
親が育ちきっていない中で子育てを一生懸命やっても、なかなかうまくいかないこともある。
保育サービスを利用しない場合、家庭で子どもをどうやって育てていくのかを考えてほしい。
自助、共助、公助といういろいろな形で子育てをしていかなければならないと思う。
自助があるためには、共助がなければなかなか子育ては難しい。
親同士のつながりをどう深めるのか、それを通じて子育てにつながっていくような考え方ができたらよい。

○ 子どもの最大限の利益を守るということを常に持ち続けることが必要。
子どもたちが不安がらずに、親のそばにいることによって安心して自分の力を試し、自分の力で切り抜けていこう、これからの社会を生き抜いていこうという気持ちを大きく膨らませてあげたい。
言い換えれば、寂しい気持ちにさせるだけではなく、大人が自分たちのことをちゃんと支えてくれていることを子どもたち自身が実感できるような社会づくり。
また、保護者に子どもを育ててよかったと思ってもらうための、支援、励ましや勇気づけ、「あなたでもできる」という言葉かけがとても重要だ。

○ 狛江市は小さな自治体なので、顔の見える関係がつくりやすいことが特徴。
この顔の見える関係を大事にした子育てができるとよい。
現行計画の基本理念では「ともにつくる~」とありますが、具体的に誰と誰のことなのか今ひとつはっきりしていない。
「今、これを考えていて、こうしようとしているから手伝ってほしい」という発信が市役所からもっとあると、市民としても力を出しやすいだろう。
 保育の質の確保については、保育士資格を持っていても、現在仕事に就いていない方が市内にたくさんいる。
顔が見える関係をつくっておくと、人材の確保ももっと簡単にできるだろう。

○ これまで会議に参加してきて、狛江市は最低限の基準を満たすことを目指しているとしか思えない。
もっと子どもが健全に育って巣立っていくという市の姿を、狛江市は目指していってほしい。
財政も厳しいが、まずは「基準以上の都内一の子育て環境を狛江市は目指す」ということを目標にしてほしい。
学童保育所では、午前中は未就学の子どもとお母さんたちの居場所として開放しており、地域に根ざした子育ての拠点という機能も果たしてる。
いろいろな問題を抱えているお母さんも仲間ができて、楽に子育てができるようになったり、本当に問題がある家庭だったら、それを発見できるような場所にしていくべきだ。

○ 現在では、リフレッシュ目的でも一時保育が利用できるようになりましたが、あくまで予約した上での利用。
専業主婦の場合、日中夫は家にはいないので、自分自身の具合が悪くなっても子どもを見なくてはいけないという状況がある。
その時に何か公的なサービスがあるとよい。
現行の計画でも考え方としては十分よいと思うが、やはりあれはできない、これはできないという状況に実際はなりがちだ。
子育ては生活そのもの、生き方そのもの。
狛江市のあり方は子育てに出てくる

○ 児童館、子ども家庭支援センター、学童保育所、保育園など、いろいろな機関の連絡網のようなもの、どこに行っても分かるような形ができたらよい。
例えば、保育園は保育園のことしか分からないのではなく、保育園は幼稚園のことも近くの児童館も分かるというように、総合的な窓口の役割をそれぞれが担えたらよい。

○ 狛江市の子育てについて、「これから5年、10年先に、こういう夢、ビジョンを持ちます」という要素があるとよい。

○ 核家族化が進んでいて、子育てしながら家庭にこもってしまう方も多いので、不安になった時に誰に相談すればよいのかわかるようにしてほしい。
 

○ 働き方にいろいろな形態があり、ニーズがとても多様化している。
もう少し地域で子どもをみられるような人のつながり、地域のつながりというのができればよい。

○ 子育てに詳しい人材はかなりいると思いますが、そういう人たちと接点がないので、不安になっているお母さん方は相談したいけれど、なかなか相談できていないように思う。
育児ノイローゼや虐待につながるようなケースにならないように、行政が支援できる人材を発信できれば、地域でのつながりができて、いろいろなことが解決できるのではないか。

○ 子どもへの投資が私たちの将来への投資だと考えれば、行政の財政上の問題は全部払拭されると思う。
そういう見方をすれば、地域みんなで子どもを育てるといった概念も生まれてくるのではないか。
障がいのある子どもたちを切れ目なく見守るという制度設計は、今回の計画の中に盛り込まなければいけない。

○ 狛江市は経済的に豊かな人が多い地域と思っていたが、ニーズ調査により経済的に苦しい世帯、暮らし向きが苦しい世帯がいろいろな課題を抱えていることが分かった。
経済的に苦しいので働こうとしている、働かざるを得ないという人たちの事情も見えてきた。
働こうとしている人が安心して子どもを預けられるような環境整備が必要となる。
一方、子どもと接する時間が働くことによって少なくなってしまうという現実もあり、そこでワークライフバランスをどう進めるかというのも、一つの課題として出てくる。  
ニーズ調査では、「暮らし向きと子どもの学校の成績が心配だ」という人が多くなっている。
経済的な困難を抱えている人、暮らし向きが大変な人に、子どもの学校の成績が心配だという人が比例して多くなっている。
具体的な施策では、例えば学生ボランティアが貧困家庭で暮らし向きの厳しいところに出向き勉強を教えるとか、そういったことも進めていく必要があるのかなという気がする。

委員の皆さんの意見で、共通のキーワードは

「地域」「人とのつながり」 というのがわかりました。
 

2.サービス見込量に対する確保方策

幼稚園の預かり保育以外の一時預かり、病児保育事業、子育て援助活動支援事業、放課後児童健全育成事業の見込量について説明がありました。


○ 「放課後児童健全育成事業について」は、ニーズ調査でも、放課後の居場所については非常に高いニーズがあった
市としては平成31年度までに国の基準にしたいと考えているので、来年度からすぐに希望者が全員入れるというのは厳しい。
今後、小学校6年生まで預かるとなった時には、ギャングエイジなどへの対応も考えていく必要がある。

○ 放課後児童健全育成事業での環境づくりは、部屋の面積などの問題だけではなく、子どもへのさまざまな配慮も含めて準備しなければいけない。

○ ワークライフバランスが進むと仕事に出る母親が増えることになるので、行政や地域が子どもの面倒を共有していかなければならない。

○ 今は若年層の男性労働者の40パーセント以上が非正規社員。
正規社員で働いている方が長時間労働で、奥さんが専業主婦として子育てをするというのは、もう昔の話。
これからの雇用の問題を考えると、非正規社員の父親と母親が協力し合って仕事と子育てをするという形が、増えていくだろう。

○ そういう意味でも安心して働けるような保育園、幼稚園といったものや、ワークライフバランスについても、しっかりとした考えを大勢の人が持つということが必要だ。

○ 今回実施したニーズ調査も国の標準的な設計に基づくものですが、ここまで積み上げてきたデータ自体は尊重したいですが、基本的な枠としては一回り大きいくらいに構えていかないと、なかなか有効なものにはならない気がする。

○ まだ独身の若い人が狛江市に希望を見いだせるという意味で、大胆な政策も必要なのかもしれない。
東京の人口は増えていますが、子育て支援に力を入れていない自治体では、すでに20歳から30歳の若年女性が減っている自治体もある。
少しでも住みやすい所、子育てをしやすい所、働きやすい所に、人が移り始めている。
そんなことを考えると、狛江市は「若い人、いらっしゃい」というくらいのことがあってもよいのでは?

○ 狛江市だけは働く時間を早めに終えようという大英断のような形をしていかないと、
両親が働いている姿を見ている子どもたちは、大人になるとこんなに遅くまで働かなければいけないのかという気持ちを子どもが持ち、だんだん、結婚する気にもならなくなってしまい、少子化に拍車をかけてしまうだろう。

○ この子ども・子育て会議で、狛江市ではこんな話が出たということをもっとアピールしていただきながら、狛江市の生活、就労、各商店などでできることを考えていくことが必要なのではないか。

○ そういう夢をどうしたら実現できるかという知恵を出し合いたい。
長時間労働を支えるために保育サービスがあるのではないという視点も大切だろう。
場合によっては、父親と母親が短時間労働だけれど、社会保険もあって生活していけるといった夢をかなえられるような事業所なり企業を市が誘致するのもよいだろう。  

○ また、生活が苦しい人ほど、ワークライフバランスという言葉を知らないという現状がある。
その辺も考えていかなければいけない。  

○ 例えば市独自の子どもの日を設定して、その日については少なくとも親子が触れ合える時間を工夫するなど、
何か狛江市の子どもをめぐる風土が少しずつ調整されていくきっかけづくりをすればよいのではないか。

○ 市内の無認可保育所の実情の把握が必要。
どういう事業者がやっているのか、もし基準を満たしているのであれば公費を入れて、例えば小規模保育に移行させてあげてほしい。
来年から消費税を財源として子どもに対する給付を代理で受領する形になるので、全ての子どもたちがその権利を行使できるようにしてほしい。
また、ベビーシッターによる事件があったが、私たちの見えない所で事件が起こるということはあってはならないことだ。
基準を守らせたり、公費を入れることで行政も含めてきちんと指導監督できるので、結果として市の子育て環境が充実するだろう。

第12回の狛江市子ども・子育て会議では、狛江市の今後の取り組みについて、委員の意見が多いに交わされる会議でした。

6月の会議 

(by たんちゃん。)