【入学準備】「就学支援シート」を知っていますか?

2017年11月22日

市内の小学校で次々と就学時健康診断が始まり、小学校入学を控えたお子さんやそのご家族は、来年4月からの小学校生活をいよいよ具体的に考え出す時期となってきました。期待に胸を膨らませている方、ちょっぴり不安や心配があるという方、さまざまだと思います。
今回は、その不安や心配を少しでも小さくするための制度についてのご紹介です。

就学時健康診断の案内が届いた際、『就学支援シートをご活用ください』というタイトルのA4サイズのリーフレットが同封されていたことに気づかれたでしょうか。
本文には「お子さまの様子・留意事項など、学校に知っておいて欲しいことを、伝える方法として『就学支援シート』があります。」とあります。「就学支援シート」という言葉を初めて目にされた方も多かったのではないでしょうか。
保育園や療育機関などに通っていれば、そちらで入手することのできる「就学支援シート」ですが、それ以外の場合は自ら市役所まで足を運んで取りに行く必要があるので、そもそもこのシートを目にする機会がないこともあります。このリーフレットだけではイメージが湧かず、「うちの子には関係のない話」と感じた方もいらしたことと思います。

この「就学支援シート」とはいったいどんなものなのか、どのように活用されるのかについてまとめました。
記事の内容は、シートとともに配布される狛江市教育委員会発行の「就学支援シートをご記入くださるみなさまへ」という説明の用紙と、狛江市教育委員会教育部学校教育課学務保健係の職員に伺った話をもとにしています。

就学支援シートって何? ~基本情報~

就学支援シートは、保護者と幼稚園・保育園・療育機関とが協力して作成し、お子さんが就学する学校に引き継ぐものです。
学校ではこのシートをもとに個別の指導計画や支援計画の作成を進めます。

配布時期 平成29年10月31日(火)~12月8日(金)
配布場所

狛江市教育委員会 学校教育課(市役所3階)

狛江市教育研究所 ・ あいとぴあ子ども発達教室 “ぱる”

認可保育所(狛江市内)

提出締切 平成30年2月2日(金)までに、教育委員会に提出してください。
問合せ先 学校教育課学務保健係 03-3430-1111(内線2324)

就学支援シート

写真は、実際に市役所の学校教育課でもらってきたシートです。
A3用紙を二つ折りにしたサイズで、同じくA3二つ折り(A4で4ページ)の説明がついています。

狛江市教育委員会のサイト内で、シート本紙と説明共に参考用のPDFファイルを閲覧することができます。

何を書いたらいいの?  ~記入項目~

それでは、「就学支援シート」で入学先の小学校に伝えることができるのはどんな内容になるのでしょうか。

以下は、シートに設定されている各項目です。

  • 健康・身体に関すること
  • 人とのかかわりに関すること
  • 日常生活に関すること(遊びや製作の様子)
  • 性格・行動に関すること
  • 指導上の工夫や必要な配慮
  • その他

これら6つの項目をそれぞれ保護者から、幼稚園・保育園から、療育機関からの3つの欄に分けて記入するものとなっています。
また、それぞれの項目について、例えばどんな内容が含まれるのかが箇条書きされていて、ひとつめの「健康・身体に関すること」であれば、「健康上、配慮が必要な点」「身体上、配慮が必要な点」「身体運動面(姿勢も含む)」「手・指の動き、巧緻性(器用さ)」「動作の模倣(まねること)」がこの項目に入ることがわかります。どこに何を書けばいいのか迷わずに記入していくことができそうです。
また、全ての欄を埋める必要はありません。お子さんについて是非伝えておきたいというポイントを絞って伝えられます。療育機関の欄もありますが、こちらも必須ではないので、療育に通っていないお子さんでも利用可能です。
シートだけでは不十分と思われる際には、関係書類等(教材の写真、診断書など)を添付することも自由です。

ここまでの説明で、お子さんの心配な点・ネガティブな内容ばかり記入するようなイメージを持たれた方もいるかもしれません。しかし、「就学支援シート」が目指しているのはこれまでの成長の歩みを大切にしてひとりひとりが豊かで充実した学校生活を送ることです。お子さんのいいところや得意なこと、これまでに家庭や園で工夫してきた支援の方法(こんなサポートがあれば、うちの子は力を発揮できる!)を是非小学校へと引き継ぎましょう。

どんなことに活かされるの?  ~活用の流れ~

作成した「就学支援シート」はその後どうやって活用されるのでしょうか。

締切の2月2日までに提出されたシートは、その後教育委員会で写しをとって、保護者、幼稚園・保育園、療育機関、学校に配布されます。そして、受け取った小学校では新入生として迎えるにあたっての取り組みが開始されることになります。

小学校での取り組みは学校によって異なりますが、まずは配慮が必要な事項を確認し、学級編成の参考にしたり、入学日からの指導上の工夫に活用されます。
入学前に出身幼稚園・保育園や療育機関を交えての引き継ぎ会が開かれる場合もあります。支援のポイントを明確にし、入学後の生活に備えます。

実際に入学してからは、最初の個人面談の際にシートの内容について再確認し、保護者と担任の共通理解のもとに個別の指導計画を進めていくこととなります。学期ごと、進級の際にもシートの内容は引き継がれ、小学校卒業にあたっては中学校と連携をとるものとなります。
なお、作成・活用の過程を通じて、個人情報の保護・管理については徹底されています。

 

「就学支援シート」がどんなものか、ご理解いただけたでしょうか。
今年度(平成29年4月)入学した新一年生552人のうち、29人がこちらのシートを提出しました。まだまだ広く浸透しているとはいえない状況ですが、入学に不安を抱えているご家族にとって、シートを活用することが少しでも支えになればと思います。
我が家にも大変落ち着きのない年長児がおり、入学に向けて記入を進めているところです。

by むーちょ
 

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