子どもを犯罪から守る安全力をつける!~「防犯パワーアップ講座」

2018年10月24日

『日本一安心で安全なまち』を目指す狛江市に暮らしていても、やはり心配なのは子どもたちの安全です。
幼児期は大人が一緒についていれば心配なかった場面も、年齢が上がるにつれて、登下校や習いごとなど、子どもだけで外出をさせる状況が増えてきます。
子どもたちにどのように防犯意識を持ってもらうかのヒントを得ようと、狛江市安心安全課による防犯講座に小学一年生の子どもと一緒に参加しました。

一般市民による防犯活動

講座のタイトルは「不審者から身を守る!防犯講演会・安全ボランティア講習会『防犯パワーアップ講座』」という少々長いもので、我々と同じく親子で来ていた子育て世代の他に、安全ボランティアで活躍されているシニア世代の方々も多数受講されていました。
前半は座学での講義形式、後半は体を動かす体操やゲームをしながら、防犯について学びました。

講座の様子1 講座の様子3 講座の様子3

講師はうさぎママのパトロール教室主宰の安全インストラクター武田信彦先生。
「一般市民ができる防犯」をテーマに、各地でセミナーやワークショップを行って、安全のコツを紹介しているそうです。

一般市民による防犯活動とは、警察のように犯罪に対して目を光らせるのではなく、地域や子どもたちを見守ることによって、犯罪が起きにくい環境を作ったり、ひとりひとりの安全に対する意識を高めることだとのことでした。
地域で活躍する安全ボランティアも、不審者を見つけることが目的ではなく(それは警察の仕事!)、あいさつと笑顔で安心・安全の輪を広げていくことが目的なのだそうです。

子どもの防犯

講座では地域の連携や安全ボランティアの実践についても詳しい話がありましたが、ここからはぴーれ読者層の関心が高いと思われる、子どもの防犯に的を絞って内容をお伝えします。

子どもに防犯について教えるとき、どんなふうに教えたらいいのかというのは、筆者が常日頃気になっていたことです。
自らを守る行動は身につけさせなければなりませんが、誰も彼もを不審者と疑ってかからせたり、犯罪の事例を話して徒に怖がらせたりといったことは本意ではありません。
武田先生が講義の序盤、子どもたちに向けて「今日は怖い話はひとつもありません」と言ったのを、筆者はたいへん画期的に感じました。
講座で紹介されていたのは、子どもたち自身に安全のための習慣を理解させ、身につけさせるためのシンプルな原則と簡単な練習でした。

こどもをひとりにさせない

こちらの写真は、今回の講座で筆者が最も印象深かったひとコマ。
「いってきます」
アニメなどでもよく見かけるこのセリフと場面、「いってきます」と出かけた子どもが「ただいま」と帰ってくるまで一人で外を歩き回っている、そんな状況があるからこそ、地域での防犯活動が必要なのだと武田先生が説明しています。
そう、子どもの防犯で何よりも大切なことは、「ひとりにならない」ことです。
我が子を習いごとにひとりで通わせている筆者はぎくりとしました。

しかし、「最も大切なのはひとりにならないこと、そしてそれは綺麗ごとです」と武田先生は続けます。
一緒に下校する友達と別れた後やマンションの階段など、ひとりになってしまう状況は必ず生まれます。この状況は人によって違うので、子どもがどんなとき・どこでひとりになるのかを前もって親子で確認し、話しあっておくことが重要だそうです。

安全スイッチオン!

もしもひとりになってしまったら、大事なのは安全スイッチを押すことです。
武田先生はスイッチのおもちゃを使い楽しく説明してくれましたが、「安全スイッチ」とはすなわち「気をつける」こと。しかし子どもには「気をつける」という抽象的な概念はわかりづらいものです。安全スイッチを入れたら、「周りをよく見て、よく聞く」ようにします。

講座の後半のワークショップでは、「だるまさんがころんだ」の動きでゆっくり振り返る練習を行いました。
だるまさんがころんだ1 だるまさんがころんだ2
例えば、友達と別れてひとりになった玄関先でドアを開ける瞬間、慣れている場所ならではの心と身体の隙が生まれやすくなります。ドアの前で一度「だるまさんがころんだ」で後ろを確認することを習慣づければ、危険を予防する意識が高まります。

適切な距離をとる

人と接する際には「触られない、つかまれない」ための距離をとることも子どもに教えておきたいルールです。これは相手が知っている人でも知らない人でも同じ。
悪い人かそうでないかを前もって判断することはできません。また、地域の方々とあいさつや笑顔を交わすことは防犯活動の基本であることは前述のとおり。知らない大人を無闇に避けるのではなく、誰に対しても一定の距離をとるようにというルールは子どもにとってわかりやすいものです。

1メートルの練習1 1メートルの練習2
こちらは適切な距離の目安となる1メートルの感覚を学んでいるところです。
広げた新聞紙を横幅のほうの長さになるように巻いた筒を、両側から挟んで支えて運ぶゲームです。子どもたちは楽しそうに取り組んでいました。
このときの相手との距離が約1メートルになるとのこと。そのままの位置からでは相手にまず手が届かない距離です(一歩踏み出せば手が届くため、必ずしも安全な距離ということではありません。安全な距離は状況によって異なりますが、あくまでも目安としてのものです)。

断る・逃げる・助けを求める

ここまでは危険を予防するための習慣づけについてでしたが、さらには「変だな」と思ったとき、「怖い」「嫌だ」と感じたときの行動について。
きっぱり「できません」と一言で断ること(理由を説明すると言葉の隙が生まれるため、一言で断るのがベストだそうです)、助けてくれる人がいる場所までダッシュで逃げること(どんな場所があるかは親子で話しあっておく必要があります)、大声で助けを求めること(とっさに大声を出すのは難しいので練習しておきましょう)も大事なことです。
それらをサポートしてくれるツールとして、防犯ブザーを持ち歩くこともおすすめされていました。電池の確認を忘れずに。


子どもたちを危険から守るために、子どもたち自身に身につけてもらうべき「安全力」について学びました。
紹介した防犯のスキルはすぐに実践可能なものばかりです。
皆さんもお子さんと、普段の生活の中で気をつけるべきポイントについて、話しあってみてはいかがでしょうか。
BY むーちょ

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