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HOME親子でおでかけ・遊び学ぶ・体験いつものおうちで、いつもと違うこと ~おうちキャンプ、やってみました

待ちに待った夏休みまであと少し。
昨年は休校期間の影響で夏休みも短縮だったため、今年こそ!と楽しみにされていたお子さんも多いのではないでしょうか。
とはいえ、東京には4度目の緊急事態宣言が発令され、遠出を伴うレジャーはまだまだ難しい状況です。
今年の夏休みは趣向を変えて、「おうちキャンプ」はいかがですか?

ぴーれ記者むーちょ(夫と小4・年長の娘の4人家族)は3度目の緊急事態宣言中だった今年のゴールデンウイーク、初めてのおうちキャンプに挑戦しました。
実は我が家は、長期休みといえばキャンプ、のキャンプ一家(娯楽のバージョンが少ないともいう……)。
連休中に行くつもりだったキャンプ場をキャンセルし、がっかりしていた子どもたちを楽しませる苦肉の策ではあったのですが、思っていた以上に楽しい時間を過ごすことができました。
ぴーれ記者が家族と一緒に楽しんだ一泊二日のおうちキャンプの体験記をお届けします。

いざ!おうちキャンプ ◆準備編◆

おうちキャンプを実施するにあたって、わたしが重視したのは「非日常感」。
本物のキャンプは現地に行ってしまえば、大自然という舞台装置が用意されています。
普段過ごしている自宅では場所の力に頼ることができないため、「普段の生活とは違うこと」「普段の生活を忘れること」を意識して盛り込んでいくことを目指しました。

スケジュール表

今回我が家では事前に家族会議を開き、キャンプでしたいことを子どもたちからヒアリング。
大人チームが事前にネットでリサーチしておいたアイデアと合わせて計画を練り、長女にスケジュール表を作ってもらいました。

スケジュール

スケジュール表は家族の人数分コピーして、二つ折りにしてキャンプのしおりに。
しおりを作ったことでキャンプの事前準備のワクワク感が出て、当日の行動も時間を気にしたメリハリが出ました。

リビングをキャンプ場に

我が家は庭が狭く、基本的にリビングをキャンプ場として使うことにしたため、スペースの確保と雰囲気づくりを兼ねて、家具は極力リビングから排除することに。

具体的には、ソファーやローテーブルを別の部屋に運び出し、運び出せないダイニングテーブルやベンチ収納は部屋の隅にできる限り寄せました。
いつも座っている場所ではくつろげないようになったため、日常生活との地続き感が薄まりました。

また、キャンプ中はテレビは見られないと話して子どもたちも納得したのですが、念のため大きな布をかけて目に入らないようにしました。

広いお庭やテントが張れるベランダをメインに使える場合は、暑さ対策をしたうえで、「室内には極力上がらない」などのルールを決めるのもいいかもしれません。

敷物や植物で雰囲気づくり

家具を運び出してできたスペースには、以前庭に人工芝を敷いたときに余っていた残りを、思いきって敷いてみました。

人工芝

手前は普段テント泊のときに中に敷いて使っている布製レジャーシートです。
人工芝が余っているご家庭はそうそうないと思いますが、室内にレジャーシートを敷くだけでも充分それっぽい!
外で使うものを床に敷くのに抵抗がある場合は、お手頃なアウトドアラグを新しく購入するのもよさそうです。

この他に、家じゅうの観葉植物をリビングに集結させ、少しでも自然の中の雰囲気を出す&動かせなかったテレビ台周辺の目隠しとしました。

おうちキャンプスタート! ◆1日め◆

食事は「キャンプっぽい」定番メニューを

どうしてもずらせない用事が午前中に入ってしまったため、お昼スタートとなったおうちキャンプ一日め。
設営前の腹ごしらえは子どもたちのリクエストでカップ麺になりました。
食事は庭でとるルールにしたので、庭先のデッキで麺をすする娘たち。

カップ麺

実はカップ麺は我が家のキャンプの定番。
遠出して連泊する場合、移動や設営・撤収に時間がかかる初日や最終日は火起こしの時間の節約のため、バーナーでお湯だけ沸かせばいいカップ麺を利用することが多いんです。
カップ麺でキャンプ気分が出せる我が子たち……安上がり……。

キャンプ内のその他の食事は、夜:カレーライス、翌朝:ホットサンド、昼:焼肉、と王道アウトドアご飯を選びました。

カレーライス
ホットサンド

新聞紙テント

我が家は庭先にキャンプ用のテントが張れる広さがないため、室内に日帰りレジャー用のポップアップテントを出しました。
ポップアップテントはワンタッチで便利なのですが、協力してテントを張るキャンプの設営感が出ないのが玉に瑕。

そこで今回挑戦することにしたのが、新聞紙テント作り。
作り方はこちらの記事を参照しました。→「新聞紙でキッズテントを作っちゃおう!」コドモエweb

テント作り1
テント作り2

長女と夫、次女とわたしのグループに分かれて2つの新聞紙テントを完成。
中で過ごすほどのスペースはないのですが、なかなかに可愛らしく、子どもたちはとても気に入っていました。

テント完成

室内にハンモックも設置して、キャンプサイトの完成です。

テント配置

この後、わたしと次女は庭にアウトドア用のテーブルセットを出し、夫と長女がカレーを作りました。
隣家との距離が近く、庭で火が焚けないため、調理は室内のキッチンで行いましたが、ご飯は飯盒で炊きました。

椅子
飯盒

ミニプラネタリウム

食事とお風呂を済ませた後は、夜の工作タイム。
この時間は、お楽しみがあるよ、とだけ説明して当日まで何をするかは内緒にしていました。

何が出来上がるかは教えずにそれぞれに型紙を配り、印刷された線の通りに切り抜いて穴を空け、部屋を暗くしてライトで照らせば……。

プラネタリウム1
プラネタリウム2
プラネタリウム3

ミニプラネタリウムのできあがりです。

型紙はネットプリントで公開されていたものを使いました。
(詳しくはこちら→「ネットプリントで作れるミニプラネタリウムがきれい」ねとらぼ
プリントの公開期間は現在終了していますが、リンク内で紹介されているTwitterアカウントでこの夏の新バージョンが公開されています(2021年7月現在)。

満天の星空を眺めることはできないおうちキャンプで、小さな星空を楽しむことができました。

就寝は寝袋で

室内に出していたテントは家族で就寝できる広さはないため、夜はいったん脇に寄せて、リビングの床に寝袋を並べました。

いつもの子ども部屋ではなくリビングで寝るだけで、子どもたちは興奮して楽しそうでした。
(ちなみに大人は腰が痛くなりました。キャンプ用のエアマットか、寝具のマットレスをうまく利用することをお勧めします。)

おうち+近場キャンプ ◆二日め◆

おうちキャンプの二日めはラジオ体操ですっきりと目を覚まし、前日のカレーの残りを使ったホットサンドの朝食をとりました。

おさんぽビンゴ

キャンプらしくアウトドアの活動もと考え、徒歩圏の野川に行くことを決めましたが、ただ歩いていくのではいつもの散歩と同じです。
移動にもイベント感を出すためにおさんぽビンゴをすることに。

おさんぽビンゴはイラストの描かれたシートを持って散歩に出かけ、見つけたものに印をつけていって、ビンゴのように縦横斜めの列を決めた数だけ揃えたらクリアというゲームです。
(今回のイラストシートは個人の方がSNSで公開されていたものを利用しました。「おさんぽビンゴ」で検索をかけると販売・ダウンロードなどいろいろなタイプのものが見つかります。)

おさんぽビンゴ1
おさんぽビンゴ2

目的地の野川までは歩いて10分ほどの距離ですが、ビンゴ以外にもあれこれ寄り道をして、30分近くかけてゆっくり楽しく向かいました。

野川でザリガニ釣り

野川では娘たちのリクエストでザリガニ釣りを。
百均で買った釣り竿に洗濯ばさみを括りつけた仕掛けを作り、意気揚々と始めましたが……、実は一匹も釣れませんでした!
この記事はおうちキャンプレポートでザリガニ釣り指南ではないのでお許しを。
途中から長女は川にざぶざぶ入って、小エビやメダカを何匹もとっていました。

小エビ

5月は水の温度が少し心配でしたが、夏休みであれば水遊びを兼ねて川に入っての生きもの採集はお勧めです。
その場合は多摩川でも野川でも、必ずライフベストの着用を!

雨のプランも準備を

ザリガニ釣りの後は昼から雨が降り、大幅な予定変更となりました。

キャンプ中の食事は庭でとることにしていた我が家、この日の昼食は焼肉の予定でした。
前述のとおり庭で火が焚けないので、電源を延ばして庭のテーブルにホットプレートを出す予定でしたが、それを室内でやったらいつもどおりの焼肉……。
ということで、キャンプテーブルを無理やり室内に入れてみました。
雨でもなんとかキャンプらしさを持続させたい……。

午後のお楽しみのつもりで用意していたしゃぼん玉と水ふうせんは中止(別の休日に楽しみました)。
前の晩時間がなくて諦めたカードゲーム大会を行いました。

カードゲーム1
カードゲーム2

なんとか楽しんでもらうことができましたが、雨用のプランを考えておくことも必要だと学びました。

焚火カップケーキ

おうちキャンプもそろそろ終わり。
最後のお楽しみは焚火カップケーキ作りです。
カップケーキをひとりひとつずつ、焚火に見立ててデコレーションしました。

おうちでは絶対できないキャンプのお楽しみのひとつが焚火。
それをおやつで再現できちゃうなんて、素敵だと思いませんか。
焚火気分をおうちで味わう方法としては、他に、プロジェクターで焚火画像を壁などに映すといった方法も定番だそうです。

焚火ケーキ

このケーキ、全て市販のお菓子を組み合わせて作っています。
作り方はこのサイトを参考にしました。→「〔おうちキャンプ〕まるで本物の焚き火!「焚き火ケーキ」レシピ2選 」ハピキャン

解散式

楽しかったキャンプの最後は片づけ。
どこの家庭でもあるあるだとは思いますが、片づけタイムになったとたん、子どもたちのテンションはぐっと下がります。
我が家でも新聞紙テントの解体を嫌がってぐずる子どもたちとわたしが一時険悪に。
(記者宅では置き場所の問題で解体する必要がありましたが、可能であればしばらく残してキャンプごっこに使うという選択もあると思います。)

そこで、夫の提案で、スケジュールにはなかった解散式を急遽行うことにしました。
家族でテントの前に整列して点呼をとり、キャンプの感想を言い、讃えあって礼をして解散。
帰り道という過程のないおうちキャンプに、ここで終わりというひと区切りを入れることで、気持ちを切り替えることができました。
解散式を終えると子どもたちは我先にと争うように新聞紙テントの解体を始め、おうちキャンプはお開きとなりました。

ぴーれ記者のおうちキャンプレポート、いかがだったでしょうか。
記者宅の子どもたちは「またおうちキャンプしよう」「おうちでも楽しい」とすっかりおうちキャンプが気に入った様子です。
あくまでも我が家の例ではありますが、夏休みを子どもたちと楽しむヒントにしていただければと思います。
いつも過ごしているおうちで、いつもとは違うイベント気分を是非味わってください!

BY むーちょ

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子ども家庭部 子ども政策課 手当助成係

子ども家庭部 子ども政策課 手当助成係

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