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HOME親子でおでかけ・遊び学ぶ・体験元気いっぱい!狛江のボーイスカウト〈1〉こまえ初春まつり編
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早いものでもう年の瀬。そろそろお正月のことを考える時期ですね。

今年度(令和4年1月)の<こまえ初春まつり>には、どんど焼きが3年ぶりに帰ってくることになりました!
今回の記事では、初春まつりのどんど焼きと、それを支えるボーイスカウトの活動についてお伝えします。

<こまえ初春まつり>とどんど焼き

<こまえ初春まつり>はもともと別々に行われていた狛江のお正月の代表イベント、「狛江市消防団出初式」・「狛江多摩川ロードレース大会」・「どんど焼」の3つを同一会場に集約して、平成27年から多摩川河川敷で行っているものです。令和2年1月の第6回は台風19号の影響で河川敷を使用することができず、どんど焼きは中止(出初式はエコルマホール、ロードレースは多摩川土手にて実施)に、令和3年1月はコロナ禍でイベント自体が行われませんでした。

「どんど焼き」は日本全国で行われている伝統行事。多くは小正月(1月15日)に行われ、お正月に飾った門松や注連飾り、書き初め、更には役目を終えたお守りやお札、だるまなどを、やぐらのように積み上げて燃やす火祭りの一種です。無病息災・五穀豊穣・家内安全などを祈る意味合いがあります。

狛江のどんど焼きは円錐形に組んだどんど小屋の上に細長い柱がにゅうっと伸び、てっぺんにはだるまが吊るされた独特のスタイル。
このどんど小屋の準備は狛江市内のボーイスカウトによって行われています。

とどんど焼きの写真

萱刈り

12月初め、狛江市内のボーイスカウトが多摩川河川敷に集結し、どんど焼きのための萱刈りが行われました。

ボーイスカウト、とひと口に言いましたが、実は年代によって隊が分かれ、それぞれビーバー・カブ・ボーイ・ベンチャー・ローバーと名前がついています。背の高い萱を鎌を使って刈る作業をするのはボーイ隊(小学校6年~中学生)以上のスカウトたち、カブ隊(小学校3~5年生)は刈られた萱を束ねて運搬し、ビーバー隊(小学校1~2年生)は作業後の隊員たちを労う焼き芋を焼きました。

萱刈りの様子
少し離れたところから萱刈りの様子
焼き芋を焼いている様子

どんど小屋

刈った萱を使ってどんど小屋を組み立てるのは初春まつりの前日です。
(お正月明けの作業のため、写真は過去の初春まつりのものです。)

早朝から竹の切り出しを行い、多摩川緑地公園グランドへ運びます。切った竹を縄で結んで骨組みを作り、周りをむしろで覆ったうえに、萱をかぶせるという手順で組み立てていきます。

切った竹を縄で結んで骨組みを作っている様子
骨組みを作っている下からの様子
周りをむしろで覆っている様子

どんど小屋、という名の通り、内部に入ることができる小屋になっています。例年は内部に囲炉裏を切って畳を敷き、完成後は泊まりこみで夜営をして、中で鍋物をして食べることも楽しみのひとつだったそうです(今回はコロナ禍を考慮し、飲食は行われません。小屋部分の規模も縮小になる予定)。

どんど小屋の内部に入っていく様子
中で鍋物をしていりる様子
どんど小屋の外の様子

ビーバー隊・カブ隊のスカウトたちは小屋の骨組みを組む作業には直接加わりませんが、小屋のてっぺんに飾る竹の束に破魔矢を差していったり、お飾りを仕分けしたりと協力してどんどの準備に携わります。また、市内各所に貼られるポスターを作るのも、彼らの大切な役割です。

小屋のてっぺんに飾る竹の束に破魔矢を差していっている様子
お飾りを仕分けしている様子
内各所に貼られるポスターの写真

どんど焼き当日

初春まつり当日は伊豆美神社の神主によるご祈祷の後、スカウトによる点火となります。

神主によるご祈祷の後のスカウトによる点火の様子

点火は10時の予定ですが、どんど小屋本体は意外に早く燃えてしまうので、巨大な支柱が崩れ落ちるように燃えていくさまをご覧になりたい方は、点火前に現地に着いているようにすることをおススメします。お飾りの現地への持ち込みは、前日は午後2時~4時まで。当日は午前8時から受け付けているそうです。
(例年は甘酒やお汁粉のふるまいや、残り火でお餅などを焼いて食べる楽しみがありましたが、こちらも今回は中止です。)

巨大な支柱が少し崩れ落ちている様子
巨大な支柱が更に崩れ落ちている様子
巨大な支柱が崩れ落ちてた様子

第7回こまえ初春まつり

【日程】
令和4年1月9日(日曜日)午前10時~正午
【会場】
多摩川緑地公園グランド(小田急線和泉多摩川駅から徒歩5分)

初春まつりではどんど焼きの他に、狛江市消防団出初式や狛江多摩川ロードレース大会、トークショーや展示ブースなども予定されています。

詳細は 狛江市のホームページをご覧ください。(初春まつりのチラシはこちら→初春まつりA4チラシ (PDF 1.23MB)

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ところでボーイスカウトって?

さて、ここまで記事を読み進めたぴーれ読者の中には、「そもそもボーイスカウトって何なの?よくわからないんだけど」という感想をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ボーイスカウトとは、野外活動を通じてよりよい社会人を育成することを目的とした世界的な教育活動です。宇宙飛行士の野口聡一さんやマイクロソフト創業者のビル・ゲイツさんなど、各界の有名人がボーイスカウト出身であるという話を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。キャンプやハイキング、街頭募金などのイメージが強いボーイスカウトですが、ビーバー隊・カブ隊といった小学校年代の隊では、「集団で仲良く遊ぶ」ことを大切にしたさまざまな活動を行っています。

活動は「団」を基本単位として行われ、その下にボーイ隊、カブ隊というように年代別の「隊」があります。団は全てボーイスカウト日本連盟に加盟し、そのルールにのっとって活動していますが、それぞれ別々の組織で、市民団体が運営している団、お寺や教会が母体となっている団などさまざまです。狛江では狛江1団、3団、5団という3つの団体が活動しています。「ボーイ」と名がついていますが男女ともに入団可能です。

3年ぶりのどんど焼きを開催するに当たって、狛江ボーイスカウト連絡協議会の児玉会長にお話を伺いました。

狛江市民の皆様には、「ボーイスカウトが、何故どんど焼きをしているのですか?」とか、「どんな目的でボーイスカウトはどんど焼きをやっているのですか?」と、よく質問されます。
そんな質問に対する答えをお話ししたいと思います。
ボーイスカウトは、8つの教育方針を持っています。
その中で、特に、「社会との協同」という教育方針と「行うことによって学ぶ」という教育方針を実践する場が、私はどんど焼きの場だと考えています。
古く狛江の村々では、新春の伝統行事として「賽の神どんど焼き」が継承されてきました。高度成長時代に都市化の波が押し寄せ、この狛江の古き良き行事が途絶えようとした時、スカウトである地域の子ども達に地域社会の一員として自覚を持たせ、地域社会と協同して伝統行事の担い手となれるよう、ボーイスカウトの先人達がボーイスカウト行事として、今あるどんど焼きの仕組みを作り上げました。
どんど焼きは、「行うことによって学ぶ」体験学習の場です。
遊びの要素を持ったどんど焼きの一連の準備の中で、手と体と頭を使って、スカウトである子ども達は体験の中で教え合い、学び合います。
学校教育とは違う教育の形が、狛江の賽の神どんど焼きにはあふれています。
スカウトである子ども達の生き生きとした目を見にきてください。
ボーイスカウトの良さがわかります。
狛江ボーイスカウト連絡協議会 会長 児玉史郎

各団の見学・体験については下記にお問い合わせを。

ボーイスカウト狛江第1団

bs.sokaku@gmail.com

ボーイスカウト狛江第3団

団委員長 服部英広 080-3508-2297

ボーイスカウト狛江第5団

団委員長 稲葉穂積 090-1259-7265


<初春まつり>のどんど焼きを支えるボーイスカウト活動について、いかがだったでしょうか。
「〈2〉ビーバースカウト編」では市民団体によって支えられ、50年の歴史と市内最大のスカウト数を誇る「狛江1団」のビーバー隊長(隊長=隊の指導者)にお話を伺い、スカウト活動の魅力について詳しくお伝えする予定です。ご期待ください。

by むーちょ

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