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HOME子育てあれこれ小学校入学大人気!小学校給食の舞台裏

「給食」といえばみなさんは何を思い浮かべますか?

子どもの頃の給食と言えば
酢豚に入っていたパイナップルや
コールスローに入っていたチーズなど
ちょっと苦手な思い出ばかりがよみがえってくるぴーれ記者。

ところが、わが子は毎日給食を楽しみに学校へ通っていると言っても過言ではありません。
しかも、毎日お代わりまでしてくるそう!

実際に

「家では食べないのに、給食はもりもり食べてくる!」
「好き嫌いが給食のおかげで減りました!」

子どもの偏食や少食に悩んでいた保護者の方の喜びの声を聞くことがあります。

子どもたちが今毎日食べている給食は
栄養価の充実だけでなく、子どもたちに楽しんで食べてもらえるようにと
各学校に勤務する栄養士さんが試行錯誤して献立を考えてくださっているんです。

今回はその舞台裏に迫ってみました!

名物給食といえば!

ジャンボ餃子

給食の大人気メニューといえば、外せないのが「ジャンボ餃子」
市内の小中学校に通うお子さんのいる家庭では、一度はお子さんの口から名前を聞いたことがあるのでは?
直径14センチから18センチほどの餃子の皮にひき肉や野菜などを混ぜた具を包み、油で揚げたもの。
直径14センチってどれくらい?と思われた方は、小学校低学年の子どもが手を広げたときと
ほぼ同じくらいの大きさだと想像していただくとよいかもしれません。
けっこうな大きさです!

家でこんなに大きな餃子の皮を見つけるのは難しいので
学校給食ならではなのかもしれませんね。

狛江市でいつごろから給食メニューに加わったのかは定かではありませんが
平成8年ころにはすでに、人気メニューだったそうです。

狛江でうまれた給食「こま丼」

狛江市の給食のもうひとつの名物といえば「こま丼」。
もともとは狛江市の施行記念で飲食店が考案したのだそうで、その後小学校でも作られるようになりました。
決まっているのは「狛江産の野菜を使う」ということだけ。
各学校の栄養士さんが、季節にあった野菜を使って学校オリジナルの「こま丼」に仕上げます。
使う野菜や調理法、味付けもみんな違うので、小学校ごとにまったく違うものができあがるんです。
それぞれに味のある「こま丼」!あなたはどの「こま丼」を食べてみたい?
 

学校別こま丼の写真

美味しいだけじゃない給食

学ぶ給食ー地産地消の取り組みー

給食が日本で始まったのは戦後、国民全体が食糧不足に陥り、子どもたちの栄養失調を救うため
ユニセフによる援助だったといわれています。最初の給食は昭和21年12月24日。
東京・神奈川・千葉で試験的に開始されたそうです。
その後、昭和27年に完全給食が始まります。
この頃は安いクジラの肉や、国が補助を出す小麦粉を使った給食が主流でした。
平成17年、食育基本法が制定され、学校と地域が連携して食育に取り組むようになります。
狛江市でも地域の産物を使った給食が推奨されるようになりました。


現在、狛江市の小学校では、連携する市内の農家がそれぞれ学校ごとに決まっています。
農家の野菜を給食に使わせていただくだけでなく、
子どもたちが実際に農家に足を運んで、畑を見学したり、野菜作りについて学んだり
さまざまな学びにも生かされています。

地場野菜のカレンダーの写真

令和3年度、全ての野菜使用量(重量)に対する、市内地場野菜の割合は14.9%。
おもに、ネギ
    キャベツ
    玉ねぎ
    にんじん
などが使われているそうです

楽しむ給食ーおはなし給食ー

各小学校の栄養士さんは、美味しいだけでなく子どもたちが視覚でも楽しめるような工夫を
日々考えながら献立を作ってくださっています。

栄養士さんの写真

今回は緑野小学校の菅田先生に取り組みの一例をお話しいただきました。

緑野小学校では、生徒たちのリクエストにこたえる「リクエスト給食」や
日本の行事にあわせた給食、各国の料理を再現した給食などバラエティ豊かな給食が提供されていますが
なかでも人気なのが「おはなし給食」!
読書週間にあわせて、絵本の中に出てくる料理や、絵本のおはなしをイメージしたものを献立にします。

これ、何のおはなしをイメージしたものかわかりますか?

スイミーをイメージした給食の写真

そう、世界的に有名な絵本の『スイミー』
ちょうど2年生は授業で『スイミー』を学んだばかり。
給食にまで出てきたら、子どもたちも興奮してしまいますね!
ちなみに、主人公のたった1匹の黒い色をしたスイミーが入っていた人は
各クラスに一人だけ。
スイミーが入っていた人は、超~ラッキーでしたね!

ちなみにスイミーは昆布を型抜きしたものだったそうですよ。

 

給食は生きた教材

小学生のころからお腹がすくと自分でチャーハンなどを作って食べていたという菅田先生。
食への興味は小さなころからあったようで、インスピレーションを受けては
ご自宅で試作を繰り返して献立を作られているそうです。

「給食は生きた教材です。ただ食事をするだけの時間ではなく、マナーや食文化、国語や社会など
いろいろなことを学んでくれたらと思っています。
そのためにはまずは楽しんでもらうことが一番だと考えています」

"楽しくなければ学びは生まれない"
という想いで楽しくて美味しい給食の献立作りに取り組んでくださっています。

そんな菅田先生、
コロナ禍で声を出せずに給食を食べていた時期でも、教室の横を通り過ぎると
美味しいと手でサインを出してくれる生徒たちの姿が印象的だったそうです。
新しいメニューを考案したときに、生徒たちから感想をもらえるのがとても嬉しいと話してくれました。

皆さんも、小学校で栄養士の先生方にお会いしたら、ぜひ給食の感想を伝えてみてくださいね!

栄養士の先生方、
これからも給食を楽しみにしている子どもたちのために
どうぞよろしくお願いいたします!
 

タオ♪より

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