第7回 子ども・子育て会議 〜私立認可保育園の現状〜

2014年2月24日

「子ども・子育て会議」の第7回は平成26年1月22日に行なわれました。

私立認可保育園の現状

今回の委員レクチャーは、多摩川保育園園長 西岡邦子先生に「私立認可保育園の現状」について話していただきました。

多摩川保育園園長

狛江の保育園の歴史

狛江にはじめて出来た保育園は、昭和39年に小足立に誕生した狛江保育園でした。定員は60名でした。
3年後に、次の保育園が出来ました。

狛江の保育園は私立保育園が先駆けだったんですね。

今保育園は

私立保育園ってお金がかかる?

認可保育園は、公費で運営されています。これは、私立でも、公立でも同じです。

私立保育園だからできること

多摩川保育園では、週1回専任保育士が体育を担当しています。
また、臨床心理士を迎えて保育に役立つアドバイスももらっています。
1日のほとんどを保育園で生活している園児の就学前の取り組みとして、
5才児では、傘をさして歩く体験、バスに乗ってみる体験、公衆電話で電話をかける体験などもしています。
私立保育園の良さは、子どもたちに今出来ること、必要とされていることにすぐ取り組めること。

指導検査と第三者評価

私立保育園でも、公費で健全に運営されているか公表されています。
都から審査を受けています。
職員の研修は、年数十回あり、一人4回くらい受けています。

親との関係は?

最近の保護者

子どもに対する関心が高い。
発達に関する悩みや不安。
モンスターペアレントといわれる人もいる。
母親が多忙による影響(子どもを比べすぎる。子育てベタ。話し方や、子どもへの接し方がやや乱暴など)

最近の保護者の悩み

母親が一人で抱え込んでしまうケースが、最近増えてきています。

歴史から生まれた信頼関係

長年勤めている保育士がおり、積み重ねがあるからこその信頼があります。

多摩川保育園では、多摩川保育園独自のとりくみとして週1回19時まで担任が教室に残る
「ほほえみタイム」を実施しています。

先生に話しかけにくい、という保護者の意見を聞いて、はじめた取り組みで、
保護者に「気楽に声をかけてください」という時間にしているそうです。

これからの保育園

なぜ保育士は不足しているのか?

社会福祉法人の募集時期が遅く、企業が先に人材をおさえるかたちになっている。
一般事務と比べて、責任があり仕事がハードなのに給与が同じくらいで、安い。
処遇改善が必要。

 

次世代育成支援行動計画

平成24年度進捗状況と評価について説明がありました。
新しい計画は「子ども子育て支援法」に基き5年計画になります。
これまでの計画は10年単位でした。

たくさんの事業が計画実施されているのですが、その中でも
「スマイルぴーれ」に関する事業があったので、紹介します。
基本目標1 子どもが健やかに育つ家庭づくりを支援していきます
主要課題1 子育て情報を的確に提供し相談機能を充実する
(1)子育て情報を的確に提供します
3『重点』 広報・インターネット等による情報の提供・集約

評価→[A]あらたに3つの子育てサイトを開設し、子育て中の家庭に役立つ充実した情報を提供したため。

 

 

さまざまな事業が行なわれている中、わたしが会議を通して知った事業は「就学支援シート」と「5歳児健診についての検討推進」です。

就学支援シートは、障がいのある子どもが適切で円滑な就学ができるよう活用されています。
5歳児健診は、平成22年度に歯科健康教室を1回実施しただけにとどまっています。

これらの計画の評価に、市民が関わるのはこの『子ども・子育て会議』で行なわれる今回が「初」です。
わたしも一市民として、気になる点など今後も意見していけたらと思います。

(by たんちゃん。)