第11回子ども・子育て会議〜狛江市が定める各基準について〜
2014年7月11日
狛江市子ども・子育て会議の第11回は5月14日に、臨時会議が5月29日にも行なわれました。この2回の会議で、各種基準についての話し合いが行なわれました。
国の基本指針などについて
事務局(狛江市)より、あらためて今回、計画立案にあたっての説明がありました。
『狛江市子ども・子育て支援事業計画(仮称)』は、「みんなで子育て・こまえプラン(後期)」(今年度で終了)を発展的に引き継ぐ。
子ども・子育て支援法に基づく基本指針をベースに『狛江市としての考え方』を計画していく。
委員からは『こどもの最善の利益』とは何か、何が出来るのか、質の問題、質の向上など、具体的に早急に出さなければならないという意見が出ました。
ニーズに関わる問題についても考えていかなくてはならない、という意見もありました。
ここで、具体的な提案も委員からありました。
『狛江市に、認定こども園を1カ所でも作る』という意見です。
幼稚園に通う子は、親が家庭にいる場合が多い
保育園は、親が働いている場合が多い
と、いうように親で分けられることがない、子どもが誰でも通える「認定こども園」は、いろいろな人が利用できる機能を持てるのではないか?
一時保育のニーズが高まっている。
育児休暇が長くなっているのは、乳児期をお母さんが世話したいということだろう。
全てを網羅でき、今後、多様なニーズに応えることができるのは「認定こども園」であろう。
『複合型施設』では、どうかという意見もありました。
保育施設と、高齢者施設 の複合型。
みんなが使いやすい施設。
就学前だけでなく、学童保育も併せ持つ。
ずっと通える安心感のあるもの。
各種基準について
子ども・子育て支援新制度において狛江市が定める各基準についての話し合いが行なわれました。
基準には、国が定める 「従うべき基準」及び「参酌すべき基準(十分参照しなければならない基準)」に沿って定めることが義務づけられています。
委員からの質問が続きました。
・保育事業の運営に関する特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準について
「利用の申し込みを受けたときは、正当な理由がなければこれを拒んではならない」とあるが
障がいのある子どもの受け入れはどうなっているのか?
→受け入れる状況が整っていない場合は「正当な理由」となる。
・保育ママの自園調理はどうなっているのか?
→ 平成31年度までは経過措置がある。
・保育施設の屋外型遊戯場の付近の代替地可とは?
→1〜2歳児が歩いて5分以下の公園
・放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準は、現在基準を満たしているのか?
→現在、参酌すべき基準を満たしている。
ここで、委員から、「放課後クラブ」は全児童放課後対策事業であるKoKoAとスペースを共有しているので、狭いのではないか?という意見が出ました。
また、児童の集団の単位について
国基準では「児童の集団の単位は、おおむね40人以下とする」であるが、
狛江市の基準案が「国基準のとおりとする。※施設の状況に鑑み、当面おおむね50人以下で運営することとする。」
と、あったことにも、見直して欲しいという意見が相次ぎました。
これらの基準については、施設の現状についての報告が欲しいということで、臨時会議が開催されることになりました。
放課後児童健全育成事業等の設備及び運営に関する基準について
臨時会議では、 放課後クラブと、放課後児童健全育成事業である学童保育所、小学生クラブの各施設の様子が写真で報告されました。
わたし自身、学童保育所と放課後クラブの現状を見たことがなかったので、臨時会議の前に実際に見学させてもらったので、会議でも報告しました。
わたしが見学したのは、松原学童保育所と東野川学童保育所、第一小学校放課後クラブ、第五小学校放課後クラブです。
第五小学校放課後クラブ おやつの時間にはKoKoAと共有の教室(64.00平方メートル)をこのようにカーテンで仕切ります。
第五小学校放課後クラブの定員は20人です。1年生と2年生が利用しています。
第一小学校放課後クラブは、新しい校舎ですがKoKoAとスペースを共有しています。
第一小学校放課後クラブの定員は50人です。1年生から3年生が利用しています。
職員の方からもお話を聞き、実際に子どもたちがどのように過ごしているのか目の当たりにしてきました。
そこで、放課後クラブはどちらの施設も、全児童放課後対策事業であるKoKoAとスペースを共有しているので、とても人数が多くて狭く感じました。
放課後クラブは定員がきまっていますが、KoKoAは登録制ではありますが1年生から6年生まで利用でき、参加人数は日によってさまざま。
保護者会の日は100名を越す児童が参加することもあるとか。
このように人数が多いときは、教室内でけん玉で遊ぶこともできないくらいの混み具合になるそうです。
共有スペースではあるため、放課後クラブでおやつを食べる時間にはカーテンで部屋を仕切るので、その時間はどちらもますます狭いという状況でした。
遊び場である校庭や体育館も6時間目が終わるまでは基本使えません。
学校行事の予定によっても使えない場合があります。
基準の見直し
狛江市から出された基準のうち、子ども・子育て会議で、見直しがされました。
『放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準について』の支援員について…国基準のとおりとする。
※ただし、設置者は、有資格者の配置等、運営上の必要性を十分斟酌し、この基準を上回るよう努めることとする。
児童の集団の単位…国基準のとおりとする。
※平成31年度末まで猶予期間を設け、児童数がおおむね40人を越える学童クラブ(学童保育所及び小学生クラブ)については、
学童クラブの分割や複数の集団に分けて対応するよう努めることとする。
※市では、この基準に従い、児童の集団の単位について平成31年度に検証し、見直しを図ることとする。
※全児童放課後対策事業であるKoKoAと連携した放課後クラブの児童の集団の単位の基準についても学童クラブに準じたものとして取り扱う。
パブリックコメントを実施します
第11回と臨時会議で決まった基準について、狛江市ではパブリックコメントを実施しています。
市内在住・在学・在勤の方、詳細をご覧いただき、意見をお聞かせください。
子ども・子育て支援新制度において狛江市が定める各基準(案)
http://www.city.komae.tokyo.jp/news/index.cfm/detail.4.64288.html
(byたんちゃん。)