~震災から2年~狛江市内の放射線量ってどうなってるの?

2013年3月27日

3月11日、多くの犠牲者を出した東日本大震災から2年が過ぎました。
私たちの住む狛江市では落ち着いた暮らしが戻ったように思いますが、いまだ被災地では以前と同じ生活に戻れない方がたくさんいます。
亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、あの日を忘れず、いま一度気を引き締めて防災意識を高めていきましょう!

 

防災グッズをもう一度確認!

ぴーれでは昨年、福島で被災されたママさんの手記をもとに防災グッズを見直した記事、狛江市にむけて私たちぴーれメンバーから質問を投げかけた記事を書きました。
もう一度読み返してくださいね!

 

~震災から1年~家の備えを見直しましょう。

~震災から1年~狛江市に災害対策を聞いてきました。

 

狛江市内の放射線量ってどうなってるの?

 

世界中にその爪あとを残した放射能汚染について、気になるけれどよくわからない方も多いですよね。
今回は震災から2年たち、知りたいけど知らない、狛江市の放射能事故後の現状を取材してきました。

狛江市内で活動する市民グループ

3月5日~10日の間、第28回公民館のつどいにて、「狛江の放射能を測る会」のブースにお邪魔してきました。
「狛江の放射能を測る会」は、原発廃止を目標として、2012年から活動をスタートさせた市民グループです。
活動は主に下記の通りです。

 

1. 市内39カ所(内、調布1、世田谷1)での月1回の継続的な放射能測定
2. 市民の方の要望に応じた地点での計測(適宜)
3. 原発とその廃止に関連するあらゆる疑問の勉強会(討論と講演会など) 

 

7名ほどで活動しており、ホームページには色々な調査結果が載っていますので、興味のある方はご覧くださいね。
、「狛江の放射能を測る会」ホームページはこちら

 

いま狛江市内の放射線量の現状は?

放射性物質を扱う(財)電力中央研究所では、震災前から市内4カ所で月一度定期的に測定を行っており、震災後も継続して行っています。
震災後は、狛江市と(財)電力中央研究所でも、定期的に市内の放射線量を測定しています。
そのデータによると、狛江市内の放射能の空間線量は、震災前の原発事故の起こる前と同じレベルに近づいているようです。
電研
 

狛江市ホームページの(財)電力中央研究所の放射線量測定器による測定結果を引用

 

 

「狛江の放射能を測る会」は、保育園門前・学校門前・公園など市内全域39カ所の定点測定を長く続けていくそうです。頼もしいですね。

まれに見つかるホットスポット

側溝や落葉が堆積する場所など、局所的に放射性物質がたまり、高線量が確認されるホットスポットが見つかることもあります。

今年2月に、「狛江の放射能を測る会」がきたみふれあい公園そばの野川の土手で空間線量の高い場所を発見したそうです。
「狛江の放射能を測る会」によって世田谷区に通報されました。

 

お花見シーズンになると、花見客で賑わう野川沿い。
迅速な処置をしてもらいたいですね。
 

 

「狛江の放射能を測る会」では、気になるところを一緒に測定しに行ってくださいます。

親の目線で、早期発見していきたいものです。

線量計
空間線量を測ります。

「狛江の放射能を測る会」連絡係 西尾さん 03-3480-7477

食べ物について

親が一番心配なのは、子どもの口に入るもの。
市民グループの市への働きかけや陳情もあり、小学校のホームページで食材の産地が公表されるようになりました。

ただ、まだ外部委託の検査ですので、市民グループは「保育園や小・中学校の給食の放射能測定で、委託検査ではなく市で検査器を購入して欲しい」と主張しています。
こちらも早く実施されることを願います!

お話を聞いて

経験したことのない原発事故のあと、私たちは目に見えないものの不安を抱えて暮らさなければならなくなりました。
しかし、漠然とした不安を抱くよりも、確かな情報を迅速に入手し、対応することが大切になっています。
私たち親は、自ら「知る」ための行動をとることが子どもを守る大きな力となります。

身の回りの疑問や不安、不満を、意思を持って市民がチェックしていくことが、行政を動かし、自らを守っていくのだと思いました。
そんな思いの中、信念を持って活動をしている市民グループの存在を知って、心強く思いました。
防災は、「自らの生命は自らが守る」という自己責任の考えに基づく「自助」と、「自分たちのまちは自分たちで守る」という地域における助け合いの精神に基づく「共助」。
そして、もっと大きな力を持つ行政の「公助」が三位一体となり、「公助・共助・自助」で安心で安全な社会を守っていけると素晴らしいと思います。

 

また気を引き締めなおし、生活していきたいと思います。

 

(by ママヒナ)