第2回狛江市子ども・子育て会議〜今なぜワークライフバランスが必要か?〜

2013年9月6日

平成25年8月27日(火)18時から、狛江市役所4階特別会議室で『第2回狛江市子ども・子育て会議』が行われました。
11名の方が傍聴に来られ、市民の注目がうかがえました。

市立保育園民営化に伴い配慮すべき事項について

「狛江市保育園民営化の指針」に沿って、事務局から説明がありました。
狛江市では、公立保育園6園のうち、2園を民営化対象に選定しています。
民営化開始時期は、平成28年度に宮前保育園。平成29年度に和泉保育園です。
宮前保育園は、隣接する和泉児童館とともに、複合施設に整備される予定です。

保育園と児童館の複合施設って?
イメージがわかないので、質問してみました。

事務局からの回答は、
「二つの施設を併設することで、施設面で効率的に使える。
二つの施設は同じ事業者なので、卒園児を学童クラブでも引き続き見ていける。
セキュリティの問題から、基本的には別々の施設ではあるが、効率的に施設を使うことが出来るだろう。
たとえば、ホールが空いている場合、どちらの施設でも使うことが出来るなど。」

また、民営化についての説明会の質疑の中で
「説明会に来られない保護者もいるので、アンケートをとって欲しい。」
という意見があったので、保育園保護者向けに要望を聞くアンケートを9月に実施する予定になりました。

説明を受けて、委員から意見が述べられました。
「公立保育園と、私立保育園の連携、という視点から、狛江市子ども・子育て会議に、公立保育園からの意見を取り入れられるようにできないか」
この件については、委員メンバーを臨時委員とするか、または園長会などで意見をまとめてもらうか、検討されることになりました。
保育園民営化に伴い配慮すべき内容について、狛江市子ども・子育て会議では、答申を作成し、その後それを参考に市でガイドラインを作成していきます。
ガイドラインは一旦まとめられ、子ども・子育て会議に示される予定です。

「狛江市保育園民営化の指針」は、こちらでもご覧いただけます。
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/43,74586,331,html

 

ワークライフバランスについて

今回から、各委員の専門分野からミニレクチャーをしていただき、委員全員で共有することで、
今後の会議の議論に活用することになりました。
今回は油井委員から、「今、なぜワークライフバランスが必要か?」というテーマで、ワークライフバランスについて話していただきました。


ワークライフバランスとは?
・仕事ばかりでなく私生活も大事にして、その調和を図ること
…主として長時間労働を改めて、誰でも働きやすくなる(※)ことがテーマとなる。
…日本では、少子化対策(女性のために?)の視点が強い。
※誰でも働きやすくなるとは
時間制約や個人の事情に合わせた働き方がしやすくなること。

なぜワークライフバランスが進まなかったのか?
・日本の働き方の慣習(長時間労働で利益を出す考え方)
・男女の役割分業の意識(男性は仕事、女性は家庭の根強い意識)
・「ゆとりより経済」の意識

ワークライフバランスが浮上した背景 
社会の事情
経済・社会の仕組みが変わった
・産業が製造業中心から第3次産業に
・少子高齢化で労働力不足に
・男女の役割分業が弊害となる社会に

企業の事情 
生き残りの構造が変わった
・グローバル競争、効率競争へ
・「額に汗・モノ」から「知・ソフト」へ
・優秀な人材の獲得競争へ

個人の事情
生きる価値観が変わった
・仕事・カネだけではない、生きる豊かさを求める
・個人の自由や生活の権利意識が高まる
・環境・貧困・格差等の社会問題に対する関心が高い

これらの事情から、
『働き方』のイノベーション
=ワークライフバランスへ

ワークライフバランスに関わる最近の法改正
・労働基準法(平成22年4月〜)
・育児・介護休業法(平成22年6月〜)
・次世代育成支援対策推進法(平成23年4月〜)
・子ども・子育て支援法(平成24年8月成立、27年4月から施行)

女性の少産化の2大要因 
1、出産・育児と仕事の両立困難
2、出産・育児と家庭経済の両立困難

出産・子育てと仕事の両立が産業政策上の課題である。

2013年現在
法整備は進んだが、女性の労働力率は停滞、少子化は進行している。
均等法後30年近くたつが、女性の就業を通じた能力発揮は著しく遅い。
社会の根強い性別役割分業意識(男性は仕事、女性は家庭の根強い意識)が、現在も問題となっている。

 

ワークライフバランスのレクチャーを受けてみて

資料を読み解くなかで、
「国際間比較で日本の生産性は、OECD加盟34カ国中20位と低い。」
「日本は男女の不平等が大きく、ジェンダーギャップ指数(政治・経済・健康面における男女差を表した指数)が、世界135カ国中101位と、かなり低い。」
「女性の就業曲線…年代別に就業率を見たときに、日本と韓国だけがM字となっており、
結婚・出産を機に、がくんと就業率が下がっている。」
というのがわかって、驚きました。
これらのことは、社会全体で取り組んでいかなければならない大きい課題だと感じました。

国の基本指針の主な記載事項について

国のガイドラインに沿って狛江市も基本指針を作成する予定とのことで、事務局から説明がありました。

委員からは、狛江市としての考え方について質問がありました。
待機児童がいなくなったら、認証保育所はどうなるのか?
狛江市の認可、認定に係る需給調整の考え方は?
利用者には、0〜2才をあずかる保育園のあと、3才以上に なってからも途切れることなく、保育をしていって欲しいという希望がある。
狛江では新制度に向けて地域型保育事業の計画はあるのか?
これらの質問に対して、事務局からは、以下のような返答がありました。

狛江市の保護者は認可保育園に入りたいという希望が多い。
認可保育園を増やしてほしいニーズがある。
現在狛江市には、地域型保育事業の計画としてはない。
ニーズ調査した上で、ニーズが拾えてくるだろう。

 

ニーズ調査票(案)について

事前に委員より集まった意見をもとに、内容が修正されたものが提示されました。

設問から、何を聞きたいのか?
質問の表現や解答の項目は妥当か?
ということを時間をかけて話合いがされ、一部修正されることが決まりました。
アンケートの対象者を、「就学前児童保護者」と「小学校低学年児童保護者」だけでなく、
「小学校高学年保護者」にも実施することになりました。
これによって、より多くの方から意見が集められるのではないかと思いました。
また、子育てに関わる様々な人から話を聞く「関係者インタビュー」を実施することになりました。
9月と10月に定例の会議以外で、参加できる委員が直接インタビューします。
9月は、子ども家庭支援センターで、所属なしの子どもを持つ保護者を対象に、
就労、地域資源の利用希望など子育ての現状を聞きます。
ご協力よろしくお願いします。


第2回子ども・子育て会議
 

次回は10月2日(水)18時から 狛江市役所4階会議室

ミニレクチャー は中川委員の予定です。

 狛江市民の皆さんも傍聴できます。
こまえスマイルぴーれ」を読んで下さっている皆さんも、時間があれば、ぜひ傍聴しにいらしてください。

(byたんちゃん。)