防災カレッジ(子育て世代向け)その4 ~災害後役立つ、知っておくと良い話~

2016年10月7日

8月13日に行われた狛江市防災カレッジ子育て世代向け講演会をレポートします
講師:アウトドア流防災ガイド あんどうりす さん

レポート3 ~いざ逃げるときに知っておくと良いこと~ の続きは、災害後役立つ、知っておくと良い話です

 

災害後

 

災害後の連絡の取り方

家族との連絡網を、一つではなく、幾つか用意しておくと良いです
LINEなどは皆がアクセスするので使えなくなる可能性があります。
災害伝言板というのがありますのでアクセスしてみてください。
「ここだよアプリ」というのもあります。緊急地震速報があったときに、家族が居た場所が自動でわかるアプリです。
Twitterの救助要請方法「 ♯救助」 を付けてツイートするのも有効です、その際は出来れば位置情報もあると良いです。

 

災害時のおむつの作り方

マルチツールのはさみを使えば、レジ袋でおむつを作ることができます。
その際大切なことは、レジ袋でおむつを作ること(マニュアル)を知っていることではなく、
仕組みを知って、それを作り出せるようになることです
おむつなら、外側の防水と内側の給水がわかれば作り方は無数にあります
おむつの作り方
レジ袋でおむつをつくる。
1.ハサミでレジ袋の持ち手と両脇を切る
2.広げる
3.中にタオルを敷く
4.袋が大きい場合は折り返して調整する
5.レジ袋の持ち手を結ぶ

 

 

災害時のトイレの作り方

おむつと同じ原理で災害用のトイレも作ることが出来ます。
おむつは高分子ポリマーを使っています。おむつを洗濯機で洗ったら、ものすごく膨らみますよね、この性質を利用してトイレを作れます。

1. 便器にビニール袋を3枚くらい重ねます
2. 1の中に、おむつの高分子ポリマー(なければ吸水性の高いもの)をいれる。これでトイレとして利用する

3. トイレを利用したら(あれば消臭スプレーなどをして)、口を縛って捨てる

 

ランタンの作り方

小さいお子さんの居る家庭ではろうそくで火事になるケースがあるので使わない方がいいと思います。
その代わりにランタンをおすすめします。
光の進み方は「直進 屈折 反射」です。
これを応用して、水の入ったペットボトルにLEDライトを反射させればランタンの代わりになります。
水の中にビーズを入れればより光が増しますし、背にアルミホイルをつけても反射して光が増します。
小中学校で習う理科や社会が防災に役立つので、お子さんと一緒に応用して使って頂ければと思います。

 

断熱の知恵

寒かったら断熱素材を敷いて寝てください。
体育館などに避難した際は、子どもを寝かせる時に
例えば段ボール、梱包素材のプチプチなど断熱できるものを敷いてください。

防水の知恵

キチンとした防水バッグを一つもっておくととても便利です。
普段使いとしてプールの道具をいれても水が漏れてきません。
おむつを入れても臭いをガードできるし、災害時、給水車から水を持って帰るときに
タンクではなく防水バッグにビニール袋を入れてその中に水を入れて、リュックに入れれば楽に持って帰ることができます。

 

寒さ・暑さ 対策

水・風・空気 この3つをコントロールすること。

水に塗れたら気化熱という現象の為に体温が下がり続けます。
だから登山をしている人達は、下着にコットンをつけません。
汗で濡れると体温が下がり続けるからです。その際に着用するのは吸汗拡散素材(シルク・ウール)です。
特にウールは天然の発熱素材で、汗を吸ったら発熱してくれます。

 

災害時は濡れない、ということが非常に大切です
もし雨に濡れたらしっかり着替えてください。低体温症で亡くなることがあります。
是非レインコートを普段から用意しておくといいです。
雨を弾き、汗を逃がす素材で出来ているレインコートがいいです。
少し高いですが一生ものとして一つ持っておくことをお勧めします。

子ども用はだいたい6千円くらいするので高いと感じますが
もしジッパーが大人のレインコートと同じメーカー(例えばYKKで、更にナンバーが同じ)だったら、
ママが子どもを抱っこした状態でレインコートを着て、
子どものレインコートとジョイントして使えば0歳の時から使えます
私はその使い方をして、6歳までそのレインコートを使ったので、
結果として1年あたり1千円のレインコートを使ったのと同じでした。
レインコートをジョイント

 

風を防ぐ

風速1mの風で体温は1度下がります
フリースやダッフルコートを一番上に着ても風の日には役に立っていません。

寒さ対策として、アウトドアの基本レイヤードが役に立ちます。

インナー:ウール、シルク、ヒートテック(吸水拡散素材)
中間着:フリース、ダウンなどの空気をためる素材
アウター:透湿防水素材

普段から電気がなくても暑さ寒さに対応できる服装が準備出来ていると良いですね。
 

 


一つでも皆さんの生活に取り入れて、災害時に生かしていただけたらと思います。

 

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

受講してみての感想

今から出来ることはまだまだこんなにあったんだ!と目から鱗でした。
家の中の安全性を高めるだけではなく、ブロック塀を減らすなどで地域全体の防災レベルを上げていくことが大切だと教えてもらいました。

また、大人がしっかりとした知識を持って防災について子どもに教えていくことが非常に重要だと知りました。
子どもは素直に言われた通りのことをやろうとするので、物に挟まれても声を出さないで待っているケースがあるなどという話しはショックでした。
防災ルールの表面的な部分だけではなく、なぜそういうルールなのかを理解し、
子ども達がいざという時には自分で考えて自分の身を守れるように
日頃から防災について親子で正しい知識を増やし、話し合う機会を増やしていきたいと思います。


今回は貴重なお話しをたくさん聞けました、あんどうりすさん、本当にありがとうございました!

 

by ティッチ

 

関連ワード