狛江市民総合体育館 定期制教室に行ってみよう
2017年3月24日
狛江市民体育館の定期制教室
狛江市民総合体育館に行ったことがありますか?前を通り過ぎたことはあるけれど、実際に中に入ったことはない方が多いのではないでしょうか。トレーニング室で身体作りをする人たちがチラリと見えますが、筋トレする方だけが使っている場所ではありません。老若男女問わず、たくさんの方が利用されています。
実はこの体育館では、毎日いろいろな教室が開かれています。大人向けの教室だけでなく、子ども向けの教室もたくさんあり、どれを受けようか迷ってしまうほど。私も9歳の長女が幼児の時からいろいろな講座を受けてきました。大人向けの教室にはピラティスやヨガ、バレエ、フラダンスなどがありますが、託児付きのものも数多くあります。キッズルームで預かってもらい、1時間子どもと離れて体を動かすだけでリフレッシュできました。託児は先着順ですが無料ですので、とてもお得です。最初の数回は、キッズルームに入る時に泣いて嫌がりましたが、託児の先生にお任せし、泣く我が子を振り切って自分の教室に向かいました。そのうちにキッズルームの楽しさを覚えて、迎えに行ってもなかなか帰りたがらなくなりましたよ。
習い事は1度入ってしまうとなかなか辞めにくいものですが、こちらの定期制教室は3か月毎に更新されるので、もし3か月間やってみて合わなければ辞めることもできます。
各教室の内容については、教室利用(スクール)をご覧ください。
最初に応募用紙に必要事項を記入して、窓口に提出します。応募時に市内の方のみ住所確認ができる書類(免許証、保険証、公共料金支払い証等)が必要になります。その後、番号が書かれたカードを受け取り、抽選結果を待ちます。結果については、体育館内掲示およびホームページで知ることができます。当選を確認した後、入金すれば受付完了となります。3か月分を一括払いし、払い戻しや振替がないので、できるだけ休まずに参加したいところです。
分からないことがあれば、体育館の窓口で聞くといいと思います。窓口の方もとても親切で丁寧なのですよ。
たくさんある教室の中から、今回は私の年長の息子が通っている「幼児体操」の様子をレポートします。
幼児体操の教室
今回取材させていただいたのは、火曜日の16:20~17:20まで開かれている「幼児体操」。年中・年長児を対象としていて、定員は30名です。ちなみに「幼児体操」は、他の曜日にもやっています。
担当されているのは、左から高橋コーチ、竹下コーチ、出口コーチです。高橋コーチが、若い竹下コーチや出口コーチに体操の教え方やサポートの仕方について研修を行っているそうです。代表者である高橋コーチにお話を伺いました。
・幼児体操の内容について教えてください
まず準備運動をしっかりやります。全12回の教室で、マット・鉄棒・跳び箱・ミニトランポリンの4つから、1回につき2種目ずつ行います。能力別に3つの班に分かれて、ローテーションで回っていきます。1人のコーチが10名に指導する形です。最初に書類を見て、年齢や前回から引き続き参加している経験者かどうかで班を分けています。初めてのお子さんの場合は、最初の1~2回の様子を見させていただき、上のグループに上がることもあります。
※この日は10分の準備運動の後、マット・鉄棒・跳び箱の3つから前半25分で1種目、後半25分でもう1種目行っていました。合間で水分補給の時間を取っています。
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逆上がりは難しいけれど、コーチにサポートしてもらって頑張っています。順番を待っている子も背筋がピンと伸びていますね! | 1番上のグループのマット。コーチの補助がないと後転できなかった子も、自力で回れるようになってきました。前後の子がぶつからないように、コーチが間隔を開けてます。 |
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跳び箱では、開脚跳びだけでなく、台上前転にも挑戦しています。子どもたちが怖くないようにコーチがしっかり支えてくれ、回り方を指導してくれます。 | 高さが簡単に変えられる鉄棒があります。足がつかない高さの鉄棒にぶら下がって、そこから体を持ち上げて逆上がりという高度な技にも挑戦します。子どもの力はスゴい! |
・指導者として子どもたちに教える際、気を付けていることは何ですか?
まずはきちんと挨拶をすること、整列をすることを大事にしています。内容としては、最初は簡単なところから始めていき、いけると思ったら小学生がやるような高度な技にもどんどん取り組ませます。幼稚園やこれから進む小学校で、体操のお手本となれたらいいですね。最初は怖い気持ちもあるでしょうが、取り組む中でどんどん楽しい気持ちになれるようサポートしたいと思っています。
終わりの挨拶。1列に並んで「ありがとうございました!!」と大きな声で挨拶していました。最後に先生からハンコを押してもらった出席カードを受け取って終わりです。
・どんな時にやりがいを感じますか
何といっても子どもたちの成長が見られた時ですね。今までできなかったことができたことで、子どもたちが喜び、見学している親御さんも拍手をしながら喜ぶ、その姿を見た時は本当に嬉しく感じます。
・場に馴染めずに泣いてしまう子、思うようにできなくて泣いてしまう子が時々いますが、どのように対処していますか
強制的にやらせることはしていません。子どもの自主性を重んじています。時々コーチが声をかけたり、子どもたちに迎えに行かせたりして、場に戻ってきやすいようにしています。新しい環境に不安感を抱く子もいるので、そういう子は12回のうち5~6回目で入ってこられたらOKと思っています。お母さんと一緒にお友達が頑張っているところを見ているうちに入ってくる子もたくさんいます。
・関心はあるけれど、まだ参加されたことがない方へメッセージをお願いします
技術や内容は高いと思いますので、習いに来ていただければ効果はあるかと思います。体操はどのスポーツにもつながる基本的なものです。体も柔らかくて損になることはないですよ。幼児体操から、小学生体操や大会に出るような選手育成クラスもありますので、長く続ければさらに高いレベルのものにも挑戦できます。
取材を終えて
体操教室というと、とても難しいことをしていたり、やたら厳しかったりするのではと不安になりますね。でもこの幼児体操では、怒号が飛んだり子どもが大泣きしていたりということはありません。アットホームな雰囲気ですが、ダラダラしているということもなく、子どもたちが楽しみながら取り組んでいるのがわかります。全12回の教室で、最初は表情が硬かった子も、だんだんコーチと信頼関係を築き、安心して体を預けて難しいことに挑戦しています。また、親がガラス越しではなく、同じ部屋(格技室)で子どもの様子を見守ることができるので、親子共々安心です。
私の息子も壊滅的に運動神経が鈍く、外遊びに誘っても断固拒否するような子でしたが、辛抱強く週に1回この体育館に通ってきました。1歳~2歳半までは「よちよち親子体操」、2歳半~3歳半までは「のびのび親子体操」、3歳半~年中までは「わんぱく幼児体操」、そして今はこの「幼児体操」。6歳になった今、彼が1番好きな習い事はサッカーでもスイミングでもなく、この体操です。運動神経が抜群によくなったわけではありませんが、体を動かす楽しさや、出来なかった技ができる達成感を味わうことができていると思います。
体育館の定期制教室は、体操以外にも女の子向けのフラダンスやバレエなどもあるので、興味を持たれた方は1度チェックしてみてください。心配な方は、大人向け教室・子ども向け教室が1回分の料金で体験できますよ。
by リン