【緊急特集】突然の休校!みんなどう過ごしてるの?
2020年3月13日
突然の臨時休校が始まってそろそろ2週間。
親も子も共に試行錯誤をしながら、それぞれの家庭に合った過ごし方を模索する日々だったことと思います。
「他の家庭ではどうやって過ごしているんだろう?」「どんな工夫をしているのかしら?」と気になりつつも、外出に制限がある中で情報交換もままならなかったのではないでしょうか。
今回は、小学生の子どもを持つぴーれ記者4名(偶然全て共働き家庭でした)が、休校1週目をどのように乗り切ったかというレポートを学年別にお届けします。
父親が休みをとり、兄弟2人が自宅で過ごした一週間(小1男子・保育園児男子)
まずはぴーれ記者やま宅のレポートから。
子供の状況:私立小在学。普段は学校併設の学童利用。学校は3/2から休校。
親の状況:父母共にフルタイム共働き
3/2の週は、いつも通っている学校内の学童が閉室、籍のある民間学童も閉室となり、両親のどちらかが子供と過ごさなければならなくなりました。
親が家にいるため、保育園に通っている第2子も休ませて一緒に過ごすことにしました。
筆者(母親)の仕事の都合から、5日間全てを夫に休暇を取ってもらいなんとかやり過ごしました。
翌週(3/9)からは学校内学童が時間短縮ではあるものの再開となったため、筆者が勤務時間を短くして送迎対応をすることになります。
家で過ごした第一週は、学習面は学校の宿題を中心に取り組み、遊びは天気のよいときは狛江市近郊の公園に遊びに行く、家では読書、テレビ、テレビゲームといった、普段の休みの日とあまり変わり映えのしない過ごし方でした。(あまり参考にならずすみません。)
読書
・児童書:かいけつぞろりシリーズ
・マンガ:ドラえもん、鬼滅の刃など
読書は、以前から子供が好きな「かいけつぞろりシリーズ」を古本のネット購入していたので(図書館にあまり揃っていなかった…)、それを繰り返し読んでいます。
そのほか、家にあるマンガを読んでいます。
最近のブームは「鬼滅の刃」で、休校対応で放課後NPOアフタースクールがFacebookに掲載している「きめつクイズ」をプリントアウトしてあげたところ喜んで解いていました。
学習
・算数、国語:学校の教材が終わったら、通信教育会社がネットで無料公開している教材をプリントアウトする予定。
勉強は、学校から臨時休校中は1日2時間取り組むよう言われており、毎週やったことのリストを提出をすることになっているため、親の管理も大変です。
2時間の内訳は、国語30分、算数30分、英語30分、その他30分と指示されています。
国語、算数は、学校の教材(ドリル、問題集)で未習のところ。
英語は学校の教材(CD、DVD)の視聴。その他は体育(なわとび)や生活科、読書などです。
今週からは学童に通いつつ2時間の勉強をどうこなすか思案中です。
今回の件を受けてネットで様々なコンテンツが公開されていますが、我が家はタブレットがなく見せることができないので、タブレットはあったほうがいいかなと思い始めたところです。
一日おきに上の子と子連れ出勤した一週間(小2女子・年少女子)
次はぴーれ記者むーちょ宅からのレポートです。
我が家は小2と年少の姉妹。
母親である筆者は狛江市内で週4、16時までというパートタイムの働き方をしており、上の子は学童には入っていない、いわゆる鍵っ子です。
普段は先に帰宅して母の帰りを待つか、夕方までKOKOAで過ごしており、学校の長期休みはこれまでKOKOA・児童館・公民館の3本立てで乗り切ってきていました。
KOKOAも児童館も閉鎖されてしまった突然の長期休暇に途方に暮れましたが、職場の上司から「会社に連れてきて動画でもテレビでも見せていていい」とのお許しをいただき、ありがたく甘えさせてもらうことに。
とはいえ、まだまだ低学年の長女には狭いオフィスで過ごす時間はかなりのストレス。
休校のニュースを聞いた日はパニックでずっと泣いていた彼女に今後毎日我慢をさせるのは忍びなく、夫も平日に休みを1日申請。
月水金は長女を連れて子連れ出勤、火木は次女もこども園を休ませて、両親どちらかと3人で自宅で過ごすというスケジュールが固まりました。
たっぷりの宿題は・・・
学校からの宿題が思ったよりも多く、普段の長期休みと違ってまとまったワークなどの形式になっていなかったため、まず最初に作ったのはこちらの「しゅくだいビンゴ」。
<宿題ビンゴ>
まだまだ見通しが立たない低学年&スケジュールをがっちり決めてしまうと達成できなかったときにパニックになってしまう性格の我が子用に、
・全体(と残り)の分量が見渡せる
・何から手をつけるかは自由
・スモールステップでご褒美がある
という3点を重視して作成しました。
子連れ出勤のスケジュール
職場では筆者の机の隣にちょうど空きPCがあり、そこを長女の定位置にさせてもらうことに。
タブレットの使用経験はあってもPCに触るのは初めての長女に、起動からインターネット閲覧までの操作をざっと教えました。
タッチパネル世代にはマウス操作が意外と難関のようでびっくり。
実は今までも何度か次女を連れての短時間の子連れ出勤は経験があったのですが、とりあえず空きPCでYouTubeを見せていればよかった(そうするしかなかった)幼児とは違うので、本人に時間割を作ってもらいました(赤字が本人記入部分)。
<長女作の時間割>
写真は初日のもの(裏紙が透けていて見づらくすみません)。
学校の宿題ともともと受講しているタブレット教材の他に、お楽しみの時間も入れておくように話してこうなりました。
こちら、内容のバランスは悪くないと思ったのですが、宿題を午後に設定したのが大失敗で、眠くなって全然進みませんでした。
2回めからは宿題の時間を午前中に持ってくるようにしたりと、彼女なりに工夫を重ねています。
利用したサービスなど
今回の休校を受けて、様々な学習系サービスやそれらの期間限定の無料化などの情報がSNSに飛び交いました。
探求型のオンライン授業など、筆者自身の好奇心をそそるものもあったのですが、正直我が家にとっては現状維持プラス宿題をこなすことで精いっぱいという状況です。
「この期間を有意義に過ごさなければ」という親の意識がプレッシャーにならないよう、新しいものの導入は最小限となりました。
・ちびむすドリル
無料の学年別ドリル教材がプリントアウトできるサイトです。
勉強用の課題を増やすことはしないつもりだったのですが、学校からの漢字の宿題がマス目だけの漢字練習帳を6枚渡されて両面に苦手な漢字を練習してくるようにというもの(普段はそんな雑な宿題は出ません。先生方もお時間なかったのだろうと思います)。
適当な漢字を選んで要領よくマス目を埋めることができない長女のために、二年生の漢字を網羅するテストを行って、苦手な漢字を洗い出すことにしました。
・シンクシンク
パズルや図形問題など、楽しみながら思考力を鍛えるアプリ。
3月いっぱい全メニュー無料との情報があり、今回新たにダウンロードしました。
こちらのページから同じ会社の紙の問題集もプリントアウトでき、どちらもちょっとした空き時間のお楽しみとして活用しています。
・NHK for School
Eテレの番組や動画コンテンツが見られるサイト。
長女は「ものすごい図鑑」という昆虫の写真を自由に拡大・回転して見られるメニューが気に入りました。
この他に、今回の休校が万が一延長された場合に備えて、市販の通信教材の二年生のまとめと三年生の4月号(いずれも休校に伴い無償提供されていたもの)を念のため準備しましたが、こちらは出番がないことを願っています。
自宅で過ごす日
一日おきに入れていた自宅で過ごす日は、午前中に宿題を進める以外はのんびり過ごすようにしました。
何かひとつお楽しみを入れるのもルールにして、1週目は火曜日はカップケーキ作り、木曜日は普段は買い与えないタイプのお菓子(練れば練るほど色が変わるあれ)を楽しみました。
<姉妹でカップケーキ作り>
2週目に入ってから次女が体調を崩し、早退やお休み、受診などでスケジュール変更が相次いで、長女が感情を爆発させた場面がありました。
楽しそうに過ごしているように見えても思った以上に負担をかけていることを実感しました。
今後も親子お互いにストレスが溜まってくることが予想されますが、できるだけ子どもの気持ちに寄り添うかたちで過ごせたらと考えています。
両親は普段どおり、子どものみ自宅で過ごした一週間(小5女子)
3つ目はぴーれ記者ハリー宅のレポートを。
突然訪れた、ちょっと早い(長い!)春休み・・こどもと将来のことや、日々の過ごし方、親の仕事についていつもより、ゆっくり話す機会にもなりました。
学校での学習や集団生活(音楽活動、代表委員等)を、気に入っている娘は、急な休校の決定を聞いた当初、とても驚いていました。
休校の目的(感染防止)から平日はこども達の外出はなるべく控える様、学校から指導いただいており(娘も頑なに、指導を遵守していたため)、この週末は娘のストレス解消に少し気を配り、仲の良い同級生に自宅に遊びに来てもらったり、(珍しく)一緒に駅近くの商業施設で外食したり、カードゲームを自宅で一緒にするなど、家族でのんびりする時間を多く過ごしました。
<のんびり過ごす家族>
娘のお友達にも混じってもらい、今週一週間のふりかえり、来週どうしようかなど、こんなことを話しました。
休校決定時(2/28)
決定当初は戸惑うことも多く、5年生残りの授業はどうなるの?始まったばかりの吹奏楽の練習はどうなるの?など、いろいろ気にもんでいましたが、金曜日に個人の荷物や課題をどっさりと自宅に持ち帰ってきました(学校の図書館も今回は通常より、貸し出し数を多くしてくれたそうです)。
一週目
5年生の娘もその友人も、一週間目の平日はほぼ自宅で過ごしたとのこと。
(友人は、外出してウィルスうつされたくないからね、と話していました。)
次回、3/16の登校日までに取り組む、一年間の学習のまとめのプリントやテストなど、先生が急遽用意くださった課題に取り組みつつ、読書やテレビ、楽器の練習(エアーですが)気晴らしを交え、過ごしたとのこと。
二人ともやっぱり自宅待機よりも、学校の方が楽しい、と口を揃えていました。
娘には、個人用キッズ携帯を与えていますが、スマホやネットは、親がいる時のみ使える様にしています。
今回の措置に併せて、ネットで各種無料で学べるアプリ、教育サイトが公開されていますが、現在のところは見させていません。
(この週末も、親から教育サイトは紹介しておらず)遊んだり、掃除をしたり、食事を楽しんだりと、一緒に過ごしました。
平日、親の対応
ほぼ平常の扱いで、(娘はサラダやチャーハンなど、自分で手配もできるので)お昼ご飯用の食材や、自分で温められるものを、いつもよりゆとりをもって用意するにとどめています。
夕食も両親とも夜の予定は入れず、娘が安心できる様に、朝と夜、家族で一緒に食べる様にしました。
二週目
一週間目、多少の退屈感はあった様子ですが、プチ夏休み的に自分のペースで、読書や課題に取り組んでいます。
学校からは、あまり出歩かない様に指導いただいている中ですが、近所で身体を動かしたり、自宅の中で気分をリフレッシュする工夫を、親からは伝えたいと思います。
また電車で4時間ほどかかる場所に住む私の両親から電話で「こんな時だけど、せっかくなので普段できないこと、やってみてね」とのアドバイスを娘は受けていました。
娘だけでも、祖父母宅で過ごすのも、気分転換のために良いのかな?と、二人のやりとりを聴きながら、感じました。
奥さんは、娘の過ごし方には、現時点で余り心配を覚えていない様子ですが、ふと気づくと日頃家族で一緒にしていなかったこと、お互いに話題にしていなかったことを、この週末話せたことに、気づきました。
<散歩向きの近所の緑道>
両親が交替で休み、留守番の日もあった一週間(小6女子、小5男子、小1女子)
最後はぴーれ記者ネボスケス宅からのレポート。
我が家は全員小学生の3人兄弟です。
休校が始まってから、なるべく夫婦交代で休むようにしていますが、一週間半の間に2回、どちらとも都合がつかなかった日がありました。
そのときはお弁当を用意して、子ども3人で留守番していました。
子ども用のLINEアカウント(友だちは兄弟と父母のみの登録)を作って、グループLINEで職場の両親とやりとりしています。
時間割
休校中も生活のリズムが崩れないように気をつけています。
毎朝のラジオ体操は、ご褒美つきのカードを作りました。
時間割を作って、それに沿って過ごしています。
時間割中の1-3時間目は、算数、国語、図工、音楽、体育などの学校の勉強をしています。
算数国語は市販のワークを、音楽ではリコーダーをやったり、図工では粘土や絵しりとりなどをやっているようです。
体育は最近買った「エア縄跳び」が兄弟で流行っています。
うちの中でも縄なしでできる縄跳びで、跳んだ回数がカウントされるので、回数を記録して競っています。
子どもたちは給食が食べられないのを残念がっています。
親も毎日朝昼晩作るのがしんどくなってきました。
各家庭内で調整した結果、それぞれ違う方法で休校1週目を乗り切ったぴーれ記者4名のレポートでした。
苛立ちや不安を伴う休校期間ですが、少しでも皆様のヒントや安心材料になるようなことが提供できたらとぴーれメンバー一同考えております。
一日も早く事態が終息し、子どもたちが笑顔で学校に通えますように。
それまで皆さん、ともに頑張りましょう!
by やま むーちょ ハリー ネボスケス