【緊急特集】緊急事態宣言!狛江の親子は今…
2020年4月20日
臨時休校中の過ごし方をまとめた緊急記事をアップしてからほぼ1ヶ月経ちました。
事態はその後刻々と変化し、ひと月だと考えていた休校は延長、市内の幼稚園や保育園も休園となり、保護者の働き方も変化しています。
今回は未就学児にも対象を広げて、緊急事態宣言下での狛江の親子の過ごし方をレポートします。
(前回記事に掲載した小学生の家庭も、記事後半に登場します。)
家遊びを基本に、入園準備も ~年少男児・0歳男児のいる家庭~
子ども:長男3歳、次男0歳10ヵ月
夫:8日から職場の方針により在宅勤務
自分:専業主婦
長男は4月から入園予定でしたが、まだ登園はできず、家で過ごしています。普段とちがうことについては「こわい病気が流行っていて、うつらないために〇〇しているよ」と説明するようにしています。
子どもたちは家遊びが基本です。長男3歳はパパかママを誘ってレールセットを組み立て、お話を作りながら人や車、電車を動かして遊ぶのが楽しいようです。次男0歳も兄のおもちゃで遊んでいます。長男が並べたり組み立てたりしたものを次男がこわしてしまうことがあり、たまに兄弟ケンカになりますが、長男にとってはよい学びの機会ととらえ、親が間に入ってやりとりをさせています。うちの場合は、夫がかなり時間の自由がきく状況なので、今のところテレビなどを見せなくても間が持っています。
外出は控えていますが、運動も必要なので、長男は人のいない近所の公園で遊ばせたり、多摩川の広いところでまわりと充分距離をとって遊ばせたりしています。買い物はネットスーパーを使い、どうしても店舗へ行く場合は親のみ短時間で済ませています。
食事は3食とも自炊です。夫と交代で作っています。YouTubeの料理動画のなかでおいしそうなものを実際に試して、楽しんでいます。
防災用品のなかのレトルト食品も念のため出しておいたり、0歳の子用にベビーフードだけは少し買い足したりしましたが、まだ使う機会はありません。
お金に余裕があるうちは、飲食店のデリバリーやテイクアウトも使い、地元のお店を支えたいと思います。
メリハリのない生活になりがちですが、入園に備え、起床時間と就寝時間があまり遅くならないよう気をつけています。
片付けや就寝準備の時間に合わせてアラームをセットすると、長男は少し切り替えやすいようです。最近では「もうすぐ鳴る?」などと聞いてくるようになりました。
つぐみ
家族の時間を楽しんで、今だからできることを ~5歳女児・3歳女児・0歳女児のいる家庭~
子ども:長女5歳、次女3歳、三女6ヶ月
母:専業主婦
父:職場に出勤し8時間勤務
長女と次女は毎日何かしらのごっこあそびをして過ごしています。(家族ごっこだったり、幼稚園ごっこだったり)時には、遠足といってシートやお弁当、水筒などを持って2人で家の二階に行き、ピクニック気分で昼食を食べたりしています。
週に3日ほどは短時間外に出て、身体を動かしています。近くの公園や多摩川に行くことが多いです。時間帯もあまり人がいないであろうお昼時を狙って行くようにしています。
買い物は土日のどちらか、主人に子どもをみてもらい私一人で行くようにしています。それでも週の途中で行かなきゃいけなくなることもあるので、その時は子連れで行きます。お店などに入るときは子どもたちにもマスクをつけさせています。
けんこうカードというものを作り、毎日、体温・体重を記録しています。長女と次女はそこに、お手伝い・お勉強・ストレッチの項目をプラスして取り組ませています。がっつりしたスケジュール管理ではなく、1日のうちどこかでできたら○をつけるというゆる〜い感じのものです。
なかなか気持ちも落ち着かない日々が続いていますが、家族で過ごす時間が増えたことをプラスに捉えて今だからできることをしようと思うようにしています。今後は少しピース数が多いジグソーパズルに挑戦したり、料理などを一緒にできたらいいなと思っています。
きのコ
リラックス第一で穏やかな時間を ~小1男児のいる家庭~
子ども:6歳(小学1年生)
夫:GW明けまで完全テレワーク
わたし:主婦
夫のテレワーク開始もあり、朝食、昼食、夕食を家族で食べるようになりました(夕食は別々なこともあり)。
ムスコに喘息があるため、買い物はもともと利用しているコープ、ネットスーパーで済ませるなどして、慎重に過ごしています。公園も行かず、家のまわりで軽く遊んだり、走ったり、あとはムスコを乗せて川沿いのサイクリング。テレワーク中の夫が家にいるため、昼休みのタイミングで一緒に外で遊んでもらうこともあります。
今のところ、かっちりとした時間割は組んでいません。つい朝は、子どもの洗顔や歯磨きを忘れがちになるので、声がけを。昼食、外あそび、おやつ、夕食が区切りとなっています。
普段の春休みや夏休みと違い、お出かけできないというのが大きいので、学研やくもんの知育玩具などを少し買い足しました。切り絵ができる本や、ペーパークラフトの本なども購入。がっつりと向き合って遊ぶ時は、「Bellz!」という、鈴を磁石でとるゲームや、カードゲームの「おばけキャッチ」など、輸入ゲームをすることが多いです。1月に任天堂スイッチを購入したばかりなので、「あつまれ どうぶつの森」も、一緒にやっています。パソコンやスマホなども、普段より多めにやってOKに。
ホームベーカリーを購入したので、パン作りを手伝ってもらったり、オレンジをしぼってジュースを作ったり、楽しめるお手伝いのようなものを取り入れています。
買ってあったドリル類をやっていて、今のところプリントアウトしてというものはしていません。教科書にも目を通しておく予定です。
入学という大きな節目の時期なので、おもちゃなどを整理中。いる、いらないの判断が子どもにしかできないものも多いので、今は時間がたくさんあり、助かります。かなり片付きました!
あと、子どものために、リビングにテントを設置。子どもももちろん喜んでいるのですが、同時にわたし自身がひとり空間を得られるという意外な発見がありました。
長期間なので、あまりだらけてしまうのはよくないと思いますが、子どもがリラックスできる時間と考え、おだやかに過ごすようにしています。大人の方も、情報過多になっている部分もあるので、極力リラックスできるように。約一ヶ月ほどをほぼ家族だけ過ごすことになるので、ギスギスしないよう、美味しいものを食べ、笑顔で過ごせるようにと思っています。
coquille(コキーユ)
家庭学習を充実させ、規則正しい生活に ~小2男児・年中男児のいる家庭~
子ども:新小学2年生男児(私立小在学)、年中男児(市の認可保育園在園)の二人
両親:通常はフルタイム勤務。緊急事態宣言後は在宅勤務
3月
第1週目は、前回のぴーれ記事のとおり。
長男は2週目以降は学校の学童、次男は保育園に。
長男は学童に行ったために、家庭での学習時間がなかなか確保できず(学童でも学習タイムはあるものの、読書でほとんど勉強をしてこない)苦労しました(学校から出された宿題が3月中に終わらなかった…)。
4月
4月に入りそろそろ東京も危険な状態だと判断し、親が交代で休みをとり子どもたちは家で過ごすことにしました。
緊急事態宣言発令後は父母ともに仕事が在宅勤務になりました。
在宅勤務というよりは自宅待機に近い状態(仕事の環境が整っていないためメールチェックくらいしかできない)のため、なんとか子どもたちの面倒を見ることができています。
両親ともがっつり在宅勤務の場合、かなり厳しい状況になるのかなと思います。
長男は、学校は始業式も延期となり、教科書は宅配便で送られてきました。
学校からは勉強の指示が出ているのでそれを行うと共に、国語と算数は苦手な分野について1年生用の問題集を新たに購入し復習させています。
今回の件で、じっくり子どもの学習状況を見ることができ、子の勉強面の弱点を親が把握できたのは良かったと思っています。
また、午前中はEテレの小学生向け番組(NHK for School)を視聴することで時間の区切りをつけ、なるべく規則正しい生活になるようにしています。
学校内学童が週に数回オンライン学童をzoomで開催してくれるので参加しています。
子はzoomの操作が上手にできないので親が横についていなければならず大変ですが、子どもは画面で友達の顔を見たり、声を聞けるので嬉しそうです。
学校には毎週家庭学習計画表を提出することになっていますが、それとは別に毎日やったことをノートに書かせています。
次男は、長男の勉強の邪魔をさせないようにする必要があることを痛感したので、幼児向けドリル類を大量購入し取り組ませたり、塗り絵や点つなぎなどをwebからダウンロードしてやらせたりしています。
ずっと家で過ごすのは子どもにとってもストレスになるため、午後1時間程度、自宅マンションの敷地内(駐車場)でなわとびやストライダー、シャボン玉などで遊ばせています。
やま
固定スケジュールと週間予定で日々のメリハリを ~小3女児・年中女児のいる家庭~
子ども:長女小3、次女年中
夫:在宅勤務
わたし:一日おきに短時間出勤(職場は市内)
前回のぴーれ記事では、子連れ出勤と両親交替での休みを組み合わせることで休校期間を乗り切っていると書いた我が家ですが、今月から次女の通う園も休園となり、夫が本格的にリモートワークとなったことで状況は一変しました。
我が家の場合、姉妹が揃って一つ所にいると、遊んでしまうかケンカを始めるかのどちらかで、長女に勉強させることは至難の業になります。さらにそれを仕事の片手間に監督することは到底無理。
そんなわけで、午前中は姉妹を別々に分けて両親それぞれが付き添い、長女の学習もその時間に限って行うことにしました。午後は割り切ってお楽しみの時間にしています。
わたしの職場は休みやリモートにはならず通常営業ですが、日数と時間をぐっと減らして最低限の勤務で対応しています。
一日のスケジュール
休校期間中に生活習慣が乱れて体調を崩すことが心配で、なるべく規則正しい生活をさせるよう心がけています。
見通しを持って安心して過ごせるように、大枠のスケジュールは毎日固定にしました。
朝(全員で運動)
毎朝いちばんは運動の時間にしています。
まずは家族全員でラジオ体操をします。
音楽配信サービスで偶然見つけたドラえもんバージョンのラジオ体操がお気に入りで、運動嫌いな次女も張り切って参加します。
その後、晴れの場合は玄関先でなわとびをして、長女チームはジョギング、次女チームは散歩と分かれます。
雨の場合は室内でトランポリンをしたり、最近購入したトレーニングラダーでステップ練習をしたりしています。
休みになっている習いごとのダンスの先生から送ってもらった動画や、YouTubeのダンス動画を見て親子で踊ったりもします。
午前中(長女の勉強タイム)
運動の後、昼までは長女は子ども部屋の机で学習、次女は居間で過ごします。
入学からこれまで、長女はダイニングテーブルで学習していて、昨秋に子ども部屋をいわばかたちだけ整備する格好で購入した学習机なのですが、思わぬ時に役に立ちました。
基本的には自習ですが、気が散りやすく、こまめに声をかけて軌道修正してあげる必要があるので、親も子ども部屋内のローテーブルで自分の作業をしています。
新学期当初は学校から一日ごとの細かい課題が出たので、それに沿った学習をしました。
現在は学校からの課題指定が滞っているのですが、漢字など進められそうなものは同じペースで進め、その他はもともと受講していた通信教材に取り組んでいます。
新しいこととしては、4月から新聞を取り始めたので(オリンピック前後だけのつもりで去年契約しました。あてはすっかり外れたのですが、活字中毒の長女が新聞にハマったのは怪我の功名でした)、興味を持った記事の内容を自分なりに説明してもらうということをしています。
姉妹で不公平感が出るので両親どちらがどちらにつくかは交替にしています。
夫が次女につくときは仕事が進みづらいため、オンライン幼稚園の力を借りています。幼児番組のコンテンツを再編集した動画集のようなものですが、短いコーナーがCMなしで続くので、しばらくは飽きずに見ていてくれて助かります。
わたしがつく日には工作やお絵描きなどの室内遊びをして過ごしています。
午後(姉妹揃ってのお楽しみ)
お昼の後は、お楽しみの時間です。
長女だけの休校期間は魚をさばいたり、ネット検索で調べものをしたりと少し難易度の高い活動にもチャレンジしましたが、今は基本的に姉妹揃って楽しめることをしています。
ほぼ自由遊びの時間になることも多いですが、姉妹とも最近おやつ作りに夢中なので、おやつ作りはかならず入れるようにしています。
生地から作るクッキーなど少し本格的なものから、アイスクリームメーカーを使ったフローズンヨーグルト、もっとお遊び寄りならポッピン・クッキン(市内ではユニディの品揃えがいいです!)なども楽しいです。
わたしの出勤日にあたったときには長編アニメなどを見てもらって、この時間帯に短時間で行ってくるようにしています。
夕方~夜
家に大人が2人いるおかげで、お風呂や食事、歯磨きといった夜のルーティンがスムーズに進むようになりました。
時間の余裕ができたので寝る前に家族でカードゲームをしています。こんなひとときが持てるのは8年の育児生活で初めてのことです。
週間予定表
朝から夕方までの予定は1週間ぶんの時間割に書き出して掲示し、両親どちらが自分の担当か、母親の出勤日など全部わかるようにしています。
週末に話し合って、お楽しみの時間に何をするか、作る予定のおやつなども全て決めています。
親にとっては「今日は何をさせて過ごそう・・・」といちいち考える手間が省け、子どもたちにとっても「明日はクッキーの日!」「すみっコぐらしの映画はいつ見る予定だったけ?」など、先の楽しみができて、生活のメリハリになっているようです。
今いちばん悩んでいるのは長女の学習時間についてです。
短時間のため、できることがかなり限られてしまうのですが、姉妹それぞれに目をかけられるバランスからいっても今はこれでいっぱいいっぱいといったところです。
この期間にできたはずの学びを取りこぼしてしまっていることにやきもきしますが、「事態の終息後」を見据えて、姉妹がそれぞれ「自分ばかり我慢して過ごした」というわだかまりを抱えてしまうことのほうが後々取り返しがつかないからと、自分の揺れる心に日々言い聞かせています。
家族が笑顔で過ごすための我が家なりのベターを今後も模索していくこととなります。
むーちょ
5組の家族の現在の様子をお届けしました。
こちらはあくまでも各家庭それぞれの事情・背景がある中で、「現在はこうしている」というレポートです。
先の見えない自粛要請の日々の中、今は外出の頻度ひとつとっても、各家庭の考え・やむを得ない事情に基づいて判断をされていることと思います。
よその家庭の選択に目くじらを立てたり、自身の家庭と比べたりするのではなく、狛江の親子の過ごし方の一例として受け止めていただければ幸いです。
そのうえで何か少しでも、皆さんの参考やヒントになる点が見つかればと願っています。
思いのほかの長丁場となりましたが、ともにがんばりましょう。
一刻も早い事態の終息を願って。
by こまえスマイルぴーれ