インターネット中継で市議会を身近に

2022年11月4日

 市議会というと、なんだか、年配の方々が、固苦しく議論するイメージがあって、縁遠い存在に感じている人は多いのではないでしょうか。

でもその議論は、私たちの生活に関連しています。狛江市民に様々なサービスを提供するのは狛江市の役割ですが、市の住民サービスに狛江市民の意見を反映させるのが市議会の役割です。

 

 前置きが長くなってしまいましたが、狛江市議会は市議会をもっと狛江市民の皆さまに身近に感じてもらうために、市議会をインターネットで中継しています。

今回はこのインターネット中継について、お知らせしたいと思います。

▽狛江市公式サイトの「市議会」のボタンから

 狛江市公式サイトを開いて、少し下にスクロールすると、「ABOUT 狛江市」の見出しのところに5個のボタンがあり、

左から2個目に「市議会」があります。

 市議会のボタンを押すと、「市議会からのお知らせ」「市議会の概要」「市議会議員の紹介」「市議会の活動」など、市議会についての情報15項目が縦に並んでいて、

上から7番目に「インターネット中継」の項目があり、それをクリックすると、中継を見られる外部サイトのリンクが表示されます。

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 https://smart.discussvision.net/smart/tenant/komae/WebView/rd/council.html

▽会議、議員名、条件で検索

 いよいよ、インターネット中継のページです。

ページ上部には「会議名一覧」「議員名一覧」(PC版は「条件検索」「表示設定」「動作環境」も表示されています。スマートフォンでは右上の三本線のアイコンより選択できます。)という項目が並んでいて、会議、議員名、条件で視聴したい質疑を検索できます。

 

 会議一覧は、平成30年から今年、令和4年までの5年間から「定例会」「臨時会」を選ぶことができます。

市議会は3月、6月、9月、12月の年4回開催されますが、これを定例会と言い、その他にも必要に応じて臨時会を開きます。

定例会に加えて1回の臨時会で年5回の市議会を開く年が大半ですが、令和2年のように臨時会がなく、4回の定例会だけの年もあります。

 

 ちなみに今年は今のところ、3回の定例会と臨時会の計4回、市議会が開催されていますが、12月には第4回の定例会が開催されることになっています。

▽最新の定例会を見てみると

 最新の令和4年第3回定例会をクリックしますと、8月29日の本会議を皮切りに、9月5日、6日、8日、9日と本会議が開催され、

9月21日、22日、26日に開かれた決算特別委員会を挟み、10月4日の本会議で終了しています。

 

 例えば、第3回定例会が開会した8月29日を見ると、動画は休憩時間を省略して2時間45分38秒の長さです。

議会運営委員会委員長の報告の後、市長や各部長による行政報告と質疑が行われました。

市の答弁では具体的な数字が説明され、インターネット中継は市民に向けた情報公開に大きく貢献するものだと感じました。

▽ユーザーフレンドリーな検索機能

 議員名一覧を開くと、市議会議員の皆さんが顔写真付きで一覧でき、議員さんにカーソルを合わせ、クリックすると、その議員さんの質疑を動画で見ることができるので、

自分が投票した議員さんがどんな質問をしているのか、確かめることもできます。

また、条件検索ではキーワード、例えば「子育て」で検索すると、関連の質疑が動画で見られます。

 

 市議会はもちろん、実際に傍聴できますが、動画だと、関心のある質疑だけを視聴できるので、大変便利です。

検索機能も備えられ、ユーザーフレンドリーな印象を持ちました。

▽聴覚障がいを持つ市民のための字幕配信も

 多くの地方自治体でも議会のインターネット中継は実施されているようですが、

狛江市のインターネット中継では令和4年第3回定例会から、聴覚障がいを抱える市民の方が市議会の審議を把握できるように、UDトークというアプリを利用して字幕配信を始めました。

市議会のインターネット中継を字幕付きで視聴する場合、UDトークをインストール(無料)することが必要になります。

▽市議会を広く市民に公開し、開かれた議会を目指して

 狛江市議会事務局次長の岡本起恵子さんにインターネット中継を始めた経緯などをメールでお尋ねしたところ

「狛江市狛江市議会を広く市民に公開し、開かれた議会を目指すことを目的として、平成26(2014)年7月30日の議会運営委員会において(インターネット中継導入の)審議をいたしました」

との回答をいただきました。


 また、どのくらいの市民がご覧になっているのか、ページビューについてもお尋ねしました。

「令和3年度の最多件数は9月の835件でございました。広く市民に公開することを目的としてその機会を設けているものでございますので最多PV数の理由等について分析はいたしておりません」とのことでした。

 

 令和3年9月の定例会は6回の本会議と3回の決算特別委員会が開催されました。

835件を9で割ると、1回の会議あたり、平均で約93回のPVになります。これが多いのか、少ないのかは分かりませんが、市民の皆さんの議会への関心が高まると、さらにPVは増えていくと思われます。

▽「GG(ギカイガイド)」を是非読んでいただきたい

 岡本さんに、見ていただきたい点のアピールをお願いしたところ、市議会の動きをコンパクトに紹介する冊子の「GG(ギカイガイド )」を是非ともお読みいただきたい、と推薦の言葉がありました。

「取ってもらう、見てもらう、読んでもらう」をコンセプトとし、読者のターゲットを若年層として、狛江市議会だよりをリニューアルしているそうです。

GG(ギカイガイド)

 「定例会ごとに発行しておりますので、インターネット中継された一般質問答弁が要約されたものや、上程された条例等が掲載されておりますので、

子育てについて質問された議員や審議された手当等の情報がお読み取りいただけるようになっております。

webアンケートも実施しておりますので、お声をお寄せいただくこともできます」(岡本さん)

▽視聴しないのはもったいない

 市議会では子育てに関連した質疑がなされることも珍しくありません。インターネット中継で、具体的で踏み込んだやり取りを視聴することができます。

狛江市の行政について知る機会である市議会の議論が、市民のために公開されているのですから、視聴しないのはもったいないというのが率直な感想です。

 

                                                                                                 by zaki  編集協力 サニー