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HOME記事一覧わが子の行き渋りどうする?

慣れてきたころに出てくる行き渋り

入学・入園・進級を経て
子どもたちもようやく新しい環境にも慣れてきたころでしょうか

新しいお友だちとの毎日
新しい学び
親と離れて日々奮闘している子どもたちですが
がんばりすぎて疲れが出てきてしまうのが5月・6月ころ

朝起きられない
朝になるとお腹が痛くなる
学校(園)に行きたくないと言う

こんな症状が頻繁に見られるようになったら
もしかしたら「行き渋り」のサインかもしれません。

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行き渋りって?

不登校というのはよく聞くけれど「行き渋り」って何?
という方もいらっしゃるのでは。
「行き渋り」は学校・園に行きたくない素振りを見せる子どもの状態のことをいいます。

文部科学省の定義では、欠席日数が30日以上だと「不登校」と言われているので
30日未満の期間、登校・登園できていない子は「行き渋り」の状態にあると
いえるでしょう。
また、日によって行ったり行けなかったりという日が続いている子も多いようです。

行き渋りの原因は?

子どもたちが学校や園に行くのを渋る理由はさまざま
これまで私の周りで見聞きした事例を交えていくつかご紹介します。

✔単純に身体が疲れている
大人なら「明日は大切な会議があるから遅くまで起きているのはやめよう」など
自分の身体の調子を考えることができますが、子どもはそうはいきません。
前日、限度を知らずに思い切り体力を使い果たしてしまって、
翌日疲れが取れず起きられない、ということもあるようです。


✔苦手な授業や試験がある
毎日がんばっていても、どうしても苦手は出てきてしまうもの。
「今日は算数の授業があるからイヤだな」
「漢字テストの日だから行きたくない」
など苦手意識の生まれてしまった授業などがあると学校から足が遠ざかってしまうことも。


✔具体的な悩みがある
お友だちとケンカした、自分のことをからかわれる
あるいは授業についていけずに悩んでいる
など心の悩みを抱えていることも。

 

✔感覚的にその場にいるのがつらい
「教室のお友だちの声がうるさく聞こえる」
「教室の窓から入ってくる光がまぶしい」
「黒板の字がよく見えない」
など感覚過敏の子どもたちが増えているといいます。
また、他の子が先生から叱られているのを聞いて
「自分が叱られているようでつらい」という話もよく聞きます。

親ができること

子どもたちに私たち親ができることは何でしょうか?

「行き渋り」の理由は子どもによってさまざまで
ぴったりくる対応も子どもによって違うこともあるでしょう。
どれが正解というひとつの答えはないようです。
ですが、ムリヤリ「行きなさい!」と引っ張っていくのも
「休んでいいよ」とすぐに承知するのも
子どもの行き渋りの解決にはつながらないようです。

親はつい、行き渋りの原因を追求したくなりますが
すぐに話してくれる子どもばかりでもありません。

実際、友人のお子さんも
登校を渋っていた時期があったのですが
家で毎日一人でいるのも飽きてきたそうで
突然「明日から行く」と学校に登校するようになったそうです。

そのときに彼女がしたことを教えてもらったので
3つのステップにまとめて見ました。

わが子に行き渋りのサインが見られたら
3Stepを試してみてくださいね

 

Step1.子どもの気持ちを受け止める

まる.jpg「そうか行きたくないんだね」
まる.jpg「言ってくれてありがとう」

ばつ.jpg「そんなことくらいで休まないの!」

大切なのは大人の価値観で「良い・悪い」の判断をしないこと
まずは子どもが「行きたくない」と思っている気持ちを受け止めてみましょう。
子どもの言葉を繰り返すだけでもOK

Step2.子どもの意思を聞いてみる

まる.jpg「○○はどうしたい?」

ばつ.jpg「じゃあ、どうするの?」

子どもは自分の意思を聞いてもらえたと安心感を感じるようになります。
「自分で決める」という選択をさせることも大切な子育てのステップですね。
ただ、「どうするの?」など詰問にならないように声かけには一工夫必要ですね。

 

Step3.親にしてほしいことを聞いてみる

まる.jpg「お母さんにできることある?」

気持ちを聞いたうえで、親としてしてほしいことを聞いてみては。
友人は休むと決めたときには「休んでいるのに…」と言わずに
子どものしたいことをさせてあげたそうです。
お母さん・お父さんも日々忙しいですが、時間の許す限りいっしょに過ごしてあげたいですね。

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子どもの「行き渋り」は
すぐに専門家につなげた方がよいケース
(黒板が見えない、まぶしいなど日常生活に支障があるケース)もありますが
気持ちに気づいてほしいという子どもたちからのSOSであることも多いようです。
まずは子どもにとって家庭が安心して話せる場であるように
親子が対話のできる環境を整えていきたいですね。

小学校や中学校にはスクールカウンセラーや養護教諭が勤務しています。
専門家につなげた方がよいかわからない場合には、1人で悩まずに
ぜひ相談してみてくださいね。

 

by たお♪

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