日本でもぴーれでもおなじみのイベントとなったハロウィン。お化けや魔女、好きなキャラクターに仮装して、トリック・オア・トリートと近所を回りながら、袋の中がお菓子でいっぱいになる日。親となったわたしも、お友達に声をかけてもらってハロウィンイベントに参加するようになりましたが、ハロウィンってなあに?と子どもに質問されたとき、説明できないことに気づきまして…。
そうなんです、よくわかってなかったんですよ、ハロウィンのこと。。。
きっとわたしのような人もいるはず(笑)!と思い、【ぴーれハロウィン2021】予備知識編としてハロウィンについて絵本を参考にまとめてみました! !
ハロウィンの起源とは?
元をたどるとヨーロッパのケルト民族の「サムハイン祭」にたどり着きます。ケルトの歴では11月1日が日本のお正月にあたる新年の始まりだったそうです。その前日10月31日は前夜祭として秋の収穫を祝う一方で、夜にはあの世とこの世の扉が開く日ともいわれていたそうです。その年に亡くなった人の霊があの世への道に迷わない様ろうそくを灯し、また亡くなった先祖が帰ってくるともいわれていたので、食べ物や飲み物を用意したそうです。日本のお盆のようですね。
ケルト民族のお祭りがキリスト教に取り込まれ、殉教者を祭る日として諸聖人の日(ALL HALLOW’s Day =ハロマウス)が設けられ、その前夜祭に行われるお祭りである「All Hallow’s Eve」が「ハロウィン」と呼ばれるようになったと考えられているようです。ヨーロッパからの移民達によってアメリカでもハロウィンが広がっていき、そこでさらに発展し、現在私たちがよく知る「ハロウィン」の形になっているようです。
なぜ仮装するの?
ハロウィンといえば仮装!と思う方も多いはず。お化けや魔女、好きなキャラクターに仮装し楽しんでいますね。もともとは、あの世とこの世を行き来する霊や悪霊や魔女に出会った時に、人間であることを見抜かれない様に仮装していたとか。今では好きなキャラクターに仮装する楽しい要素が多いですが、ちょっと怖い悪霊や魔女の仮装が多いのはそう言った理由もあったんですね。
ジャック・オー・ランタンはカブだった!?
ハロウィンを調べていて1番驚いたのがこれです。アイルランドにはこんなお話があります。ジャックというひねくれ者が生前の行いから天国にも地獄にも入れてもらえず、悪魔が唯一くれた石炭をくり抜いたカブに入れあの世とこの世を彷徨っている、というもの。ジャックがいつも持ち歩いているランタン「ジャック・オブ・ザ・ランタン」が縮まって「ジャック・オー・ランタン」となったということです。
ハロウィン文化がアメリカに渡った時、かぼちゃに彫刻をする風習があったことや手に入りやすかったなどの理由から、かぼちゃでジャック・オー・ランタンが作られるようになり、今ではそれがスタンダードになっているようです。
トリック・オア・トリート
今は聞き慣れましたが、初めてこの言葉を聞いた時、子どもと一緒に練習したのを思い出します。トリック・オア・トリートが言われる様になったのは、アメリカでハロウィンが定着したしばらく後の1920年代頃のようです。カナダの新聞記事に「『トリック・オア・トリート』と言って食べ物を要求した」とあり、広がっていったとも言われています。
でも、なぜ「お菓子をくれないといたずらするぞ」なのか。中世ヨーロッパでは死者のために祈りをささげる代わりに各家庭で焼かれたソウル・ケーキをもらう風習があったり、アメリカではハロウィン文化が渡ってくる以前から、仮装し食べ物をもらって回る風習があったそうです。また、アメリカでハロウィンの夜にいたずらをする若者たちが増え、困った大人たちが悪ふざけから遠ざけるためにパレードをしたりお菓子を配ったりと様々なイベントを企画し、若者達の暴走を封じたそうです。トリック・オア・トリートという言葉がハロウィンに浸透していったのは、そういった風習や背景があったからかもしれないですね。
参考にした絵本
今回ハロウィンについて、絵本や書籍を読んで学びました!図書館で借りられる本もあるので、機会があったら読んでみてくださいね。
きょうはハロウィン 作 平山暉 福音館書店
ハロウィーンってなあに? 作 クリステル・デモワノー 訳 中島さおり 主婦の友社
マイ・ヴィンテージ・ハロウィン 著者 マリオン・ポール 訳 西本かおる 他 株式会社グラフィック社
ハロウィーンの文化誌 著者 リサ・モートン 訳 大久保庸子 株式会社原書房
奥深きハロウィン
商業的要素が強くなりつつあるハロウィンですが、元をたどれば宗教的行事。宗教・歴史・文化が入り組んで、調べれば調べるほど奥深く、ハロウィン沼にハマっていきます。それゆえ簡単にまとめることが難しく、ここでまとめたことは諸説ある言い伝えや歴史や文化のほんの一部です。いろんな要素を取り込んで世界へと広がっていったハロウィンの懐の深さは知ることができました。
人生の中でこんなにハロウィンと向き合う時間が訪れるとは思ってもいませんでしたが、おかげ様でハロウィンについて少し語れるわたしがここにいます(笑)。当たり前のように行われている祭事や行事についても、改めて子どもと一緒調べてみると、新たな発見があるかもしれませんね。
歴史や文化などの背景を知った上でハロウィンを楽しむのもあり、細かいことを考えず雰囲気を楽しむのもあり。何はともあれ、今年の皆さんのハロウィンが楽しい時間となりますよーに。
ぴーれ読者の皆さまのハロウィン写真を大募集!
【ぴーれハロウィン2021】では、読者の皆さまのハロウィン写真を大募集します。
ハロウィンにちなんだ工作や料理、とっておきの仮装自慢、記事を読んでチャレンジしてみたことなどなど、ハロウィンにまつわる写真であれば何でも結構です。皆さまからいただいた写真はハロウィンを終えた11月、ぴーれ記事に掲載させていただきます!
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また、記事作成において、使用するお写真を選択させていただいたり、個人情報保護の観点から、こちらでも加工させていただく場合がありますのでご了承お願いいたします。
募集締切は11月15日(月)まで。
それではひと月の間、一緒にハロウィンを楽しみましょう!
yata
出典
・きょうはハロウィン 平山暉彦 さく 株式会社 福音館書店 2013年10月1日 月刊「こどものとも」発行 2016年9月10日「こどものとも絵本」第1刷
・ハロウィーンって なぁに? 作 クリステル・デモワノー 訳 中島さおり 株式会社 主婦の友社 平成18年10月20日第1刷発行 平成26年9月10日第12刷発行
・マイ・ヴィンテージ・ハロウィン 著者 マリオン・ポール 翻訳 蒲池由香/西本かおる/村上利佳/八木恭子 株式会社 グラフィック社 2015年8月25日初版第1刷発行
・ハロウィーンの文化誌 著者 リサ・モートン 訳者 大久保庸子 株式会社 原書房 2014年8月28日 初版第1刷発行