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6月に入って、暑さもいよいよ本番。蒸し暑くて過ごしにくい日が増えてきました。これからの季節、乳幼児を育てるママたちにとって「熱中症対策」はとても気になるところ。
赤ちゃんは自分で体温調節が上手にできません。また、体内の水分量も大人と比べて多く、8割くらいが水分なので脱水症状を起こしやすいのです。
自分で「暑い!」「のどが乾いた・・・」と言えない赤ちゃん。周りの保護者が注意深く様子を見て、適切にケアをすることが大事になってきます。

熱中症対策グッズの写真

保育園の看護師さんに聞いてみました

乳幼児の熱中症対策を考えるにあたり、普段からたくさんの乳幼児に接して実践している方の話を聞くことが1番と考えました。
今回は駄倉保育園で看護師をされている菅野英美さんが快諾してくださり、乳幼児を抱えるぴーれメンバーの質問にも丁寧に答えてくださいました。

乳幼児の熱中症対策Q&A

1.外出時に気をつけることは何ですか?

極力日差しの強い時間帯(10時~14時)に外出しないことが1番です。どうしても外出する時は帽子をかぶりましょう。抱っこひもで移動する時は、日傘をさすのも効果的。抱っこひもやベビーカーの背のところに保冷剤を入れるのもおすすめです。
外出する際には、飲み物を忘れずに持っていきましょう。

0歳の女の子を育てているスマイルぴーれのメンバーは、家にある保冷剤を活用しています。
フェイスタオルに凍らせた少し大き目の保冷剤をくるんで輪ゴムで留めて、ベビーカーの背もたれのところに入れているそう。冷え過ぎないよう時々手で温度を確認し、タオルや手ぬぐいの厚さで調節します。

タオルに保冷剤を置いている写真
ベビーカーの頭の部分にタオルで巻いた保冷剤を置いた写真

2.家の中にいる時に気をつけることは何ですか?

 冷房の温度設定の目安は28度と言われていますが、汗をかいているようなら温度を下げるなど、赤ちゃんの様子を見ながら調節しましょう。部屋に温湿度計を1つ置いておくと、安心です。
 寝入る時に暑いとグズりやすいので少し涼しくするといいです。クーラーや扇風機の風が直接身体に当たらないように気を付けてあげましょう。赤ちゃんはかなり寝汗をかくので、洗いやすい寝具が良いと思います。

 

3.水分補給について教えてください

 離乳前→普段あげている母乳やミルクに電解質が入っているので、いつも通りにあげれば大丈夫です。ただ外出する前に飲ませるなど、タイミングを考えましょう。
 離乳後→遊ぶ前や後など、大人が声掛けをして飲ませましょう。水やお茶、ご飯時の汁物でいいと思います。汗をたくさんかいた時は子ども用のイオン飲料なども有効です。ただ飲み過ぎると糖分の取り過ぎになるので、ガブガブ飲ませるのは控えましょう。

 

4.よちよち歩き始めた子が気を付けることはありますか?

 背が小さく地面から近いので、アスファルトの照り返しが心配です。夕方でも地面は意外に熱かったりするので気を付けてあげましょう。ベビーカーに乗せている時も同様です。また、この月齢の子たちは、興味のままいろいろなものに触ってしまいがちです。たまたま触った石が熱かったり、座った椅子や遊具が思いがけず熱かったりして、やけどをしてしまうこともあるので注意しましょう。

 

5.熱中症の兆候を教えてください

【顔が赤い・汗をびっしょりかいている・さわると身体が熱い】というのが、初期の症状になります。まだ、この段階ならば涼しいところに移動して、水分を補給して休ませれば回復できると思います。摂取する水分量が少ないと、濃い色の尿になり、尿量も減ってきます。
さらに悪化すると【顔が白い・冷たい汗をかいている・頭痛を訴える・グッタリしている・唇がかわく】といった症状が出てきます。こうなってしまうと、とても危険です。

 

6.熱中症になった時の対処方法を教えてください

 とにかく涼しいところへ急いで移動しましょう。衣類をゆるめて、リンパやそけい部(両太ももの付け根)を冷やします。水分を少しずつ補給します。自分で飲めるようなら一安心ですが、自力で飲めないようなら病院へ行ってください。

 

7.あせも対策について教えてください

 余裕がある時はまめにシャワーをして、清潔に保つことが大事です。お医者さんから処方された薬を塗る時は、シャワー後の体がきれいな時が良いでしょう。

 

8.熱がこもらない服の素材や選び方を教えてください

 吸汗性・速乾性のある綿素材のものをおすすめします。今はキャミソールなど肩の出るデザインのものもありますが、汗の吸い取りを考えると袖はあった方がいいと思います。色は、やはり黒や紺ではなく白っぽいものの方が良いですね。赤ちゃんはとにかく汗をかくので、こまめに着替えることが大事ですね。

規則正しい生活で、強い体を作ろう

赤ちゃんは自分で暑さや苦しさを訴えることができないので、ママやパパが、赤ちゃんが出すサインを見逃さないようにしなければなりません。特に熱中症は親が環境に配慮することで防ぐことができる病気です。ちょっとだからと車に赤ちゃんを残しておくなんてもってのほか!予防対策をしっかりして、楽しい夏を過ごせるようにしたいですね。

最後に菅野さんがおっしゃっていたことで印象的だったことがあります。それは、規則正しい生活を送り、強い体を作る大切さです。
「食べる」「遊ぶ」「休む」 当たり前のように毎日している3つですが、これらがしっかりできている子はやはり心身が強いそうです。もう少し年齢が上がると「早寝」「早起き」「朝ごはん」が大事とよく言われます。
暑さに負けない体作りを普段から意識して、規則正しい毎日を送っていきたいものですね。

by リン

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