最新の統計によると、男性の育児休業取得率は5割を超え、過去最高を記録しているそうです。(参考:厚生労働省「令和7年度雇用均等基本調査」(2026年7月))確かに筆者の長女が乳幼児だった約10年前と比べると、子育て施設等で赤ちゃんと一緒にいるパパを見かけることが格段に増えたと感じます。そこで今回は、筆者の知り合いである2組のパパ・ママにご協力いただいて、どのような育休期間を過ごしたか(過ごしているか)聞いてみました。
子ども中心の生活に
● 2025年4月生まれ 女の子のパパ・ママ パパの育休取得期間:1年間
ー育休を取って良かったこと
パパ「育休は1年取りました。職場は育休を取りやすく、周りの方も長くとっていて、子育てをしながら働きやすい環境です。1年取ったのは、子ども中心の生活にしたいと思ったからです。育休を振り返ってみて、それが達成できたことが一番良かったと感じています。」
ママ「ワンオペの時間が少なかったので、1人が家事をしている間にもう1人が子どもを見ていられることも良かったです。どちらか片方が常に子どもをケアする時間が十分に取れました。ワンオペだと、家事をしなきゃいけない時はどうしても子どもを1人にさせてしまうので…。」
ー育休を取るうえで不安だったこと
パパ「キャリア面の不安はなかったのですが、生活が変わることへの不安はちょっとありました。でも、1年間しっかり子どもに関われることに対する楽しみの方が大きかったです。」
ママ「育休中は手取りが減る分、経済面での心配はありますよね。今は夫が復帰した分は戻りましたが…。」
ー育休期間を振り返って、「もっとこうしたかった」と思うこと
パパ「(復帰するまでには)まだ歩けなかったので、公園や子育て施設などの遊び場にあまり来ることができませんでした。なので、2年取っていたら、そういうことももっとできただろうなと思います。」
ママ「私たちは2人で一緒に子育てをすることが多かったのですが、どちらかが子育てをしている間に、もう1人は完全にオフにする時間があれば良かったかなと思います。そうすれば、お互いに体を休みながらできたと思います。お風呂の時間など大変な時間はもちろん2人で取り組んだ方がいいと思いますが、1人でもこなせそうな時間は4時間交代などで調整して、子どもを見るのも良いかと。結構2人とも全力でお世話していたので、疲れが抜けないまま1年間駆け抜けてしまいました。」
ーパパが育休復帰した今の生活は
パパ「職場が配慮してくれて、今は定時で帰れる部署になりました。とてもありがたいです。帰宅したら、妻が作ってくれた離乳食を娘に食べさせたり、お風呂に入れたりしています。」
ママ「お風呂に入れるのは結構、力仕事なので、とても助かっています。」
パパ「大きな不安がなく育休を取れたことは本当に良かったです。今も楽しみながら子育てをしています。」
筆者「お2人とも、子どもとの関わりを大切にして、子育てにしっかり向き合おうという気持ちが共通していて、とても素敵ですね♡それが、お子さんの成長にも大きく関わっているんだろうなと感じます。率直な感想、体験談をありがとうございました!」

子どもの成長をずっと近くで見られた2年間
● 2024年11月生まれ 男の子のパパ・ママ パパの育休取得期間:2年間(11月~復帰予定)
ー育休を取って良かったこと
パパ「初めは育休を8か月取っていましたが、もっと子育てをしてみたいという思いから2年に延ばしました。上のお姉ちゃんの時は2か月取りましたが、もっと取ればよかったという思いが残ったこともあり、今回は長く取りました。職場は男性も育休を積極的に取りましょうという風潮があり、希望通りに取らせてくれましたが、周りの方々は長くても2週間程度。中堅に当たる自分が率先して長く取ることで、若手の意識改革につなげたいという思いもありました。」
ママ「私は夫に『育休を長く取って』と言ったことはなかったです。夫は一人暮らしが長かったこともあって家事はひと通りできるので、私には『(仕事の復帰に関しても)好きなようにしなよ。』と言ってくれていました。私も息子が3歳になるまでは育休を取る予定です。夫が職場に戻ったら、育休を長く取る方が増えているといいですね。」
ー2年間取ったからこそできたこと、良かったこと
パパ「夫婦で子どもの成長を間近で見られ、感動を共有できたことが大きいですし、貴重な財産ですね。お姉ちゃんの時は、立った!喋った!など成長の瞬間や子どもの面白かったエピソードなどを平日は妻からのLINEで共有していました。しかし、やはり自分の目でその瞬間を見たい、見逃したくないという思いが強かったので、(今回はそれが達成できた意味でも)2年取って良かったですね。」
ママ「娘と息子がちょうど2歳差で、娘のイヤイヤ期に出産だったこともあり、パパが長く育休を取ってくれたことで娘の気持ちも安定していたんじゃないかなと思います。私が家で息子のお世話をしている間に、パパが娘を遊びに連れ出すなど夫婦で役割分担ができたので、とても助かりました。」
パパ「公園は自分の方がよく知っていると思います。公園のはしごもよくしましたね(笑)。」
筆者「パパがお姉ちゃんの気持ちを受け止め、フォローしてくれたおかげで、お姉ちゃんが寂しい思いをしたり我慢したりせずに過ごせたのですね。」
ー育休を取るうえで不安だったこと
パパ「育児に関しては娘の時に経験している分、不安はそれほどなかったです。あえて言えば収入面ですかね…今後の生活において色々考えました。でも、育休を2年取るからと言って今後のキャリアが変わったり居場所がなくなったりすることはないので、仕事面での不安はなかったです。」
ー育休期間を振り返って、「もっとこうしたかった」と思うこと
パパ「育児に関しては全力投球してきました。家族で過ごす時間は充分に取れたし、あちこち遊びに出かけることはできたので、そう思うことはないですね。ただ、時間があったので、もう少し自分の趣味を充実させられたらよかったかな。育児がメインの期間ではあるけれど…。」
ー育休期間に心掛けたこと、できたパパ友とのつながり
パパ「妻の意向を優先したいという思いがあったので、『友達とランチをしたい』『ひとりで出かけたい』など妻のリフレッシュの時間には快く『行ってらっしゃい!』と送り出せたかなと思います。復帰したら仕事で家にいないことや帰りが遅くなることも多くなるので…。」
ママ「実際、友達とランチしたり買い物をしたりして定期的にリフレッシュできました。」
筆者「ママのリフレッシュにもパパがすごく協力的だったということですね!」
パパ「自分は仕事である意味リフレッシュできます。通勤も一人だし、ランチも子どもを気にせず自分の好きなものをゆっくり食べられますからね。また、育休期間中に参加した『パパ向けノーバディーズパーフェクトプログラム』(狛江市子ども若者政策課で実施)では、パパ友ができました。今でもそのつながりがあって、数か月に一度集まって飲み会をしたりします。お姉ちゃんの時にも参加したので、そちらのパパ友ともつながっています。そうしたつながりの中で子育てに関わるいろいろな情報を得られるのも心強いです。」
ーパパの育休復帰に向けて
パパ「正直、まだあまり準備していないですね…。」
ママ「パパが復帰したら、娘の幼稚園の行事に参加する際に息子を預けないといけないので、一時預かりなどの保育先を増やそうと思っています。夫婦2人とも実家が遠方で頼れない分、第三者の手を借りられるように準備したいと思います。」
筆者「育休期間中はもちろん、これからも周りの力を借りながらパパ・ママがチームで子育てをしていこうという意識が伝わってきました。今しか経験できないお子さんとの時間を大切にしている姿も素敵でした♡ありがとうございました!」

編集後記
取材を終えて一番感じたことは、お2組とも子どもと過ごす時間をとても大切にしているということ。そして、パパも子育てに積極的に関わっているということ。子どもの成長に応じて日々のお世話も関わり方も変わっていき、親としては大変なこともたくさんあるけれど、それも含めて楽しみながら子育てをしている様子が伝わってきました。何より、パートナーと一致した子育て観のもと「一緒に育てている」のを感じました。我が家も含め、今後もパパの活躍に期待したいと思います!
まちゃ