「ベルマークって、今も小学校で集めてるの?」
ある日、子どもと公園で遊んでいたとき、道端で見知らぬ年配の女性から、そんなふうに声をかけられました。
その方は昔からベルマークを集める習慣があるそうですが、お孫さんも大きくなり「集めたものを、今はどこに持っていけばいいのかわからなくて…」とのこと。
「そういえば、ベルマークって今も学校で集めているのかな?」
そんな疑問から調べてみると、令和の今も、地域でベルマーク活動が続いている市内の小学校があることを知りました。
実際に様子を見せてもらったところ、そこには私が子どもの頃に見ていた『お母さん』の姿が、そこにまだ残っているような気がして、懐かしくて、あたたかな気持ちになりました。

◾️目次
⚫︎集めたベルマークは、子どもたちのために
⚫︎仕分けに使われていたのは、お豆腐パック!?
⚫︎子どもたちも参加!ベルマーク委員会の活動
⚫︎「どこへ持っていけばいいの?」という方へ
⚫︎小さなひとつが、集まれば大きな力に
集めたベルマークは、子どもたちのために
市内で唯一、昔ながらの方法でベルマークを集めているのが緑野小学校です。
集まったベルマークは、PTAやボランティアの保護者が仕分けや点数の集計を行い、毎年6年生が取り組んでいるブラスバンド活動の楽器購入に活用されています。昨年度は、トロンボーンを購入したそうです。
今でもこうして学校活動に役に立っているとは、ちょっとした驚きであると同時に、自身の子ども時代を懐かしく思いました。
▼緑野小の廊下に、歴代のブラスバンド活動の写真が飾られていました。

仕分けに使われていたのは、お豆腐パック!?
せっかくなら実際の活動を見てみたいと思い、緑野小学校にうかがいました。
そこで見つけたのが、お豆腐のパックやゼリーの空き容器。
ベルマークを種類ごとに分けるための仕切りとして、身近な空き容器が上手に再利用されていました。
「こんな活用方法があったとは!」と、アイディアに感動しました。

ベルマークも、気づかないまま捨ててしまうことがあります。
そして、仕分けに使われていた豆腐のパックやゼリーの容器も、使い終われば本来は捨ててしまうもの。
でも、ここではそれが、ベルマークを仕分けるための道具として、もう一度役立っていました。
「捨てるもの」を「使えるもの」に変える。
そこには、長年この活動に関わってきた保護者たちの知恵と、暮らしの中から生まれた工夫がありました。
今あるものを無駄にせず、ちょっとした工夫で役立つものに変えていく。
そんな昔ながらの『お母さん』の知恵に触れて、なんだか懐かしく、そして尊いものを感じました。
▼慣れている方が初参加の方に教えていたり、息抜きに雑談をする時間もありましたが、皆さん真剣に黙々と作業していました。

また、仕分けをしてみて感じたことは、ベルマークの付いている商品を優先して買ってみようかな、と自然と思い始めたことです。
例えば、ポテトチップスなどのお菓子やマヨネーズなどの調味料は、生活に身近なものだと思います。
仕分け作業をしてみたことで、ベルマーク自体に愛着が湧きましたし、どこの会社の商品にベルマークが付いてるかの知識が自然と増えます。
このように感じるのは私だけはなく、参加していくうちに「せっかくならベルマークが付いているものを選ぼうかな!」と、商品の裏側を見るようになる方も多いそうです。
▼企業の番号毎に分けた後に、同じ点数毎にまとめていきます。

子どもたちも参加!ベルマーク委員会の活動
緑野小の委員会活動の一つとして「ベルマーク委員会」があり、子どもたちもポスターの作成やベルマークの仕分けなどに取り組んでいます。
保護者と子どもたちが同じ場所で一緒に作業をしているわけではありませんが、それぞれが役割を持ちながら協力して活動しているそうです。
子どもたちが自分たちの活動としてベルマークに関わり、保護者もまた別の場所で活動を支える。
それぞれの立場から力を合わせて、一つの活動を続けていることも、このベルマーク活動の特徴なのだそうです。
▼各家庭に配られたベルマーク委員会が作成したチラシ。

「どこへ持っていけばいいの?」という方へ
地域には9箇所、緑野小にベルマークを寄付できる回収箱が設置されています。
「集めてみようかなと思ったけれど、どこに持っていけばいいかわからない」
そんな方は、ぜひお近くの回収箱を利用してみてください。

▼上和泉地域センターの回収箱。

小さなひとつが、集まれば大きな力に
ちなみに、ベルマークは1点=1円。
昨年度、緑野小PTAが集計した点数は約90,000点!!
普段なら何気なく捨ててしまうかもしれない、小さなベルマークから大きな価値が生まれていることに驚きます。
でも、今回実際に仕分け作業に参加してみて、私が感じたのは、それだけではありませんでした。
各家庭でベルマークを集める人がいて、
学校で仕分ける保護者がいて、
子どもたちも参加する。
そうやって、それぞれの小さな力がつながって、地域の子どもたちのための大きな力になっている。
90,000点という数字の向こう側にある、人と人とのつながりこそ、ベルマーク活動の大きな価値なのかもしれません。

まだ小学生のお子さんがいないご家庭も、小学校を卒業したご家庭も、長年ベルマークを集めている地域のみなさんも、
「どうせ捨ててしまうなら、地域の子どもたちのために。」
そんな気軽な気持ちで、次にベルマークを見つけたときは、地域の回収箱を思い出してみませんか?

編集委員:なっつ
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