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HOME親子でおでかけ・遊び施設現役子育て世代にインタビュー!「こまえの子育てのリアル」vol.2 ~共働き家庭のママ・Yさんの場合~
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読者の皆様、ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。

 こまえスマイルぴーれも、学校や園と同様、少しずつ再開していきます。コロナウイルスの心配はまだ残っていますが、皆様が今後なるべく元気に過ごせるよう、お祈りしています。

 

 「こまえの子育てのリアル」連載2回目となる今回は、共働き家庭のママ・Aさんにお話を伺いました。小1の壁、保活など、大変勉強になる経験談が満載です。

インタビュー~共働き家庭のママ・Aさんの場合~

インタビューは、Aさんの在宅勤務の空き時間をいただき、オンラインで行われました。

夫婦で子育てと仕事の両立

――よろしくお願いします。まずは、家族構成を教えてください。

 (Aさん)夫と私、小学2年生の長男、保育園年中の次男で暮らしています。お互いの祖父母も近居です。

 

――祖父母が近くだと、心強いですね。

 そうですね、いい関係で、子どもの誕生日会にはいつもきてもらってます。ただ、高齢なので、長時間預かってもらうようなサポートはあまりお願いしていません。

 夫婦ともにフルタイムなので、家庭のことは、その時々でできる方がやっています。

 

――旦那さまも何でもやれる感じなんですね。

 家事は夫のほうが得意なくらいです(笑)産休・育休中も率先して家庭のことを分担してくれて、感謝しています。

 

――それは素晴らしいですね。

 出産は誰にとっても大変ですが、高齢出産だからなおさら負担を掛けないようにと考えてくれていたのかもしれません。結婚した時、私がすでに30代半ばだったので、早めに子どもを授かりたいということで話し合っていました。実際に2人の子を妊娠できたのはラッキーでした。

 あとは職場の理解もありますね。夫も私も同じ勤務先なのですが、子育て中の方や経験者が多く、制度も充実しているほうだと思います。コロナウイルスの影響で休校・休園になったときも、交代で仕事を休みました。夫婦間でお互いの仕事のことも理解しやすいです。

 

――なるほど。ところで、上のお子さんは私立小学校を受験されたんですよね。小学校受験は親のサポートが大変というイメージがあるんですが、どうでしたか。

 いや、実はむしろ、「小1の壁」対策のために私立小を選んだようなところがあるんですよ。

 

 ――ええっ? それはどういうことなんですか?

 保育園時代は、長男も次男も8時前から私の終業後の18時頃まで預かってもらうことができました。でも小学生になると家を出る時間は遅く、帰ってくる時間は早くなりますよね。共働きの子を放課後預かってくれる学童は、狛江市の場合、希望者が多く入れない子も多いと聞きました。もし入れなかったら小1の子をひとりで家に残すことになってしまう、それは心配だなと。そこで、学童を併設している私立の小学校に注目しました。

 今通っている私立の小学校は私の通勤経路の途中駅が最寄なので、朝は長男、次男と3人で家を出て、保育園に次男を送ってから長男と一緒に電車に乗り、途中で長男と別れて出勤。帰りは、私が時短なので16時過ぎに仕事を終えて、17時に学童終わりの長男と落ち合い、18時に次男をお迎えして帰宅します。

 学費はかかるけれど、民間の学童や習い事を利用することを考えたら経済的負担は同じくらいだと感じます。親の過剰なサポートを求められることも今のところはありません。

 

 ――私立小学校のイメージが変わりました。Aさんにとっては、一番安心できるのが、今の小学校だったんですね。

 そう思います。狛江市の学童も応募すれば受かったかもしれませんが、少しでも確実な手段をとりました。そう考えるようになったのは、長男を保育園に入れるときにとてもつらい思いをしたことが大きいです。

退職の危機と、保育園のありがたみ

――保活、苦労されたんですね。

 私自身は幼稚園育ちで、職場も長く育休が取れる雰囲気だったので、深く考えずに1歳の4月から入園させるつもりでいました。けれども認可保育園に申し込んでみたら落ちて、認証(保育園)も落ち、認可外も納得できるところは決まらなくて。

 もともと、今の職場に入ったのも、仕事と家庭を両立できるような雰囲気だったことが決め手でした。産前から10年以上働いて、ずっと続けるつもりでいたのに、保育園に入れないために退職するしかないのかと思うと、本当に苦しかったです。

 育休が明ける直前になってから、運よく認可保育園に空きが出て、繰上げ入園することができましたが、今でもあの時のことを思い出すとぞっとします。

 

――7年前というと、ちょうど狛江市も待機児童が増えてきたころですね。つらかったですね。

 狛江市もここ数年、保育園を増やしていますが、なかなか確実に入園できるようにはならないですね。

 学童も同じような感じで、家の近くの施設が全員利用できるとは限らないのが悩ましいです。1年生では入れても進級するとあぶれてしまう子も多いようです。

 私はもう、不安になるのは嫌だったので、私立の小学校を選びましたが、小学生の放課後の過ごし方についても、今後制度が充実していってほしいと思います。

 

――このコロナ休校を受けてよく報道されていましたが、小学校低学年もまだまだ1人にしておくには心配な点が多いですよね。

 本当にそうです。年長から小学1年生は1歳しか違わないのに、保育園時代に比べて親の就労に対するサポートが一気に薄くなります。防犯上も心配だし、自己コントロールがまだ難しいので、休校中、有意義に過ごさせようと思っても、なかなかうまくいかない。学校で先生にみてもらえることのありがたみを実感しました。

 私が今利用している会社の時短(部分休業)の制度も、「就学前の子がいる社員」のみが使える規定になっています。次男が小学校に上がったら学童終わりに間に合わないので、どうするか、今から考えています。

 

――それまでに制度が変わってくれることに期待ですね。保育園時代は、やはり働きやすかったですか。

 保育園は子どものことだけではなく、親のことも気遣ってくださったのがありがたかったです。長男と次男がお世話になった保育園では、先生方がとてもよく見てくださって、育児の相談にものってもらいました。子どもに多くの経験をさせていただき、親である自分の力だけで育てるよりも良かったのではないかと感じます。

 狛江市では保育園の入園が厳しく、0歳や1歳からでないと入れない現状なので、「預けるのは早すぎる」と感じる親御さんもいますが、信頼できる保育園なら、0歳から預けることも「かわいそう」ではないと私は思います。

 

 ――心強いお言葉をありがとうございます。他に、おすすめの保育サービスなどはありますか?

 狛江市の病児保育室は本当におすすめです。預かるだけでなく、投薬なども、看護師さんが保護者との相談の下できめ細かく行ってくれます。症状が落ち着いている病後児は、おもちゃなどで遊ばせてくれることもあります。ここを利用するときは、私自身も仕事が休めなくて、体調の悪い子どもに申し訳ない……という気持ちですが、いつも子どもが楽しく過ごしているようなので、心が救われます。他の自治体に比べると予約も取りやすいので、ぜひおすすめしたいです。

 遊び場では、あいとぴあセンターのある通り(福祉会館通り)沿いがおすすめです。公園も多く、多摩川も近いので、土日にたっぷり遊んで帰ってこられます。コロナウイルスが心配な時も、多摩川の土手沿いでは他の人と充分距離をとって遊ばせられたので助かりました。

土日の一番の趣味は子どもたち

――さきほど聞いたスケジュールだと平日は忙しそうですが、土日はどうしていますか?

 家族で過ごすことが多いです。今はコロナウイルスのこともあるので、控えていますが、去年まではイベントを調べて、よく子どもたちと電車やバスで出かけていました。

 

――ご自身の趣味で外出することはあまりないですか?

 自分1人でということは、あまりないです。この間も夫が子供2人つれてでかけてくれたんですが、家にいてもなんだかぼうっとしてしまいました(笑)今は子どもたちと一緒に過ごすのが一番楽しいです。

 育休中は子育ての負担が永遠に続くように感じたこともありましたが、復職してからは「えっ、もうこんなこともできるの?」と驚かされることが多くなりました。長男はしっかりもので、次男の面倒もよく見てくれて、どんどん大人に近づく印象です。今では体重が30キロなのでもう抱っこできなくなってしまいました。これから、子ども自身の世界が広がっていくだろうし、親子の時間がもてるのは今のうちかな、と思います。

――たしかに、子どもはどんどん成長していきますよね。下のお子さんはどうですか

 次男も、実は早産だったのですが、元気に育っています。体が小さいからか保育園ではかわいがられるタイプで、長男よりもわんぱくなところがあります。この間は壁じゅうシールまみれにされました。男の子2人なので、同じおもちゃで遊べるし、乗り物好きなところは近いですが、タイプが違うところもあって、面白いです。

 

――育児と仕事の両立は、苦労するイメージが強かったですが、その分親子の時間を大切に思えるというのは、素敵ですね。

 フルタイムだとやはり時間的な余裕はないです。帰宅が18時頃なので、どんなに急いでも子どもたちを21時までに寝かせられるかどうか……というところで。

 自分が仕事を続けながら夫と子どもたちと生活できていることは、とてもありがたいことだと思います。私の友人には、やはり不本意ながら家庭のために仕事をやめたり、セーブしたりする女性もいます。今回のコロナの影響で、お子さんのケアのためにお仕事に穴をあけたり、育休からの復職の見通しが立たなくなったりする親御さんもいるだろうことを考えると心が痛みます。自分も育休あけが同じ状況だったら、心が折れていたかもしれません。

 子育て支援の問題については、自分の子が成長し、当事者でなくなっても、関心をもちつづけていきたいです。

 

 ――貴重なお話をありがとうございました。

最後の質問です。Aさんが今後の人生で楽しみにしていることはありますか?

 ええー、すぐには思いつかないなあ……でもやはり、旅行ですね。長男も次男も、電車がすきなので、いつか寝台特急で家族旅行したいと思っています。次男が小学生になったら、トイレや食事の配慮があまりいらなくなるので、夏休みなどを利用してゆっくり旅を楽しみたいです。

 

――いいですね。電車の旅、実現したらまたおしえてくださいね。ありがとうございました!

 元気な男の子2人を育てながら、フルタイム勤務を続けてこられたAさん。お話からは後に続く共働き家庭への温かいまなざしがうかがえました。

おわりに

インタビューで取り上げられた施設・サービスについて

狛江すこやか病児保育室

利用には、市役所子ども政策課への事前登録が必要ですので、復職予定の方はぜひ登録に行きましょう。

 保育園でも入園説明会などで登録用紙を配布しています。

 利用するお子さんのお弁当、おやつは持参。

予約受付等、詳細はこちらをご覧ください。

多摩川河川敷・狛江プレーパーク(西河原公園)

危険防止・感染予防を十分意識したうえでご利用ください。(参考)公園の利用について

 プレーパークでは、開園中はプレーワーカー(見守り役)が常駐し、自然の中での子どもの興味に応じた遊びを促してくれるほか、

 時期に合った各種イベントも行われています。狛江プレーパーク公式ページ

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