西河原公民館では、2階の幼児室を開放して0歳~幼稚園入園前の3歳くらいまでの幼児とその保護者を対象に、『いきいき子育てルーム』という事業を開催しています。
先輩ママの評判を聞いて、どんなことをしているのか気になったので、取材に行ってきました。
開催日は、年間を通して毎週金曜日の10:00~12:00。(第5金曜日など、先生がお休みの時はフリールームとして開室。祝日、休館日はお休み。)
『いきいき子育てルーム』とは
子育て中のお母さんは、育児で不安になることがあったり、ひとときも子どもから目を放せないなどの精神的なストレスがたまっています。
ここには近い年齢の子どもを持つお母さんたちが集まってくるので、お母さん同士が交流することもできます。そして、育児のベテランである花岡先生に相談することもできます。(花岡先生は、こども家庭支援センターに13年間勤務。栄養士と中学教員の資格を持つ。)
子どもには、ブロックやおままごと道具、指先を使うおもちゃ、そしてちょっとした乗り物やすべり台など、遊び道具が沢山揃っています。
乳児がゴロンとできる畳スペースもあって、小さな子どもを持つお母さんも安心して利用できます。
木のおもちゃがいっぱい |
おままごと。私たちにはまだ早いかな? |
バイク楽しいよ~ |
お絵かきも自由にできる! | すべり台もあるよ♪ |
畳スペースで安心してゴロン |
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いきいき子育てルームはこんな風に利用してほしい
ここでは、お母さん同士のつながりを大切にしたり、スキンシップを通して親子のつながりを大切にしてほしいそうです。
そして子育ての不安や育児による精神的ストレスを抱えたお母さんたちが、イキイキと楽しめる空間として利用してほしいです。お母さんが楽しんでいると子供はニコニコと笑顔になれるし、お母さんが心にゆとりを持って話しかけたり遊んであげると、子供は心豊かに育つそうです。
ここではこんなことをしている
まずは入り口で名前を書いて受付します。
開放している時間は、自由におもちゃで遊べます。なかには、お弁当を持ってきて16時くらいまで利用される方もいるようです。
11時位からは、花岡先生による楽しい時間が始まり、手遊びをしたり、わらべ歌を歌ったり、歌いながら踊ったり、そして歌に合わせたパネルシアターまで。先生の元気な声につられて、子ども達もお母さんたちも、みんな元気いっぱい。
先生の時間の終わりには、いろんなゲストの時間が設けられています。
先生が以前相談を受けた内容をもとに、そのことに詳しい人や専門家を招いてお話をしてもらえるそうです。もちろん気軽に質問もできるので、同じことで悩みをもつ人には嬉しい時間ですね。
取材の日は、歯磨きの相談を受けたことから「歯科衛生士さん」のお話でした。(お話の中からいくつか抜粋)
・歯の磨き方は、溝を螺旋状に磨く。
・歯磨きが出来ない時は、濡れガーゼで拭いてあげる。
・夜は唾液が少ないので、寝る前の歯磨きが重要。
・乳児の歯が虫歯になると、痛くて歯や顎の発達に影響が出てきたり、生え換った歯が虫歯になりやすい。
受付で名前を書いてね | 真剣に書いているけど・・・ | 何して遊ぼうか |
先生のお歌が始まったよ~ |
一緒に踊ろ!楽し~い♪ |
手遊びやわらべ歌、体操まで |
パネルシアター |
子どもたちは集まってきちゃうね! |
集まって何してるのかな? |
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花岡先生からのメッセージ
- 密室でお母さんと子どもだけの時間が長く続くと虐待が起こりやすい。情報過多で心配も増えてイライラするので、できるだけ外へ出た方がいい。
- 外遊びは、身体を動かすだけでなく、高い低い、明るい暗い、暑い寒い、広い狭い、大きい小さいなど対比を学べるので、とてもいい。
- スピード社会、競争社会、成果主義の現代では、子どもたちは中学位までに振り分けられてしまう。そういったものにあまり左右されない方がいい。
- マニュアルが多いけど、子どもは自分で育つので、心配せずに育つ力を信じてあげて。
公民館における子育て支援について
公民館における子育て支援には独自の存在意義があります。それは、公民館は市民同士がつながり・学ぶ(相互教育)、市民同士が支え合い・助け合う(相互支援)の関係を育む場であるということです。
だから障害などの課題を抱えている人でも一方的に支援の対象者のままとはならないし、皆で育ち支え合う場所なのです。
人と人がつながることで、自助・共助となる公民館的な機能はとても大切だと思います。
by ぽんたん