昔は、放課後の子どもの居場所といえば学童保育所くらいしかなかったけど、今は放課後クラブや小学生クラブ、そして平成28年度からは「こどもクラブ」も新設されました。
そして、親の就労等に関係なく誰でも利用できる「KoKoA」という放課後の遊び場もあります。
しかし、「学童保育所・小学生クラブ・放課後クラブ・こどもクラブ」(総称 学童クラブ)と「KoKoA」では目的が大きく違うのです。
学童クラブは、保護者が就労などにより、家庭で適切な監護をすることができない場合のみ申請可能な「保育の場」。一方「KoKoA」は、すべての児童が利用可能で、安全に放課後を過ごせる「遊びの場」なのです。
まずは、学童クラブについて項目ごとに比較してみました。
学童保育所・小学生クラブ・放課後クラブ・こどもクラブ(総称 学童クラブ) 徹底比較!
施設
学童保育所→上和泉学童保育所 猪方学童保育所 松原学童保育所 東野川学童保育所 駒井学童保育所の5か所
*施設が小学校に隣接しているのは、猪方学童保育所・駒井学童保育所のみ。猪方学童保育所は、改修工事のため9月頃まで狛江第三小学校内の特別活動棟(KoKoAルーム)2階での実施となります。
小学生クラブ→岩戸小学生クラブ 和泉小学生クラブの2か所のみ。小学生クラブは児童館併設。
放課後クラブ→第一小学校放課後クラブ 緑野小学校放課後クラブ 和泉小学校放課後クラブ 第五小学校放課後クラブ の4か所。小学校内の一室で実施。
*第三小学校 第六小学校にはありません。
こどもクラブ→西野川こどもクラブが新設。施設は認定こども園併設で、住所は狛江市西野川2丁目。緑野小学校と第五小学校の児童が多く通っています。
対象
学童保育所→全学年(学区制限なし)
小学生クラブ→全学年(学区制限なし)
放課後クラブ→全学年(クラブのある小学校に在籍、または学区域に在住の児童に限る)
こどもクラブ→全学年(学区制限なし)
いずれも
*私立小学校に通っている児童も利用できる。
*4年生以上は調整指数において「学年による調整」がある。
利用時間
学童保育所→【平日】放課後~17時(延長は18時45分まで)【土曜・学校休業日】8時15分~17時(土曜は延長なし)
小学生クラブ→【平日】放課後~19時(延長は20時まで。19時~20時の利用には別途料金発生)【土曜・学校休業日】8時~19時(土曜延長なし)
放課後クラブ→【平日】放課後~18時45分【土曜(学校休業中含む)】8時30分~18時【学校休業日】8時30分~18時45分
こどもクラブ→【平日】放課後~19時(延長は20時まで。19時~20時の利用には別途料金発生)【土曜】8時~18時(延長なし)【学校休業日】8時~19時(延長は20時まで。19時~20時の利用には別途料金発生)
利用料金(育成料)
学童保育所→月4,000円(間食費含む)
小学生クラブ→月5,000円(間食費含む) 延長料金 月3,000円 延長のスポット利用 1回500円(補食費分含む)
放課後クラブ→間食費のみ実費 1日140円(例えば月20日利用して月2800円)
こどもクラブ→月5,000円(間食費含む) 延長料金 月5,000円 延長のスポット利用 1回600円(夕食費分含む)
*「こどもクラブ」では、延長保育利用の場合、夕食の提供あり。
* 小学生クラブでは、延長保育利用時は夕食ではなく、補食が出る。
素朴な疑問に答えます!
しおりを読んだだけでは分からないちょっとした疑問にお答えします。
帰宅時間は日によって変えられるの?
可能です。基本的には17時の「帰りの会」の後、方面別にまとまって帰宅する方が多いです。
習い事をしたい場合、学童クラブから一時退出して習い事に行き、終わったらまた学童クラブに戻ってくることはできるの?
小学生クラブは可能なのですが、学童保育所と放課後クラブでは認められていません。
小学生クラブやこどもクラブの延長スポット利用ってどんな風に利用するの?
保護者が就労、疾病、出産等により、19時までに児童の送迎にあたることができないときに利用することができます。
18時以降の帰宅になる場合、親の迎えは必要なの?
学童クラブは安全配慮上、18時以降の帰宅は原則お迎えをお願いしています。保護者がお迎えに来られない場合は、一人で帰ることになります。
学童保育所の延長保育に対する別途料金は発生するのか?
学童保育所の延長に関しては、料金は発生しません。
放課後クラブがある学区の場合、どれを選んでよいか分からない・・・
放課後クラブは学校内にあるため、児童の通所の安全面を考えると希望される方が多くなります。ただし、外遊びの場所は学校の校庭及び体育館に限られるため、上級生の授業時間中は室内にいる必要があります。
学童保育所や小学生クラブ・こどもクラブは、基本的にはそれぞれに園庭を持っているため、遊ぶ時間は比較的自由です。また、学童保育所は全学童での運動会といった大きなイベントがあり、児童館内にある小学生クラブは児童館のイベントに参加でき、認定こども園併設のこどもクラブは異年齢の交流ができるといった魅力があります。
それぞれの学童によって雰囲気は異なりますので、開催時間や開催場所ももちろん重要ですが、お子様にあった学童をお選びいただけると良いかと思います。
学童クラブの見学はいつでも可能ですので、見学を希望される場合は事前に各学童クラブへ連絡をお願いいたします。
我が家は、安全面を重視し放課後クラブへの入会希望を出したのですが、それぞれ違った特色があるのですね。
長く時間を過ごすことになる学童クラブ。希望のクラブで楽しく過ごしてほしいものです。
豆知識!こまえの こども みんな あつまれ !
平成25年度から、フリープレイが「KoKoA」と名称を変え、放課後等の子どもたちの居場所づくりを目的として運営されています。
「KoKoA」はなんと、「こまえの こども みんな あつまれ」という意味を込めてつけられた名称なんですって!
KoKoAは、学童クラブ・小学生クラブ・放課後クラブとは大きく違った特徴を持っています。
それは、「子ども達を預かる場所ではない」ということ。
1年生から6年生までの、学年の異なる子どもたちが一緒の場で遊ぶことにより、人間関係を深めていくことを目的としているのです。
よって、自由遊びが基本でおやつもありません。
KoKoAの詳細
- 毎年度当初に学校を通じて登録用紙を配布。必要事項を記入し事前に登録が必要(年度途中の登録も可能)。
- 市内6つの小学校すべてで実施。
- 児童青少年課に安全管理員として登録している地域の方が、子どもたちの見守りを行う。
- 帰宅することなく直接参加することもできるし、帰宅してから参加することもできる。
- おやつなどの飲食はできない(長期休業期間中はお弁当をもって参加することができる)。
- 荒天や災害時、非常事態の発生時などには中止となる。(急きょ中止になることもあるので、子どもが家に入れなかったり、保護者と連絡が取れないなどの事態にならないように、日ごろから各家庭で対応方法を確認して下さい。)
- 新1年生の受け入れは、原則として4月の本格給食開始日から。
学童クラブに入れなくても何とかなるのが小学生
小学生になると、子ども自身の足で学校に行って、学童クラブにも行ってくれるので、働く保護者にとっては負担がだいぶ軽くなります。また、学童クラブを利用せずとも、KoKoAを利用したり、保護者が帰宅するまで子どもだけでお留守番できるようになり、保育園申し込みの時ほど切羽詰まった状況ではありません。
また、自分の意思がハッキリとしてくるので、学童クラブに行って欲しくても本人が嫌がるケースや、逆にKoKoAに行きたがらないということも。
学童期は特に、友人たちとの関わりや遊びが成長に大きな影響を及ぼします。
それぞれの家庭の必要や子どもの気持ちに応じて、このような学童クラブ・KoKoAを利用したいものですね。
(by shino)