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HOME広げよう友達の輪習い事「狛江子ども食堂主催 英語塾」レポート

2018年8月7日、NPO法人狛江子ども食堂(※1)が中学生を対象とした英語塾
「~耳から聞いて喋って覚える!君も英語が話せる~Let's speak English!」を開催しました。

※1:NPO法人狛江子ども食堂…
「食育」「安心安全」「団らん」の3つの柱を軸に、子どもが気軽に訪れることのできる食堂を開催。
狛江市内の各地域センターでの活動をはじめ、夏休みになると駒井町の日枝神社にて朝食付きラジオ体操(参加者60名前後)を開催しています。

オリンピックの自国開催を前に、拍車がかかっている英語教育。
話せるようになったらいいけど、塾や教室に行くにはお金がかかる。
通わせてあげられない、でも英語を使えないと今後、困るのでは…と不安に思うご家庭も多くあると思います。
今後必要になる英語でのコミュニケーションを学べる場を作りたい、勉強したい子どもたちが安心して学べる場所を作りたい。
この英語塾はそうした背景から、開催されることとなりました。

今回は、第一回目の英語塾の模様をお伝えします。

レポート

講師は、通称たぬき先生(※2)こと、綿貫先生。明るく穏やかな笑顔が印象的な女性です。
大学時代にダブルスクールで英語を学び、卒業後、日本モトローラ社へ入社、その後日本から米国へ。
米国での勤務、在住経験のある先生です。

綿貫先生の写真

※2:たぬき先生紹介
立教大学英米文学部卒業後、日本モトローラ社入社。
米国公認会計士の資格を取得し、同社経理部監査部門にて勤務。
1992年より2年間米国アリゾナ州フェニックスの本社に勤務。
その後、外資系金融情報配信会社の経理部長として勤務。
(以上、NPO狛江子ども食堂 フェイスブックより)

午後7時、日が落ちて幾分か暑さが和らいだころ、受講生が集まりました。
会場となる、岩戸地域センターは数年前に建て替えられたばかりで美しく勉強するのに大変良い環境です。

第一回目ということで、学習する前の心構えを作る回となりました。

授業の様子

たぬき先生の授業は、英語を耳で聞き、発音やアクセント、文全体の抑揚をまねてしゃべるというもの。
テキストに書かれた文章と音声を聞きながら家で自主練習し、音声そっくりに言えるようになるまで暗唱します。
これは、聞くこと話すことを鍛え、相手に伝わることを目的にしています。

「耳から聞いて覚えたものはずっと忘れない」

学校で教わる勉強とは少し異なるこの勉強法は、たぬき先生自身の英語勉強や、渡米経験が影響しています。
大学時代、ダブルスクールで英語を勉強したり、その後外資系企業で国際電話を対応したりする中で、
耳からインプットし、話す機会がたくさんあったたぬき先生。
その中で体得した英語は基礎となり、ずっと忘れることがないのだそうです。
耳から聞いて口から話す、覚えるまで繰り返すということを続けていくと、
最初は少しだった語彙力も、努力次第でどんどん身についてくるのだといいます。

アクセントとイントネーションの体得

英語と日本語で大きく違うところは、英語には、一つの文の中で、音の強弱や工程があること。
対して日本語はあまり抑揚がなく均一に発音します。
この英語独特のアクセントとイントネーションを体得するには、
英語の音を聞いて、そっくりそのまま真似していうのが一番だといいます。
ここで一つ注意なのが、教科書に書かれた文章をただ音読するだけではなく、
必ずネイティブの音声を聞いて真似するということです。
この講義では、音声が聞けるテキストが一人一冊配布されており、
それをもとに勉強できます。

2週間後に行われる講義までに各自練習し、その成果をたぬき先生や皆の前で試すチャンスがあります。
独学では気づけない修正ポイントを仲間やたぬき先生と気づきあうことのできる良い機会です。
塾に参加することで緊張感を持って暗記することもできるのが大きなメリットです。

自分のものにするための努力

『学問に王道はない』とたぬき先生は言います。
特に語学は、自分で聞いて話して努力すれば、絶対にできるようになる。
毎日一時間でもよいので、めげずに3カ月は続けてみることが大事なのだそうです。
今は、SNSや動画サイト、無料の携帯アプリなど、
お金をかけなくても英語を勉強できる良質なツールがたくさんあります。
ぜひ活用すべきだし、やる気さえあれば、いくらでも勉強するチャンスはあります。
また、皆さんは若い。若さは最大のアドバンテージ。
これから勉強する時間がたくさんあり、いかようにでもなれます。
この塾は経験したことのないユニークな勉強法だと思いますが、ついてきてください。
と受講生にエールを送りました。

受講生のみなさんからも前向きな言葉が聞かれ第一回目の講義は終了となりました。

英語塾開催にあたり

今回の英語塾を開くにあたり、狛江子ども食堂代表の市川さんは次のように話します。

「2020年のオリンピック開催を控え、
以前にも増して英語でのコミュニケーションが求められる中、
子どもたちの英語学習を支えたいと考えていました。
年々高くなっている学習塾の月謝も気になっていて
費用面でも比較的安心して参加できる場を作りたかったんです。
この英語塾の話が中学生に口コミで広まり、
より多くの人が参加してくれるとうれしいですね。」


毎回ではないそうですが、この日は、講義後に狛江子ども食堂より軽食がふるまわれました。
皆で食卓を囲み、楽しくおいしいひと時を過ごしました。

軽食のおにぎりの写真

おわりに

今後、月2回程度のペースで行われる予定の英語塾。
今回は第一回目だったため、今後の様子を見て内容を少しずつ変えていくこともあるそうですが、
興味を持ったみなさん、使える英語を勉強したいと思っている皆さん、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
(詳細は、狛江子ども食堂にお問い合わせください。)

NPO法人狛江子ども食堂 ホームページ
NPO法人狛江子ども食堂 フェイスブック

 

取材を終えて

今回、取材のため、第一回の講義を聴講させていただきました。
強く印象に残ったのは、
『英語力を上げたいと思えば、いつでも、どこでも、何を使ってでも勉強できる』
ということ。
たぬき先生の、学問に王道はなく、結局は自分の努力次第という言葉。
とても力強かったです。

英語を学びたい方にこの記事が届き、未来に向かって安心して学べることを切に願っています。

 

(by むらちゃん)

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