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HOME広げよう友達の輪サークル元気いっぱい!狛江のボーイスカウト〈2〉ビーバースカウト編
HOME広げよう友達の輪習い事元気いっぱい!狛江のボーイスカウト〈2〉ビーバースカウト編

狛江のボーイスカウトの活動紹介第二弾、今回はビーバースカウトの活動について、クローズアップしていきたいと思います。体験入隊のミニレポートも!
(前回記事こまえ初春まつり編では、ボーイスカウトによるこまえ初春まつりのどんど焼き準備についてお伝えしました。)

ボーイスカウトは年齢によって隊が決まっていて、ビーバー隊には小学1・2年生のスカウトが所属しています(小学3~5年生はカブ隊、小学6年~中学生はボーイ隊、高校生はベンチャー隊、大学生以上はローバー隊と名前がついています)。

狛江に3団体あるボーイスカウトのうち、所属スカウト数が最も多い賑やかな団、ボーイスカウト狛江1団のビーバー隊長、羽曽部由美さんにお話を伺いました。

ビーバー隊長インタビュー

活動の内容・目的

___まずはビーバー隊の活動の基本的なところについて、お話を伺っていきたいと思います。ビーバー隊はいつ、どこで、どんな活動をしているのでしょうか?

月2回、日曜の午前中に活動しています。場所は基本的に狛江市内で、多摩川河川敷や狛江市内の公園、地域センターなどを利用しています。2時間半から3時間の活動で、お昼には解散しますが、ハイキングや行事のときはお昼を挟んだ時間帯になることもあります。
内容はさまざまで、例えば今年度は、段ボールで作る巨大紙相撲や、ビバリンピックと名づけた運動会、野外でのジャンボすごろくなどを行っています。その他に団の行事として市民祭りやどんど焼きに参加したり、今年度はコロナ禍で実施されませんでしたが、デイキャンプやパン作り、消防署などの施設見学なども例年組み込まれています。

ダンボール積みの写真
紙相撲の写真
野外活動の写真

___野外活動のイメージが強いですが、他にもいろいろ行っているんですね。

そうですね。ビーバー隊の活動の基本は「遊ぶこと」です。「たくさん遊ぶ」「元気に遊ぶ」ことを通して、社会性や忍耐力などを身につけ、ときには失敗からも学びながら、目に見えない育ちを重ねていってほしいと考えています。
ボーイスカウトは「よりよい社会人を育てる」ことを目標としています。年齢が上がって上の隊に進むと、もう少し決まった習得内容に沿って活動することになりますが、例えば「ロープワークを覚える」ということ自体は目的ではなく学びの過程です。極端にいえば内容は何でもいいんです。その中で、毎回何をねらいにして活動を行うのかを明確にして、子どもたちにも活動の前に必ず伝えていくようにしています。

活動の流れ

___では、具体的な活動の流れについて、先日の体験入隊に沿って伺っていきます(インタビューに先立って、記者の子どもがビーバー隊に体験入隊させてもらいました)。活動の始めは皆で歌を歌っていましたね。

わたしたちはセレモニーと呼んでいますが、活動の始めと終わりには必ず集合して、開会式と閉会式を行っています。
セレモニーで歌っていた「みんなで大きな輪を作ろう」という歌は、本来スカウトと指導者全員で手を繋いで大きな輪を作って歌うのですが、コロナ禍でできなくなり、ロープに持ち手をつけたものを使うなど工夫してきました。今は主に<エア手つなぎ>で行っています。

輪を作った写真

歌を歌って挨拶をした後、隊長からは活動のねらいとして「みんなで力を合わせて大きなものを作ろう」という話がありました。

自己紹介の写真

この日は我が子の他にもうひと組、体験入隊の親子がいて、順に自己紹介をしました。
ほぼ毎回のように体験の希望があり、仲間が増えているとのこと。
その後、つけひげとかつらでおじいさんの扮装をした指導者が、空飛ぶ家の登場する映画になぞらえたエピソードを語り、皆でおじいさんのために風船の家を作ることになりました。

___作業に入る前に指導者による短い劇のようなものがありましたが、あれはよくあるんでしょうか?

毎回ではありませんが、何かお芝居をして設定を見せて、ということはよくやっています。子どもたちはごっこ遊びが大好きです。子どもたち自身がコスチュームをつけて、例えば忍者になりきって遊ぶというような活動もありますよ。

風船を膨らませている写真

風船は保護者が手分けしてハンドポンプで膨らませ、子どもたちには風船の口を結ぶよう指示がありました。
ポンプを使って膨らませるところを自分でやりたがる子、結ぶのが苦手で近くの大人に助けを求める子などさまざまでしたが、全員で協力して、たくさんの風船が次々できあがりました。
予め用意されていた骨組みに、できた風船を貼りつけていきます。

風船を骨組みに貼り付けている写真
たくさんの風船が骨組みに貼り付けてある写真

___保護者も一緒に入りこんでの活動なんですね。

ビーバー隊の活動は、保護者に一緒に参加してもらうようお願いしています。カブ隊以上になると、スカウトが単独で出席して、保護者には必要なときに支援に入ってもらうかたちになります。
今回のように全体で動く活動だけでなく、グループに分かれて保護者についてもらうようなこともありますが、基本的に自分の子以外につきそうようなグループ分けを行います。

___自分の子の世話をするわけではないということですか?

狛江1団は地域団といって、「地域全体・社会全体で子どもを育てる」という理念のもとに活動しています。子どもたちはたくさんの大人に見守られて成長していきます。
私自身も経験があるんですが、自分の子に対してはついあれもこれも気になって、手を出してしまう・成長の機会を奪ってしまうことがあるんですね。そこは保護者がぐっと我慢して、子どもたちの成長に協力してもらいます。よその子に対しては大らかに見られるし、子育ての視野が広がるという声も聞いています。

風船で出入口を作っている写真
風船に絵を描く写真

四方の壁が風船で埋まってからは、出入口を作ったり、貼りつけた風船に絵を描いたりと、工夫して楽しんだ子どもたち。
立派な風船の家ができあがりました。

風船の家完成の写真

記念撮影の後は風船割りタイム、子どもたちは歓声をあげながら勢いよくぱんぱんぱんっと風船を割っていました。
閉会の集まりの前には、「発表がある人~」と指導者から声掛けがあり、半分くらいの子どもたちが前に出て、工作などを披露しました。

発表の写真

___発表という時間がありましたが、あれは何でしょうか。

ビーバー隊の活動以外に、家庭などで取り組んだことを発表する機会を設けています。学校や他の習いごとでの成果物を持ってきて披露してくれるスカウトもいます。

___シールのようなものをもらっていましたが。

ビーバー隊の活動では「せいかつ」「けんこう」「しぜん」「しゃかい」「ひょうげん」という項目に分けて、スカウトが達成した成果に<木の葉賞>という小さなシールを渡しています。活動に参加したり、発表を行ったりすると、その内容に応じたシールがもらえるシステムです。ビーバーノートという冊子に貼っていって、10枚集まるごとに<小枝章>という帽子につけるワッペンがもらえます。小枝章をもらうときには、隊のみんなの前でお祝いされて、自分のがんばりを大勢に認めてもらえるようになっています。

シール台紙の写真
シール台紙に沢山のシールが貼ってある写真
帽子とワッペンの写真

コロナ禍のオンライン活動

___先ほどコロナ禍のお話も出ましたが、緊急事態宣言中の活動はどうされていたのでしょうか?

宣言中には対面での活動をすることができませんでしたが、オンラインで短時間の集会を行っていました。内容は工作やクイズ、簡単な料理などです。

___小学校1・2年生ということで、オンラインでの活動は難しそうですね。

とにかく飽きてしまうので、ひとつひとつの項目を5分程度の短いものにして、全体でも1時間程度の活動になるように調整しました。座ってただ画面を見ていることは苦痛に感じる年齢なので、オンラインでも体を動かす内容を取り入れたり、いったん内容を説明してから画面を切っておうちの人と取り組んで、結果を持って画面の前に再集合したり、外に出て別の場所に届けたりという工夫もしました。

オンライン集会の写真
封筒の写真

指導・運営の体制

___さまざまな工夫をされて活動されているようですが、指導されているのはどんな方たちなんでしょうか?

活動の趣旨に賛同した大人が、ボランティアで指導や運営に携わっています。スカウトの保護者としてのお手伝いから、徐々にスカウト活動の魅力に目覚める人がほとんどで、わたしもその一人です。
指導者は皆、複数の研修を受け、指導に必要な技能や知識を習得しています。子どもや青少年にとって安全な環境で活動を行うための「セーフ・フロム・ハーム」という世界方針についても全指導者が学ぶことが義務づけられています。

入隊を考えている方へ

___この記事を読んでいる読者の中にはお子さんの入隊を考えて迷っている方もいると思います。そんな方たちに向けてメッセージはありますか?

入隊前の保護者の方とお話をすると、よく「うちの子は引っ込み思案なので」とか「みんなと馴染めるか心配」とおっしゃるんですね。知らない子たちの中に入れること・新しいことをさせることはやはり皆さん心配だと思います。ですが、そこは親の不安を見せずに、思いきって外に出してみてほしいと思っています。子どもは案外うまくやります。保護者が一度手を離すことで、子どもどうしの力で成長していく経験を、是非してほしいと思っています。

 


ビーバースカウトの活動について教えていただきました。(インタビュー:むーちょ)

ボーイスカウト狛江1団は新入隊員を募集中!体験入隊も随時受け入れ可能です。
今回お話を聞いたビーバースカウト(小学1・2年生)だけでなく、カブスカウト(小学3~5年生)の新入隊も歓迎しているそうです。
見学や体験については下記にお問い合わせください。

ボーイスカウト狛江第1団

bs.sokaku@gmail.com

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