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HOME広げよう友達の輪サークル狛江で子どもに関する仕事を始めました♪【後編】

昨今、「女性活躍」という言葉を聞くことが増えました。
ぴーれをご覧いただいている方々の中にも、そうした言葉を聞きながら、それぞれに思うことがあるかもしれません。

子育てをしながら周りを見渡すと、子どもとかかわる仕事をされている女性がたくさんいらっしゃることに気づきます。
そうした女性たちは、なぜここで仕事をしようと思ったのだろうか?なぜ子どもにかかわる仕事をしようと思ったのだろうか?と興味を抱き、ぜひお話を聞いてみたいと思いました。

後編の今回は、マザーズコーチングティーチャーとして、子育てコーチング講座を開講している田中順子さんにインタビューをしました。

田中順子さんの写真

↑photo-1:マザーズコーチングティーチャー 田中順子さん

Q1:今、どのようなお仕事をされていますか?

主に子育て中の方を対象とした子育てコーチング講座を開講しています。

―― 子育てコーチング講座の活動とは、どのようなものなのでしょうか?

トラストコーチングスクールの事業の一つである「マザーズコーチングスクール」を子育て中の方々に知っていただきたく、活動しています。

初めて親になった時、産院でオムツの替え方や授乳の仕方は教えてもらえますが、子どもとのコミュニケーションの取り方や子育てについては教えてもらうことができないまま、待ったなしで子どもとの生活が始まったパパやママが多いと思います。

新入社員だったら、OJTがあったり、研修があったりしますし、1期上の先輩社員なんかが教えてくれたりしますよね。
しかし、新米パパとママが頼りにするのは、数十年前に子育てをしたおじいちゃん・おばあちゃんや、インターネットの掲示板サイト、育児書でしょうか。

子どもの成長も親の価値観も千差万別。どれが正しいのかなんて、誰も教えてくれません。
その答えは、それぞれの人の中にあるのです。他人と比べるものでもなく、ましてや人からアドバイスされることでもないのです。

そこで、私はマザーズコーチングスクールの講座を開講しながら、「これでいいのかな?」「育児書にはこう書いてあるけど」「ネットの情報によると・・・」と迷いながら子育てをしている方々のモヤモヤを解消するお手伝いをしています。

また、子どもたちが大人になる未来は、今よりも「人間力」や「思考力」「主体性」を重視される時代になります。情報が豊かで、物が豊富な時代だからこそ、「人と人との」コミュニケーション能力が必要になってきます。
その環境で力強く生きていくには、まずは子育て中のママやパパがコミュニケーションのスキルを身につけることが大切だと考えています。
最近では孤独な育児からくる虐待やイジメなども社会問題になっています。これらもコミュニケーションを学ぶことにより、問題解決の糸口になることは確かです。

講座では、自分がどんな子育てをしたいのか?を考えたり、コミュニケーション力をあげるコンテンツがいくつも入っていますので、一方的にお話しする講義ではなく、みなさんに一緒に考えてもらっています。

他にも「忙しいママの迷わない子育て講座」「ママがラクになる子供とのコミュニケーション講座」「0歳からできるコミュニケーション」「仕事復帰に不安なママへの子育てヒント講座」など、子育てを中心とした講座をいくつか開いています。

Q2:今のお仕事をするようになった経緯を教えてください。

約12年前に第一子を出産後に産休育休を取得し、約2年、子どもを保育園に預けてフルタイム勤務をしました。
家庭の事情でその会社を退職後、「新しい働き方の仕組み作りを目指す会社」の創成期に携わりながら、「子育てと働く」の理想形を模索してきました。

―― 退職されてから、「新しい働き方の仕組み作りを目指す会社」にかかわったのはなぜでしょうか?

仕事を辞めてすぐに、狛江で子連れサークルを立ち上げました。
サークルでは、ヨガやフラワーアレンジメントなどのスキルを持つママさんを呼んでクラスを設定し、活動をしていました。私個人は、その間に第二子出産もしました。
その後1年半活動を続けたのですが、思うように成果があげられないままでした。

そんな時に、調布市の仙川にコワーキングスペースというものを設立したばかりの同社を知ることになりました。
「子どもがいる暮らしの中で働くを考える」という連続講座を受講したことがきっかけです。そこからは、流れに身を任せて約3年かかわらせてもらいました。
 

―― 狛江や仙川など、地元に近いところで精力的に活動されていたのですね。

じつは私、この「スマイルぴーれ」の初期メンバーだったんです。
ぴーれ初期メンバーであったことも、私にとっては、狛江で活動する第一歩でもありました。ぴーれで子どもを託児してもらいながら、会議に出席したことが、同社で働くためには、いいステップだったと思っています。また、市内で人脈が広がったこともとても良かったですね。

やがて、幼稚園や小学生の3人の母となり、新米ママだった私も経験を積み、徐々に先輩ママへとなりました。
それに伴い、子育てや仕事と子育ての両立についてなどで、アドバイスを求められる事が多くなってきたんです。
そんな時は、自分自身の経験をもとにお話ししたりしましたが、それにも偏りがあるので、「体系的に子育てについて学びたい!」そして、「自分が地域の子育て世代に貢献できたらいいな」と思うようになりました。
もともと、社会福祉や心理学などには興味がありましたし、人に寄り添えるようなことをライフワークにしていきたいと考えていました。

―― そのような中で、マザーズコーチングに出会ったのですね。

はい。あまりはっきりと覚えていないのですが、当時、検索サイトやブログを見ていて見つけたのだと思います。
そんな中で、マザーズコーチング協会のページにたどり着き、ビジョンなどに共感しました。
前述の仕事で知り合いになった方がマザーズティーチャーとして活躍されていたので、話を聞いてみたことから始まりました。

使用しているテキストの写真

↑photo-2:使用テキスト (c)mother's coaching school

―― いろいろなことが、ご縁でつながっている感じですね。

マザーズコーチングのミッション「子供のコミュニケーション力や自己肯定感を上げるために、親のコミュニケーション 力を上げる」というのが私の心にストライクで入ってきました。
自分の子育てにも後悔はあまりなく、満足してきたつもりではありましたが、まるで違う視点を与えられ、心の中の新しい部屋が開けられたような気持ちになりました。
その後、そのマザーズティーチャーと代表コーチより講義を受け、晴れてマザーズコーチングティーチャーとなりました。

 

Q3:今のお仕事をする前と現在とで、自分自身や周囲にどのような変化がありましたか?

【自分自身について】
私がマザーズコーチングを学んだことで、自分の子どもたちへの声かけの仕方が大きく変わりました。
また、ほかの仕事や家事育児の時間のバランスを取ることが大変でしたが、「自分がどのようにしたいのか?」を常に考え、時間をうまく使えるようになった気がします。

【周囲について】
もともと仕事をしていたので、子どもや主人への負担などに変化はありませんでしたが、「講師として仕事をする母の姿を見たい」と言ってくれて、子ども達も応援してくれています。

Q4: 悩んだ時や、ストレスがたまった時はどうしていますか?

あまりストレスを溜め込まないのですが、日頃から多くの人とコミュニケーションを取り、情報交換をしていることでしょうか。
また、何にイライラしているのか?何に自分が引っかかっているのかを日記やブログなどで明文化することで、スッキリ吐き出したりしています。
未来計画を立てるのも好きです。来年の今頃には、こんなことしているかな?などと思いを巡らせたりしています。

Q5:これからの目標や目指すところを教えてください。

子育て世代の方々には、子育てをお荷物や負担、キャリアダウンだなんて思わないで、子どもの成長を喜び、子育てを楽しんで欲しいな、と思います。
子育ての悩みがある時に、夫婦で同じ方向を見て相談し合えるのが理想的だと思いますが、まずは、ママだけパパだけでも自分流の子育ての軸を発見して欲しいです。
今までは知り合いに限定しながら開講してきましたが、今後は妊婦さんも含め、子育て中の一人でも多くの方に、マザーズコーチングをお伝えしていきたいと思います。

また、地域で子育てを含めてシェアしていくことにも興味があります。
お洋服やベビーグッズの譲り合い、ご近所での子どもの預かり合い、高齢者との関わり合い、学校と地域のつながりなどに力を入れ、安心して過ごせる地域づくり、場作りなどもしていきたいと思っています。
もし、同じような思いがある方がいらっしゃったら、ぜひお話ししてみたいです!

マザーコーチングスクールのメンバーの写真

↑photo-3:2018年11月に調布で行われたイベントにて。
(右:田中順子さん)

取材を終えて

仕事と家庭の両立や、子育ての経験を経て、新たな道を進もうと決めた田中さん。
「まだまだ道半ばです」と仰る姿は、とにかくパワフル&精力的で、圧倒されました。

前編の吉田千香さん、後編の田中順子さんの取材を通して、目の前の課題に対して真摯に向き合い、「自分は何をしたらいいだろう?」と考えて行動していくことは、普段の仕事や子育てにも通じることだなと感じました。そして、小さなことでもいいから、私もまずは行動してみよう!と、思いました。

 

by:うさこ
photo-1,2,3 写真提供:田中順子さん
イラスト:こどもや赤ちゃんのイラスト わんぱぐ

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