皆さん、こんにちは。
0歳児を子育て中のおハチさんです。
先日、猪方地区で「駄菓子屋 狛もん」がオープンしました。連日、多くの子どもたち・お母さんたちが、店の外まで列をなしています。
今回は、「狛もん」を企画・運営する(公社)狛江市シルバー人材センター 常務理事 事務局長 池田あけみ様のお話をシェアさせていただきます!
■全国でも珍しい、シルバー人材センターによる駄菓子屋の運営
「狛もん」のお話をする前に、皆さんはシルバー人材センターについてご存知ですか?
シルバー人材センターとは、高齢者が、これまでの豊富な経験を活かして地域社会のために活動する場を提供する団体で、狛江市では845名が会員として登録しています(2024年9月10日現在)。
一般に、シルバー人材センターは家庭や企業などから「お仕事」を引き受け、会員の皆さんが実施します。ただ、狛江市では、そうした活動に加えて、高齢者の更なる活躍の場を提供するため、独自事業としてパソコン教室や英会話教室、縫製作業なども行っています。
そんなシルバー人材センターで、新たな独自事業「狛もん」の企画が始まったのは、2023年12月。「多くの子どもたちが、センターにトイレや給水スポットを利用しに来ているなら、駄菓子屋なんてやると面白いんじゃないかな」という、市長のひょんな一言がきっかけでした。
池田さんによると、全国でもシルバー人材センターによる駄菓子屋の運営は前例がないそうですが、駄菓子を通じた地域交流の拠点になればとの思いで、準備を進めてこられました。
■実は、買い物や人との接し方を学ぶ場になっている
実際にオープンしてみて、池田さんが気づいたのは、子どもたちにとって、駄菓子屋が良い社会経験の場になっているのではないか、ということ。
子どもたちが、100円なら100円という限られた予算の中で、自分の欲しいものに優先順位をつけたり、足し算・引き算をしながら予算を超えないように工夫する様子は、とても微笑ましいとのことです。
また、社会全体が労働力不足への対応として、無人レジやロボットによる商品提供へ移行するなか、人との接し方を学ぶ場が少なくなってきていることを危惧されています。
店番をするおじいちゃん・おばあちゃんとの「いらっしゃい」「またきてね」「ありがとう」そんな何気ないやり取りも、子どもたちにとっては貴重な経験になっているのではないかといいます。
■大人になっても、覚えていてくれれば嬉しい
開店当初は、約130種類の商品を用意していましたが、子どもたちの好みを見ながら、徐々に商品ラインナップを拡充し、現在では210種類を超えています。新商品目当てに、何度も訪れてくれる子どもたちもいるといい、引き続き期待に応えていきたい考えです。
そして、子どもたちには、大人になっても、おじいちゃん・おばあちゃんと「あぁだこぉだ」言いながら駄菓子を買ったこと、人と人との温かみのある関わりがあったことを覚えてくれていれば嬉しいと話していました。
■取材してみて
店頭に並ぶのは、「きびだんご」「タラタラしてんじゃねぇよ」「キャベツ太郎」「蒲焼さん太郎」・・・誰もが聞き覚えがあるのではないでしょうか。子どもたちがワクワクするのは勿論のこと、お母さん・お父さんも、思わず「あー!あった!懐かしい!」とテンション上がること間違いなしです。
ちなみに、一番驚いたのは、私が小学生だった頃と同じような値段で提供されていること。公益社団法人による運営なので、昔と変わらぬ価格帯が実現できているとのことでした。
息子がもう少し大きくなったら、一緒にお菓子を選びに行きたいと思います。
■「駄菓子屋 狛もん」店舗情報
住所 狛江市猪方4-10-2
営業日 毎週月曜~金曜
営業時間 12:30~16:30
定休日 土日祝日、毎月最後の平日