世の中に「小1の壁」という言葉が存在するように、未就学児のいる共働き家庭にとって、小学校入学は環境がガラッと変わるタイミングです。
筆者の息子も年長さん。「小1は下校時間がかなり早いらしい」、「学童クラブには入れるのだろうか?」など、小学生の放課後の過ごし方があまり想像できず、漠然とした不安を抱えていました。
そこでこの記事では、小学生(特に低学年)の放課後の過ごし方に焦点をあて、学童クラブの最新情報をまとめました!
狛江市の学童クラブ
狛江市が申し込み窓口となっている学童クラブは、調べてみると市内に計17つありました(2025年現在)。種類は「学童保育所」「小学生クラブ」「放課後クラブ」「こどもクラブ」の4種類(※)で、総称として「学童クラブ」と呼んでいるそうです。それぞれ公営/民営の違いや、開所時間、育成料などが異なり、詳細はこまえ子育てねっとに掲載されています。
さらに詳しいことを確認すべく、狛江市子ども家庭部児童育成課の担当者にお話を伺いました。
※2026年度以降は、すべての放課後クラブが小学生クラブへ変更となり、全3種類になる計画となっています。
Q たくさんの学童クラブがありますが、選ぶポイントは何でしょうか?
「お子さんが通う小学校からその学童クラブまで、ひとりで移動できるかどうか、がひとつのポイントです。新1年生に関しては、入学直後は学童クラブ側が近隣の学校までお迎えに行く等配慮しますが、それも最初の1週間程度だけなんです。移動距離のことは考慮した方が良いと言えます。
また、各学童クラブによって開所時間が異なるので、保護者の方の働く時間に合ったところを選びましょう。延長保育の有無もチェックポイントです。
なお、各学童クラブは見学も可能です。雰囲気が知りたい方や、心配な点や不明点などがある場合には、直接問い合わせて、ぜひご自身の目で確認してみてください。」

Q 申込方法・選考方法は?
「4月の一斉入所には、毎年10-11月頃に申請が必要です。事前に、広報やこまえ子育てねっとに詳細が掲載されるのでご確認ください。なお、市内の保育園や幼稚園には、入所のしおり(紙)を秋頃お配りしています。
つまり、次年度に新1年生になるタイミングで申し込む場合には、普段通っている園からも情報を入手できるようになっています。
申込方法は、電子申請、窓口、郵送の3種類がありますが、昨年度は7-8割の方が電子申請で申し込みをされました。ただ、申込期限直前になると、サイトが大変込み合い、うまくアップロードできないこともありますので、皆さんには余裕をもって申請いただくよう、ご案内しています。
入所可否は、入所基準に基づき点数化して優先順位を決定しています。考え方としては、保護者の就労時間が長い場合、点数が高いです。ただし、父の就労時間が長くて母の就労時間は短い場合などは、短い方の母側の点数が適用となるのでご注意ください。なお、在宅勤務や自営業でも、特に点数の減点はありません。また、時短勤務をされている場合、契約時間が適応されます。指数が同じ場合は、学年が低い児童が優先されます。」

Q 学童クラブでは、子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか?
「放課後は、学習したり、自由にお友達と遊んだり、おやつを食べたり…と過ごせるようになっています。なお、各学童クラブによって、人数、部屋の数、設置されている本や玩具の種類などが異なります。また季節にちなんだイベント等も、それぞれの学童クラブが考えて実施しています。
夏休みなど長期休暇についても、学習・自由時間をそれぞれで過ごしています。昼食はお弁当を持参いただくのですが、公設の学童クラブでは、長期休業期間中のお弁当配送サービスを市で実施しています。各家庭の申込制・実費負担にはなりますが、お昼ご飯の提供が可能です!」

Q 学童クラブに入れるか不安です…
「昨年度まで150人以上だった待機児童が、98人となり(2025年4月時点)、だいぶ減ってはきましたが、正直なところ、希望者全員が入れているわけではありません。ただし、1~3年生は学年に応じた調整点が加算されるなど、低学年であればあるほど、優先的に入れる仕組みになっています。
万一、保留になってしまった場合、児童育成課に聞いてもらえれば、何番目の待機かなど、お知らせすることはできるので、直接ご相談ください。また、学童クラブとは異なりますが、「KoKoA(ここあ)」という、放課後の遊び場があります。家庭に一旦帰宅することなく、そのままKoKoAルームで自由に遊べることができるので、そちらの活用も検討ください。(登録要)」
おわりに
今回、直接児童育成課に学童クラブのことを伺ったことで、全体像を理解することができました。4月の一斉入所に間に合うよう、秋の申し込みを忘れずに行いたいと思います。特に、電子申請をする場合には、締め切り直前だとアップロードができない等のトラブルが起こると、最悪申請できないことも…。児童育成課から案内があったように、余裕をもって申し込みをしたいと思いました!
そして重要なのは、どこの学童クラブを希望するか。各学童クラブで特色が異なるとのことなので、気になる場所は予め見学させてもらおうと思っています。
次回、後編の記事では、学童クラブへ直接伺い、どういった場所で子どもたちがどのように過ごしているのか、を具体的に取材しお伝えしたいと思います。お楽しみに!
記:くじらりんご