狛江には、たくさんの子ども食堂があるのはご存知ですか。
子ども食堂は、主に地域の団体やNPO等が主体となり子どもやその保護者に対して、
無料または安価で食事を提供する取組みで、
子どもの孤食を減らし、子どもが安心できる地域の居場所づくりと、
保護者への子育て支援を目的として実施されているものです。
狛江にある子ども食堂さんを1軒ずつご紹介する企画、最後の第8弾は、ごはん+居場所 おかえりです。
ごはん+居場所 おかえり
ごはん+居場所 おかえり の子ども食堂は、2017年4月からスタートしました。
普段は中央公民館内で実施していますが、2025年10月までは中央公民館改修工事のため、
上和泉地域センターで実施しています。
現在は、お弁当を配布する形で実施していて、お弁当をそのまま持ち帰ることもできますし、
講座室(フリースペース)でお弁当を食べたり、お弁当を食べた後にはその場で勉強をしたり、
工作をしたり絵本を読んだり遊んだりもできる居場所になっています。
取材当日は、近隣の小学校に通う小学生や、未就学児のお子さん連れのご家族、
お年寄りのグループなど、幅広い世代の方で賑わっていました!
工作コーナーでは、子どもたちがご飯の合間に紙皿で風車などを作って楽しんでいました。
遊びに来ていた方にお話を伺うと、常連さんが多く、美味しいご飯と、
楽しい遊びをいつも楽しみにしている、というご家族が多くいらっしゃいました。
いただきます!!
取材に伺った6月のメニューは、
スタミナ焼肉、マカロニのケチャップ炒め、オクラのお浸し、ご飯。
暑い夏にぴったりの元気の出るメニューでした。
筆者は、講座室でお弁当を食べて、未就学児(3歳、5歳)の子どもとそのまま遊んで帰るつもりでしたが、
子どもたちが、慣れない地域センターがどうも落ち着かなかったようで、残念ながら工作は諦めることに。
お友達の家にお邪魔して、お友達の家で食事を楽しみました。
にんじんやたまねぎがとても柔らかく、味もしっかりついていたので、野菜が苦手な子どもたちも
パクパク食べてくれました。ご飯も、普段はごまは苦手な息子も、お弁当の特別感からか、喜んで完食!
お肉は、狛江市内の精肉店「中村精肉店」さんのものを使われているそうですよ。
寄付でいただいた狛江産のお野菜も使われているそうです!
子どもたちには、おやつも配布してくださり、食後にはワクワクなおやつタイムもできました。
主催者の想い
代表の宮川さんにお話を伺いました。
「ごはん+居場所 おかえり」は、
食を介して子どもから大人までの居場所づくりを目的にするボランティア団体です。
「ただいまー」「おかえり!」訪れた誰もがそう言える、家のような居場所が作れたらいいね、
そんな思いを持った子どもの同級生のママパパ友で始めました。私(代表宮川)は、子どもが生まれる前に両親を亡くし、誰にも頼れず出産とワンオペ育児を経験しました。
あの時、他人に助けを求めるなど考えが及ばなかったのです。
イライラが募り子どもたちにはずいぶん辛い思いをさせました。
本来子どもは社会で育てるもの、そう気付いたのは子どもたちが大きくなってからでした。
子育て中のお母さんお父さんが、月に一度でも手と心を休めていただければ幸いです。長年教育相談活動をされている、神戸大学名誉教授、広木克行先生に
アドバイザーになっていただいています。お食事と、絵本、折り紙等遊び道具をご用意してお待ちしています。
誰も頼れない子育てって、本当に心細いですよね。
筆者も、自身の第一子の子育てがとても心細い時期があったので、
このお話をお伺いして、涙が出そうになりました。
素敵な想いで長く続けてくださっている、ごはん+居場所 おかえりの子ども食堂、
ぜひ皆さんも、一度足を運んでみてくださいね。
【ごはん+居場所 おかえり 詳細】
場所:中央公民館(和泉本町1−1−5)
※中央公民館改修工事中(2025年10月までを予定)は上和泉地域センター(和泉本町4−7−51)
開催:毎月第4土曜日 12時半〜15時
メールアドレス:okaeri2017@gmail.com
ご予約はこちらの公式LINEよりお願いします。
参加費:子ども無料、おとなカンパ(300円程度)
交通:
-中央公民館:狛江駅から徒歩5分、
-上和泉地域センター:狛江駅北口からこまバス北回りで約20分 上和泉地域センターバス停目の前、
狛江駅北口から小田急バス狛01系統(複数路線あり)で約10分
慈恵医大第三病院前バス停 もしくは狛江営業所バス停より徒歩約5分
自転車置き場:あり
駐車場:なし
オムツ替えスペース:あり
子ども用トイレ:あり
また、ごはん+居場所 おかえりでは、子ども食堂の他にも、
「不登校を考える親の会」など、同じ悩みを持つ保護者が集まるコミュニティも
運営されているそうなので、悩んでいる方がいらっしゃったら足を運んでみてくださいね。
おわりに
全8回に渡りお送りしてきた狛江の子ども食堂めぐり、今回で一旦最後になります。
初回から10ヶ月もかかってしまいましたが、
いつも楽しく見てる!というお声をたくさんいただき、やりがいのある連載でした。
子ども食堂が増えたという情報を入手された方は、ぜひ教えてくださいね。
また取材しに参ります。
取材にご協力いただいた、各子ども食堂を運営されている皆様、子ども食堂参加者の皆様、
そして読者の皆様、ありがとうございました!
以上、こあらでした。