「急に熱が出ちゃった、仕事はどうしよう…。」そんな悩みに応える病児保育室が、2025年10月に新しくオープンしました。
狛江すこやか病児保育室が休室(※)してから半年。待望の新しい病児保育室の開設です!その名も「いっぽのぽっけ」。新規オープンなので、情報がまだあまりない…ということで、市の担当課に確認の上、取材させていただきました。筆者の次男はまだ1歳。これからお世話になるかもしれない、という目線でレポートします。
(※)狛江すこやか病児保育室は閉室となりました
狛江病児保育室 いっぽのぽっけ
どんな子どもを預かってもらえるの?
病児保育の対象となるのは、狛江市内に住む生後6か月から小学校3年生までの子どもたちです。保育園や学校に通えない程度の体調不良で、医師が利用可能と判断した場合に預けることができるとのこと。
対応できる病気は、感冒(風邪)、扁桃腺炎、気管支炎、下痢、感染症の回復期、手術後の養生など。38.5度以上の発熱や、当日解熱剤を服用している場合は利用不可だそうですが、急な体調不良でも安心して預けられる場所があるのは、保護者にとって大きな支えです。
駅から徒歩10分弱の場所に!
狛江駅南口から、大人の足で徒歩7~8分の場所に、新しい病児保育室はありました。集合住宅の1部屋。建物自体はとても綺麗で、築数年という印象です。


送迎用の駐車場はありませんが、自転車の使用は可能とのこと。玄関前に一時的に駐輪が可能です。(駐輪時は他の方の邪魔にならないよう、できる限り端に寄せるなど配慮しましょう!!)
また、外にはベビーカー置き場もありました。(玄関とは逆側、部屋の窓の前にスペースがありました。屋根はありません。)


保育室の環境は?
いっぽのぽっけは、2階建てメゾネットタイプの建物。1階には 12.7帖 の広々としたお部屋「ビスケット」があり、2階には 7.3帖 のお部屋「どんぐり」がありました。主に1階で保育が行われますが、体調の具合によっては、2階も活用するそうです。


最大定員は4名。それぞれの着替え等の荷物を入れられる簡易ロッカーがとてもかわいく設置されていました。月齢が低いお子さんにも配慮し、家具の角にはガードクッションが。保護者としては非常に安心です。
またトイレもとてもきれいで、キッズ用便座もありました。


子どもたちが飽きないよう、たくさんのおもちゃも置いてありました。また、お気に入りのおもちゃを持参することも可能とのこと。その場合には、名前を記入するなどして、持参した旨を伝えましょう!

保育をしてくれるのは誰?
子どものケアには 保育士と看護師が連携して対応してくれます。病気の時ならではの不安や体調の変化に、専門職が見守ってくれる体制が整っているのは心強いですね。
一日のスケジュールは、遊び→昼食→お昼寝→おやつ→遊び、というように、ざっくりと決まっているようですが、少人数ということもあり、各々のペースに合わせて保育してくれるそうです。
食事やおやつはどうするの?
昼食は持参制。病状に合わせて食べやすいものであれば、ベビーフードなど市販品でも構わないそうです。おやつも同様で、無理なく食べられるものを持っていけば大丈夫です。
利用するにはまず登録を!
実際に子どもが体調不良になってからでは、バタバタして病児保育室の利用をゆっくり検討する時間もないと思います。そこで、利用する可能性があると感じたら、まずは事前登録をしておくのが大切だと思いました。

筆者は早速登録を完了。手順は2つありました。まずあずかるこちゃんにアクセスして、自身のアカウントを作成。その後「狛江病児保育室 いっぽのぽっけ」に子どもを登録!合計10分もかからなかったと思います。
実際に利用する際は予約が必要です。あずかるこちゃんから予約を行い、指定の医療機関(コドモノいっぽクリニック)を受診して、医師連絡票を作成してもらいます。そして病児保育室へ、という流れ。なお、万一予約がいっぱいでもキャンセル待ちもできるそうですよ。
コドモノいっぽクリニックと病児保育室は隣接しておらず、同じ市内とはいえ、少し離れた場所にあるので要注意です。
「コドモノいっぽクリニック」丸山院長先生からのメッセージ
「日本で2番目に小さな市である狛江市で、日本で2番目くらいの歴史のある『すこやか病児保育室』という病児のためのお預かり施設が令和7年3月に幕を閉じました。地域の皆で、たからものである子どもたちを見守るという想いを受け継ぎたい…と考え、『いっぽのぽっけ』を開設しました。
ママやパパにはなれないけれど、ちいさな“ぽっけ(ぽけっと)”に包まれているような安心して過ごせる場所でありたいと思っています。」
まとめ
「いっぽのぽっけ」は、子どもたちにとっても保護者にとっても、安心して過ごせる“第二のおうち”のような場所。体調を崩して心細いときも、専門スタッフが温かく見守り、少人数で穏やかに過ごせる環境が整っていました。
これから利用を検討するご家庭にとって、知っておくだけで心強い存在になりそうです。
狛江病児保育室 いっぽのぽっけ 詳細
- 住所:東和泉2-3-4ファミリア狛江101号室
- 電話:03-5761-5312
- 開室日時:月曜日から金曜日 午前8時30分~午後5時30分
- 定員:4名
- 利用対象:生後6か月から小学校3年生
- 料金:1日利用 2,500円
記:くじらりんご