平成30年3月3日(土)に子育て支援課が主催する子育て支援講座の第4回目「パパといっしょに遊ぼう!」が開催されました。
今回はその様子をレポートします。
今回の子育て支援講座では、普段、子どもたちと触れ合う時間が少ないパパさんたちに向けて、遊びを通して子どもの成長や発達の手助けをしたり、スキンシップやコミュニケーションをとったりすることができるよう家や公園でできる遊びを紹介していました。
講師はNPO法人ファザーリングジャパン ベビーリンパアクティベーションインストラクターの杉山錠士さんです。
杉山さん自身も2人のお子さんをもつパパです。
「いい父親」とはそれぞれの家庭によって違うので、目指すのは「笑っている父親」。
そんな父親を増やそうとNPO法人ファザーリングジャパンの一員として父親を応援しています。
今回、杉山さんから教えていただいたのは、リンパアクティベーション。
筋肉や呼吸を上手に使って、リンパをよく流すことで、体の免疫力をアップさせる方法です。
それがなんと遊びを通してできるんです!
どんな遊びでどんな効果があるのか紹介します。
風邪をひきにくくなる運動
息を止めることを増やし、肋骨と肺を鍛えることがポイントです。
遊びは「あっぷっぷ」。
息を止めるということがわからない子どもには、口に空気を含んで膨らませると教えるといいそうです。
お互いの顔を見合ってやるとより距離も縮まりそうですね。
乗り物酔いしにくくなる運動
体をひねったり、回したりし三半規管を鍛えることがポイントです。
遊びは「でんぐり返し」。
難しい場合は、子どもの体を持ち上げ、支えて回してあげるといいそうです。
ひねることも効果があるので、小さい子は大人が足をもってひねってあげたり、立てる子は一緒にツイストをしたりしてもいいですね。
記憶力があがる運動
ジャンプをしたり、STOP&GO運動をしたりすることで、骨を強くすることがポイントです。
遊びは「なわとび」「けんけん」「ゴム跳び」「だるまさんがころんだ」「おにごっこ」。
振動が骨の成長に影響を与えるので、ジャンプや動く&止まるの動きで体に振動を与えてあげるといいそうです。
かけっこが早くなる運動
ものを投げ、距離感をつかんだり、肺や肩甲骨を強化することがポイントです。
遊びは「ごみ箱スロー」という紙を丸めてごみ箱に投げ入れる遊びです。
かけっこというと足に注目しがちですが、上半身を鍛えることが大事とのこと。
ものを投げることで肋骨が動いて肺を強化、肩甲骨が大きくなり腕力もアップするそうです。
投げる際は、利き手だけでなく反対でも投げ、両方を活性化しましょう。
写真は投げるためのボールを新聞紙で作っているところ。
この新聞紙ビリビリも左右違う動きをするので脳の活性につながるそうですよ。
事故に遭いにくい子どもにするための運動
動くものを取る動作で、目と反射神経を鍛えることがポイントです。
遊びは「ティッシュ落とし」。
始めは丸めずひらひらと。だんだん小さくしていきます。
ティッシュではなく割りばしや紙吹雪にするとより難しくなるので、大きい子も楽しめます。
これにより、距離感や動体視力が強化され、ぶつかりにくくよけることができるようになるそうです。
いかがでしたでしょうか。
家や公園などで簡単にできそうな遊びがたくさんありますね。
体を動かすことには意味があり、それを意識して動かすことでより効果がアップするそうです。
また、男性は理屈があった方が動きやすかったり、わかりやすかったりするそうです。
ただ遊んでと言うのではなく、ちょっとポイントを伝えるだけで子どもと遊んでくれるようになるとか!?
そして、遊びを通して子どもの反応や子どもの性格がわかると、その子への理解が楽になるそうです。
遊んでいる中で、こういうときこういう反応をする、こう言うとこうなるなど子どものことがだんだんわかってくるので、それに合わせて大人が対応を変えていくというのが杉山さん流子育て。
「子どもは言われたことはやらない 見たことはやる」ので、あれやれ・これやれは言わず、見本を示すことで子どもたちと上手に付き合っているそうです。
忙しい毎日だと思いますが、遊ぶのも子どもの体づくりの一環と考え、子どもと一緒に体を動かして思いっきり遊んでみてはいかがでしょう。
by きのコ