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NPO法人福祉ネット「ナナの家」ってどんなところ?

会社の前を通るたびに、原色で明るい絵が目を引く「ナナの家」。
年に4回開催される狛江の人気イベント『多摩川乗馬会』の主催でおなじみですが、いったいどんな団体なの?
スマイルぴーれでは多摩川乗馬会でのフリーマーケットブースに出展すべく、申し込みと取材をしてきました!

障がい児の放課後等デイサービス【こどもデイサービス すてっぷ】

「ナナの家」の主な事業は「こどもデイサービス」です。
障がいのある子どもたちが放課後や学校の休日に集まり、アート・音楽・水泳・乗馬・おやつ作り・飼育などの活動を通し、社会性を身につけていく小集団の発達支援活動です。ご家族のレスパイト(休息)も視野に入れています。

福祉法の改定にともない、2013年4月「こどもデイサービスすてっぷ」が場所を新たにオープンしました。
約10名の子どもたちが、元気にさまざまなイベントやグループ活動を通じて自分の居場所を楽しんでいます。

狛江市の放課後デイサービスは、他の自治体と比べると数が多い方で、狛江市以外からの問合せも沢山あるそうです。
中には、「産まれた時から今まで24時間子どもと離れたことがなかった」という保護者の方もいたそうです。

「ナナの家」は、障がい児だけでなく、その家族にとってもなくてはならない組織なのです。 

福祉ステーション「あい」の訪問看護

NPO法人の福祉ネット「ナナの家」は、訪問看護サービスを行う株式会社を立ち上げました。居宅介護や家事援助などの訪問介護サービスも行っています。
また、ショートステイできる4人定員の短期入所施設もあります。
それらは親御さんたちのニーズに合わせて自然に生まれてきたものだそうです。それも国や自治体の複雑は法制度に合わせて、しなやかにカタチを変えながら実現しています。
「ナナ」や「あい」と法人名が違ったり、事業も多岐にわたっていますが、「ナナの家」には必要なことはみんな揃っていそうな頼もしい感じがします!

その他にもある様々なサービス

例えば家族サポートの事業にある「気功法」や「鍼灸治療」も、「こういうのあったらいいよねー」と皆で話していたら、中国人の気功法の講師と知り合うチャンスを得て実現したそうです。
「手・サッカー」や「やりたいこと支援」、そして「乗馬療法」も同じです。
「馬に乗っていると時の子どもたちは、目線もぐんと高くなり、誇らしい顔になるんです。馬は障がいのある人もそうでない人も差別しないのもいいですね」

皆河さんらは、障がい者も安全に馬に乗れるようにと、緩やかなスロープの”移動マウンテンランプ(騎乗台)”を考案し、狛江市の助成金と多くの人たちの寄付で作ってしまったそうです。

そうやって、のどかな多摩川の風景の中で乗馬を体験できる、素晴らしいイベントが生まれたのです。
来る9月15日には、なんと61回目を迎えるそうですよ!

(過去記事参考)→多摩川乗馬会へ行ってみよう!

自立した心と尽きない夢

取材に伺ったとき、皆河さんは楽しそうに色々な写真を見せてくださいました。

明るい色でインパクトのある看板や会報のイラスト。それらはシルクスクリーン画家の渡部広明さんによるものです。
また、9月開催の多摩川乗馬会「こま祭スペシャル」で披露される「甲州和式馬術探求会演武披露」、長野県名産の「わら馬」・・・。

わら馬
馬術

「狛江のいいところって多摩川のある風景、そののどかさよね。多摩川沿いに温泉を掘り当てて、川を見ながら温泉に入れて、さらにそこで乗馬もできたらいいと思わない?」
「あと、馬も飼いたいのよね。馬糞って質のいい肥料にもなるから、それを障がい者の仕事にしたら、いいこと尽くしでしょ!」

と大きな声で夢を語ってくださいました。
「じゃあ、市からもっと補助金を引き出して・・・」と浅はかにも私が言ったら、
「今の狛江は財政が良くないからムリでしょ?狛江市は街起こしから始めないと…」と。

障がい児を抱えた母は、必要なサービスを自分から動いてすべて作ってきました。
それもやりたいことを語り合い、素敵な出会いを楽しみながら。
行政がなんとかしてくれる、障がい者は弱者、と思い込んでいた私の目が覚めるようでした。
子育てをしていると、自分が弱者だと感じて泣きそうになることがある。
例えば子どもとベビーカーを抱えて、駅の長~い階段を登らなきゃいけないとき、公共の施設で子どもが泣いて白い眼で見られるとき、出産をしたあと仕事をクビになったとき・・・。
そんな時にこんな世の中が悪いと思ってしまいがちだったけれど、仲間を集め、変えたいことを話し合い、楽しみながら乗り越えていく、そんな自立した強さをもたなければいけないな、と逆に勇気付けられました。

ボランティアに参加しよう!

「ナナの家」では、ボランティアを募集しています。
『多摩川乗馬会』での設営やイベントを通じて、動物や子供たちとの楽しい一日をサポートしませんか?

また、障がい児の見守り&遊びのボランティアも募集しています。

外国人留学生のボランティアが来た時は、子ども達はモデルのように格好いいフランス人男子に大喜びしたそうです。
「人にもよるけど、外国人は日本語が不自由。言葉が不自由な障がい児と境がなくなるから、みんなにとっても面白い体験になるのよ。だから外国人留学生にも遊びに来て欲しいわ!」と皆河さん。

お知らせ

「ナナの家」の主催する「多摩川乗馬会」にスマイルぴーれメンバーで出展します!

美しい多摩川河川敷に、馬や動物が好きな人たちが集まり、楽しみを通して出会ってしまう。そんなイベントが「多摩川乗馬会」です。

 

内容は、別途お知らせします!

「9/15(日)「多摩川乗馬会こま祭スペシャル」にこまえスマイルぴーれも参加します!」 

 

特定非営利活動法人 バリアフリーセンター「ナナの家」 http://www006.upp.so-net.ne.jp/net7/

キャプション
住所 〒201-0004 東京都狛江市岩戸北3丁目1-8
電話番号 03-5438-2773
E-mail net7@sk2.so-net.ne.jp

(by ママヒナ、Shino)

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