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HOME子育てあれこれその他の保育施設ことばが伸びるじょうずな子育て part1

困った顔の女性のイラスト子育てをしていると、子どもの悩みは尽きませんよね。
そんな中でも「ことば」で悩んでいるママ、パパは多いのではないでしょうか?


言葉が遅い・・・
言うことを聞かない・・・
聞こえているのかしら・・・

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子ども家庭支援センターでは定期的に「ことばが伸びるじょうずな子育て」という講座を開催しています。

今回はその講座に参加させて頂き、色々お話を聞いてきましたよ。
2回に渡って「ことば」について勉強しましょう!!

講演会3

中川信子先生のご紹介

この講座をしてくださった先生は言語聴覚士の中川信子先生です。
中川先生は長年、狛江や調布を中心に言語聴覚士として活躍されています。
幼稚園でも毎年講演会を行っているので、お話を聞いたことがある方もいらっしゃるのでは?

中川先生.jpg
中川先生3.jpg

でも、「言語聴覚士」ってどんな仕事?

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist)とは、平成9年に厚生労働省管轄で国家資格が成立したことばにかかわる専門職です。
ことばがはっきりしない、ことばが遅い、落ち着きがない、友達と遊べない・・・など、お子さんの「ことば」と「発達」に関わることなんでも相談に乗ってくれます。

第2・4水曜午後 あいとぴあセンター
にて、相談事業(要予約 健康推進課あて)も行っているそうです!

他にも「サポート狛江」の代表もされていて、狛江の子育てに大変貢献されているステキな先生です。 
今回も「スマイルぴーれで取材をさせて下さい」とお願いしたところ、快く承諾してくださり、お忙しい中、参考資料を貸してくださったり、頻繁なメールのやり取りなど、とても協力して頂きました。 
こんなステキな中川先生が狛江の子育てを応援してくださっているなんて、とても心強い!


中川信子先生のHP⇒http://www.soratomo.jp/ 

ことばの発達

わかるのが先・言えるのはあと

言えることばが少ないと心配になりますね。ことばが遅い子には、実体験を通して「分かることがら」「分かることば」をふやす関わりが必要です。分かることがらや分かることばが増えれば、言えることばも増えてきます。

ことばの氷山.jpg

伝えたい気持ちを育てること

ことばが育つためには「気持ちを分け合う」ことがとても大事。
気持ちを分け合うこと、分かり合うことは、赤ちゃんが「泣いて声を出せばおとながやってきて気持ちよくしてくれるんだ」という経験をたくさん積むことから始まります。
泣いたら、そばに行ってお世話したり、なだめたり、あやしたりしましょう。この一手間が先々の「ことば」につながっていきます。

一番大切なのは「伝えたい気持ち」を育てること=周囲のおとながよい聞き手であること

子どもの中に、どんなにわかることばが増えてきても、「自分の気持ちを伝えたい、知らせたい!」という気持ちがなければ、言えることばにはなりません。
そのために欠かせないのがコミュニケーションです。
一日30分でいいので、しっかり話しかけ、向き合い、遊んであげましょう!!

小さいときには個人差が大きい

ことばが遅いと心配になりますが、小さい時は個人差が大きいものです。特に今回この講座に参加されたママたちが育てている1~2歳児は個人差が大きく、お友達が上手に話していると不安になってしまうものです。目安として、△歳○ヶ月に■語文と書かれていることもありますが、あまり気にすることはありません。子どもがことばを増やしていき、音が出せるようになるまで、気長に見守ってください。

こどもとの楽しい話し方

こどもの動きをまねる「ミラリング」

生後3ヶ月、4ヶ月以降は自分で体を動かせるようになっていき、目も上手に使えるようになってきます。
赤ちゃんが手足をバタバタさせたら、おとなもまねて手をバタバタさせてみたり、まねをしてあげるといいですね。
おすわりができるようになったら、ベッドの柵をガタガタさせるのを一緒にまねて遊んだり、積み木をトントン打ち合わせるのをまねたり、いろんなことができます。
自分と同じ動きをしてくれるおとなに、赤ちゃんは興味を持ち、「この次もまた、まねしてくれるかな?」とおとなの様子を観察しながら、誘いかけてきたりします。
コミュニケーションの第1歩です!
 

子どもの出す音や声を(意味のないものでも)そのまままねる「モニタリング」

赤ちゃんはご機嫌な時に、唇を使って「プープー」「ブーブー」言ったり、「フニャー、ウニャー」と声を出したりします。こういう意味のない声をまねして返してあげることで、赤ちゃんは「音を出すこと」「音を出すとあっちから同じ音が返ってくる」ことを楽しむようになり、お話する楽しさを知るようになってきます。これも立派な会話になります。また、まねされることで「ぼくに注目してくれている」と感じ、もっと話したいと思えるようになるのです。
 

子どもの気持ちや行動を代わりにことばで言う「パラレルトーク」

おやつを食べて幸せそうな顔になったら「おいしいね」と言い、ミルクがこぼれて、エプロンがびしょびしょになったら「びしょびしょだわ」と言います。
どこかにゴチンとぶつけたら「イタイイタイ」と言ってあげましょう。「痛くない!」ではなくね!
お母さん(おとな)は、ボク(ワタシ)の気持ちをよく分かってくれてるんだな、という安心感が、子どもの一生を支える宝物になります。

例えば・・・
おむつをかえる時⇒「気持ちよかったねー」「足バタバタしないでね」
お風呂に入る時⇒「ちょっと熱かったね」

感じているであろう気持ちを代弁してあげましょう!
 

毎日の暮らしの中で「セルフ・トーク」

自分がやっていることや自分の気持ちを口に出して言います。
お風呂に入ろうとしているときにバスタオルが見つからない。「あれ?バスタオルどこかしら?」
怪訝そうな顔をして見ている子どもに「バスタオル探しているのよ」そして「あ、あったあった」「さあ、お風呂に入りましょう!」
赤ちゃんや子どもは大人の姿を見て、だんだんに「バスタオル」とか「さがす」ということばの意味を知るようになっていきます。 

赤ちゃんを抱っこする女性のイラスト今回参加されていた方たちも、とても真剣に先生のお話を聞いていました。
現在子育て中の方も、これから出産される方も、赤ちゃんや子どもと接するときに、ぜひ実践したいですね!

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PART2では、ママ、パパたちが聞きたい「ことば」の悩み、質問を中川先生に伺ってきます!! 

by リン のん 

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