岩戸児童センターなどに置いてある木で作られた動物パズルや、カタコト動く木のおもちゃを見たことがありませんか?
あの木のおもちゃたちは「組み木」というらしいです。
実はあれ、狛江に住む山木さんという方の手作りなんですよ。
山木さんのご自宅の前で、ご自身の作品を拝見できると聞いて、早速遊びに行ってきました。
山木おじじの工房見学
入口にはビー玉を転がして遊ぶ大きな木のおもちゃが置いてあり、うちの子は夢中で遊んでいましたよ。
お家になっていて、煙突からビー玉を入れるとお家の中をコロコロ転がっていき、動物達が障害物になっている橋を渡り、次のお家へ。
最後は鈴をちり~んと鳴らしてゴール。
子供にやさしく、おもちゃの遊び方を教えてくれました。
おもちゃを壊してしまうんじゃないかとハラハラ、ドキドキしていましたが、さすが木のおもちゃ。
丈夫でちょっとしたことで壊れたりはしません。
山木さんは10月1日で、なんと80歳になられたそうです!!
80歳とは思えないほど元気で、どの作品も繊細な物ばかりでした。
それなのに、一つの作品は30~40分で完成させてしまうとか・・・すごい!!
作った作品は保育園や幼稚園、小学校に寄付もしているそうなので、
今は見たことのない方でも狛江に住んでいたら、いつかお目にかかる機会があるかも。
作品棚
雛段飾り
登り鯉のぼり
登り蛸
下の作品は「月の砂漠」という作品で、参考にされている本の著者小黒三郎さんに作品を見て頂く機会があり、
その時にラクダの丸みが綺麗に出来ていると誉められたそうです!!
月の砂漠
山木さんにインタビューしてみました
いつごろから組み木を作っているのですか?
定年後、70歳くらいから作り始めています。
組み木を始めたきっかけは?
最初は暇つぶしに写真の額などを作っていました。作った作品を友人や親せきにあげたりしていましたが、
飽きてきて小黒三郎さんの本を参考に、「組み木」を作るようになりました。
どんな木を使っていますか?小さな子が口に入れたりしても大丈夫?
花梨(かりん)、欅(けやき)、檜(ひのき)、栓(せん)などの木を使っています。
色やニスなどは塗っていないので、口に入れても大丈夫だと思います。
一番のお気に入りの作品を教えてください。
一番愛着のある作品はある技術展で賞を頂いたクマの組み木です。
木の厚みが4センチもあるので、切るのがとても難しかったです。
クマの組み木
組み木を始めた頃に作ったブタの組み木も思い入れがあります。
尖っている部分がとても難しく苦労しました。
ブタの組み木
ちなみに、こんな電動のこぎりを使って作成しているそうです。
それで、こんな繊細な物が作れてしまうんですね~。
子供達に伝えたいことはありますか?
最近は、子供達が木のおもちゃに接する機会が少ないと思います。
私が作った木のおもちゃでいっぱい遊んでくれたら嬉しいです。
最後に・・・
どの作品もあたたかみがあって、かわいい物ばかりで、子供が遊ばなくなった後は、部屋のオブジェとしても重宝しそうです。
趣味でやっているだけのようで、後継者はいないそうです。
とても素晴らしい物なので、ずっと残していって欲しいですね。
山木さんの工房は多摩川沿いにあるので、お散歩がてら寄ってみてはいかがでしょうか?
山木さんが優しい笑顔で迎えてくれますよ。
その他、狛江の児童館にも沢山おいてあるので、ぜひ遊んでみてくださいね。
意外と大人の方がはまってしまうかもしれませんよー!!
取材者 のん treeyonyon ペペママ nico