ぴーれ編集委員ハリーです。
この2、3月、地域のこども達を見守り、支える素敵な方々との出会いがありました。
いくつかの気づきと共に、読者の皆さんと共有できれば嬉しいです。
◇パステルアート講座@しばさき彩ステーション◇
居場所シリーズ記事で紹介した「しばさき彩ステーション」を訪問したところ、近隣からの春の花が所せましと飾られていて、さらにすてきな空間へと変化していました。
たまたま訪問した際、アート講座の開催予定があり、定員にあきがあるとのことで参加しました。
講師は近所に住むサポーターJさん。
中・高生のお子さんを育てながら、彩ステーションのサポートを行うと共に、実費のみ(500円)集金して定期的にパステル・アート講座を開催しているとのこと。
本当に中学生以来じゃないかという画用紙に向き合う一時。
色とりどりの模様を描きながら、意外な楽しさを感じながら2作品を仕上げました。
参加者は、近所にお住まいのお二人とハリーの3名でした。
コロナの時期、一日中人と話さず過ごすことを避けるため、彩ステーションにお越しの方と有給休暇をとり、今日の講座を受けに来たそうです。
ボランティア講師のJさんのアドバイスで、二時間本当に豊かな時間を過ごすことができ、居場所としての魅力をさらに感じ取ることができました。
◇小学校での畑活動◇
小学校のボランティアというと、PTAを思い浮かべる方が多いかと思います。
実際に、近所にお住まいのPTA役員の方にお聞きしたところ、現役PTAさんの活躍と同時に様々なボランティアさんが活躍されているとお聞きしました。
今回のレポートを含め、お聞きした話をご紹介します。
毎朝、車の通過が激しい交差点で児童の登校安全旗を使い見守った後、正門近くの畑を世話しているのが、PTA役員のMさんです。
学校からスペースをお借りして、枝豆、ルッコラ、なすなど育てています。
育てている作物の中で、特に思い入れがあるのが、このスペースで例年育てるとともに、狛江市内の小学校で栽培が広がりつつある、戦争体験をこども達にお話くださる保護者OBが長崎から持ち寄ってくださった里芋とのこと。
その保護者OBの方は、戦争中の食糧難の時代、里芋を育てて飢えをしのいだとのこと。
その当時の暮らしに思いを馳せてほしいと、戦争体験の話を続けるとともに、狛江市内の小学校での里芋の栽培に思いを込めています。
現役保護者として、小学校での畑作を盛り上げているMさんの近い将来の希望は、コロナ禍が早く落ち着いて、こども達と一緒にこの芋を食べること、だそうです。
Mさんは畑作を支えると共に、毎朝学校近くの車通りの多い交差点で、地域のこども達の登校を見守り続けています。
◇ビオトープ保全活動@とんぼ公園◇
私の子供が通う小学校のそばに、狛江市内屈指の広さと風光明媚さを誇るとんぼ公園があります。
近隣の小学校から授業で子供たちが引率されて訪れるほか、調布エリアの幼稚園・保育園からも散歩に集まってくる子供たちの人気の高い公園です。
このとんぼ公園の中で、特に人気が高いスポットが、ビオトープとして管理され、ヤゴやオタマジャクシ、メダカがうようよ泳ぐ、二つの池です。
この池のそうじと世話を欠かさず行うと共に、幼児や小学生に魚や虫の生態を教えてくださり大人気なのが、近所在住のSさんです。
Sさんは、日々落ち葉やゴミの清掃のほか、外部から持ち込まれるザリガニ、金魚、ウシガエル等の駆除を行っています。
「池の中には、とんぼの幼虫(ヤゴ)とオタマジャクシメダカが、バランスよく生息しています。
絶妙な関係が外来生物によって容易に崩れてしまいますので、日々ケアすることが欠かせません」
と、活動についてお話しいただきました。
4月になると、水面に突き出た枝のところから、ヤゴが登り、羽化する姿が楽しめるとのことです。
ぴーれ読者の皆さま、4月になりましたらぜひお子様と早朝散歩がてら、ヤゴが羽化する姿を覗きにきてみてください。
Sさんの様に、日々そうじと世話を欠かさず行ってくださる方の存在に感謝と思いを馳せながら。
記載 ハリー