ぴーれ記者のなっつです☆
前回の記事【うつりゆく街並み】多摩川住宅ニ号棟にある児童公園 -前編-をきっかけに実際に公園に遊びに行ってくださったという報告をいただきとても嬉しいです。
後編では筆者の子どもの頃の思い出や、わが子との思い出、今の率直な感情を綴りたいと思います。
過去のシリーズ記事はこちら
【うつりゆく街並み】多摩川住宅ープロローグー
【うつりゆく街並み】多摩川住宅の歴史
【うつりゆく街並み】10/7(土)開催! 多摩川ふるさと団地まつり
数え切れない思い出
子どもの頃の思い出は☆、わが子との思い出は○で表しています
大公園
広場
☆何もしかずにそのまま寝転び、空を見て雲の形を様々なものに例えて遊んだり、宿題で星の観察をしに友達と誘い合って夜空を見上げることもありました。
大人の付き添いのもと集めた落ち葉で焚き火をし、焼き芋をしたことも。
○三輪車、ストライダー、自転車の練習に最適でした。
鉄棒
☆逆上がりの練習を家族に付き合ってもらいました。
○身長と同じくらいの高さの鉄棒にぶらさがって遊ぶ姿がとってもキュートでした。
いきもののオブジェ
☆フルーツバスケットや、なんでもバスケットをして遊んでました。
○気に入ったいきものに乗るだけで嬉しそうにしていました♪
なかでもハクチョウは誰もが座りたくなるようなフォルムをしています。
お砂場
☆バケツに水を汲んで運河を作ったり、お山のトンネルを掘ったり、近くにあるテーブルとイスを使っておままごとをしたりしてました。
○はたらく車が大好きだったわが子。
【ショベルカーで掘った砂をダンプカーの荷台に乗せる→移動→荷台からザーッと砂を落とす→砂山を作る】
一連の様子は立派な工事現場でした。
年長くらいになると、ただただ掘るというシンプルな遊びに。
無心になって筆者も一緒に掘っていました。
すべり台
☆小学生になると複数あるすべり口を活かしてスピード感のあるおにごっこや、ワニ落としなどのちょっぴりスリルのある遊びをしていました。
○3才くらいまでは登るのが大変そうでした。
ちなみに筆者の子どもの頃は手すりもすべり止めも無かったので、勢いをつけて駆け登ったり、必死に腕を伸ばして登っていたのだろうと思います。
築山
☆宇宙や月にいる気分でクレーターのような凹みに寝そべったり、行きつけの駄菓子屋さんで買ったおやつを食べたりしていました。
○車輪のあるおもちゃを滑らせては観察。
何度も飽きずに実験していました。
白いオブジェ
☆主におままごとをしていました。
丸い穴のようなところは洗濯機やお風呂にしたり、個性が出て面白かったです。
塀
☆遊具ではありませんが、公園の周りを囲む青緑色の塀に登って普通にスイスイ歩いたり、ドン!じゃんけんぽんを楽しんだ記憶があります。
この塀は高さが120センチくらいで上部は斜めになっており、よくこんな不安定なところで怪我もなく遊んでいたな、と思い出すとゾッとします。
○わが子も登っていました!!(汗)
ピロティー
☆地面に線を描いてどろけいや缶蹴りなどの遊びを。
地面がツルツルしていたのでローラーブレードやキックボード、一輪車などをしに来る子が多かったように思います。
○巨大なアスパラのような植物がありました(驚)。
集会所
☆地区班の集まりが行われたり、書道やそろばんなどの習い事の教室も開かれており、姉のお迎えがてらちゃっかり室内に入らせてもらったことも。
○年末になると『火の用心』の声が聞こえてきます。
青く光るベストを着て歩く人たちを見つけたわが子は「パレードだぁ!」と大興奮っ!!
飛び入り参加でニ号棟全体を夜回りさせてもらいました。
終わると集会所でおしゃべりをしたり、お菓子をもらったり可愛がってもらいました。
雰囲気のあるオブジェ
☆ここに座って仲良しの友達2~3人と楽しいおしゃべりをよくしていました♪
小公園
☆北側の小公園は小学校の通学路になっており、毎日通る場所でした。
金木犀の季節にはすごくいい香りがして、『この良い香りはなんだろう、どこから香るのだろう?』と毎年楽しみにしていました。
下校途中に幼なじみと生垣になる【スプーンの実】を探したり、シロツメクサで花冠を作ったり、梅の花が咲いているのを見たり。
自然が身近にある恵まれた環境だったのだなと、今になってしみじみ感じます。
※【スプーンの実】とは…ネズミモチという樹木になる実の種の中に入ってる子葉のこと。【妖精のスプーン】と呼ばれることもある。
ブランコ
☆靴飛ばしや、二人乗り、勢いよくガッタンと揺らしたり、思いっきり勢いをつけてからピョンっと飛んで着地など…これまた今思うとよくやってたな、という思い出が蘇りました(汗)。
※危険なのでマネしないでくださいm(__)m
○子ども同士で押し合いっこをしたり、『まげて~のばして』と口ずさみながら一人でこぐ練習もしました。
☆南側の小公園に、当時は木をモチーフにしたすべり台がありました。
すべり台として遊ぶというよりはおままごとの家にしたり、秘密基地のような雰囲気があり人気でした。
階段やはしごにバリエーションがあり面白かったです。
番外編
どんぐりクラブ
☆夏休みや冬休みになると近所の子どもたちのために、ピロティーで季節に合った映画の野外上映会をしてくれました。
『いつも遊んでいる公園で友達と夜に映画を見る』という、特別な経験をしました。
○クリスマスシーズンには、キャンドルで幻想的な空間を演出してくださいました。
キャンドルで作られた道をぐるぐる歩くとサンタさんに会う事ができ、お菓子のプレゼントをもらい大喜びでした。
昆虫
○わが子は虫が大好きでバッタ、トンボ、チョウチョ、カマキリ、ダンゴムシ、テントウムシをよく捕まえては観察していました。
夏になるとニ号棟周辺の街路樹にはセミがたくさん!
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミなど、毎日飽きずに探していました。
それまで筆者はセミが苦手でしたが、わが子の影響で生まれて初めてセミ取りをしたり、羽化直前の幼虫を見つけた時は可愛く思えたり、だんだんと興味が湧いてきました。
そして、わが子の喜ぶ顔が見たくてどんどん見つけるのも捕まえるのも上手になりました。
思い出を振り返ってみて
当たり前すぎて気づかなかった恵まれた環境
実は子どもの頃は、実家である多摩川住宅があまり好きではなかった筆者。
『なぜわざわざ団地を買ったの!?いつ引っ越すの?早く建て替えてほしい!!』と不満に思っていました。
けれど、子育てをしていく中でようやく環境の素晴らしさがわかりました。
ベランダから見える景色は住人専用の広々とした芝生で、季節ごとに花が咲き、木々も1年をかけて変化します。
さらに、庭のような感覚で子ども達が自由に遊べる公園が目の前にあります。
そして、多摩川住宅のあらゆる場所で自然に触れる機会がたくさんあり、無意識に季節を感じ取っていたのだと改めて気づきました。
さくら、シロツメクサ、つつじ、あじさい、ひまわり、猫じゃらし、もみじ、椿、梅などの草花。
ビワの実がなる木や、背の高いけやきの並木道。
セミやスズムシの虫の音。
美しい野鳥。
落ち葉や、大きな水たまり。
四季折々、様々な風景がありました。
『今までずっとありがとう』
これからも思い出を紡いでいく
2月になり原風景を失う悲しみや怖さに対面し、気持ちが相当落ち込んでしまった時期もあった筆者。
わが子も自分の一部を失ってしまうくらいの痛みがあるようで、何かの拍子でふと思い出し、急に泣き出すことがあります。
しかし、こうしてじっくり振り返ってみたことで思い出したことがあります。
筆者が子どもの頃は公園にシーソーやタイヤ飛びがあったり、丸いジャングルジムは回転していました。
公園の遊具も時代とともに少しずつ変化していて、ずっと同じ風景があり続けていたわけではないことに気づきました。
経験をしたことがない大きな変化に戸惑い、今は辛く悲しいけれど、新しく生まれ変わった場所でも今までと同じように、また思い出を紡いでいきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
by なっつ