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給食試食会に行ってきました

小学生の男の子を育てるママ、なっつです!
わが子が通う学校の給食の試食会があったので、初めて参加してきました。

筆者はコロナ前に、わが子の保育園のお誕生日会でクラスの子どもたちと給食を食べるというイベントがありましたが、それ以降は感染症対策などで、子どもたちが実際に食べている給食を口にする機会が無い時期がしばらく続きました。

そんな背景もあり何年かぶりに、楽しみな気持ちで学校主催の給食試食会に参加しました。

学校

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調理の裏側を知る時間

当日の持ち物はエプロン・マスク・三角巾。
それと給食1食分のお代。

まずはスライドを見ながら、給食ができるまでの調理の様子を紹介してもらいました。

調理員さんたちは朝早くから出勤し、野菜の下ごしらえなどを進めているそうです。
玉ねぎのみじん切りなど一部は機械を使うものの、ほとんどの作業は包丁を使って丁寧に人の手で行われているとのこと。
その大変さと、ひとつひとつの食材に向き合う丁寧さに頭が下がる思いでした。

食材をカットする姿

また、衛生面にも徹底したこだわりがありました。
調理の工程ごとにエプロンの色を変えて着用しているそうで、生の食材を扱った後は必ず別の色のエプロンに着替えるとのこと。
調理員同士が目視で確認し合えるようになっており、食中毒対策の意識の高さが伝わってきました。

ピンク色のエプロン 緑色のエプロン

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給食当番体験も!

スライドを見たあとは、いよいよ試食タイム。
すでにおぼんに用意されたものをただ食べるのではなく、参加者自身が実際に配膳を体験しました。

15人ほどの保護者が給食当番のようにエプロン姿で並び、よそい方を教わりながらおぼんに盛りつけていきます。
全員に同じ量が行き渡るかな?と考えつつの作業は、懐かしい気分になりました。

給食当番

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手作りゼリーに感動!

そして、いざ試食。
「美味しいっっっ!」――この一言に尽きます。

この日の献立は、ご飯、チキン、お野菜、豚汁、みかんゼリー、牛乳。

どのおかずも美味しくて、思わず「おかわりっ!」と言いたくなりました。

いただきます

特に印象に残ったのはデザートの手作りゼリー。
果汁100%のジュースと“ウルトラ寒天”というものを使って作られていて、口に入れた瞬間、スッと溶けていくようなやさしい食感でした。
プルンと弾むタイプではなく、ふんわりと消えていくような軽やかさ。
この食べやすさ、飲み込みやすさには、きっと理由があるのだと思いました。

オレンジゼリー

実は、今回の試食会は特別支援学校(都立)で行われたもので、子どもたち一人ひとりの食べやすさに合わせて、ペースト状のメニューや、一口大よりもさらに小さく刻まれたおかずなど、一般的な小学校とは違い、さまざまな形態の食事が用意されています。

会場にはその見本も展示されていて、『みんなで同じメニューを食べる』ことに寄り添ってくださっている姿が見えました。

ペースト状

試食後、給食が一食分だけ余っていました。
「よかったらどうぞ」と言われたものの、皆さん遠慮して手を伸ばさない中、私は思い切って手を挙げました。
どうしても、もう一度あのゼリーを味わいたくて。笑
それくらい美味しかったです。
お子さんが喜ぶから、と牛乳をいただいていた参加者もいました。

そのほかに質疑応答の時間もあり、日頃の疑問が解決したり、感謝の気持ちを直接伝えることができました。
 

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給食がつないでくれる“共通の思い出”

実は私にはもう一人、市内の小学校に通う子どもがいます。
その子の学校では「おかしな目玉焼き」というデザートが出ることがあり、家でも作って欲しいと言われたことがあるくらい気に入っているデザートです。
カルピスを白身に、桃を黄身に見立てて作られています。
いわゆる学校給食の定番メニューの1つだそうです。

おかしなめだまやき
右上にあるデザートが「おかしな目玉焼き」。画像提供:《緑野小学校HP》学校給食

それが、特別支援学校の給食にも登場することを知り、場所は違っても同じ味を楽しんでいることにちょっと感動しました。

兄弟が別々の場所で学び、成長していても『同じ給食メニューを食べている』という小さな共通点がある。
そう思うと、給食が子どもたちの記憶や絆をつくっているように感じました。

それはわが子に限ったことではなく、同じ時代を生きている子どもたちがいつか大人になったとき、「給食で出たあれ、美味しかったよね」など共通の話題で盛り上がる日が来るのかもしれません。

給食の持つ力の大きさを、改めて実感した瞬間でした。
会話

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「献立表の向こう側」にいる人たち

筆者自身は、献立表を「今日はこれを食べてるんだな」と確認をするだけのものという認識でいました。
でも今回、実際に食べてみたり、栄養士さんのお話を聞いたり、作っている調理員さんたちを知ることができ、その一枚の紙の向こうには、子どもたちの成長を支える多くの人がいることに気づきました。

担任の先生とはまた違う立場から、日々の食を通して子どもたちを支えてくださっている方々がいる。
その姿を知ることで、感謝の気持ちがより深まりました。

鍋をかき回す姿

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おわりに

市内の小学校でも少しずつ給食試食会が再開されていると聞きます。
もしお子さんが所属する場所で案内があったら『ぜひ参加してみてほしい』という思いでこの記事を書きました。

中学校給食の試食は市内の給食センターでできます。
詳しくはこちら▶︎《狛江市教育委員会HP》中学校給食を試食してみませんか??

『毎日食べている給食』が、ただの食事ではなく、子どもの成長を支える特別なものなんだと感じられるはずです。

頼もしい調理員さん


編集委員 なっつ

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