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すっかり秋らしくなりましたね。
『読書の秋』
ということで、
今回は小学校での図書ボランティア歴7年のたんちゃん。が
小学校での読み聞かせについて、ヒントやアイデアをお伝えします。
今回は、低学年(小学校1年、2年)のことをまとめてみました。

狛江での小学校での読み聞かせ

狛江の市立小学校では、
保護者のクラスでの読み聞かせを実施しているところが多いかと思います。
各小学校で、取り組み方は違うかと思いますが
読み聞かせが、希望者だったり当番制だったりで
「子どもが小学校に入って、思いがけず読み聞かせデビューすることになっちゃった!」
と、いう方もいるのではないでしょうか?

うちの子達が通っていた小学校は、
読書週間に読み聞かせボランティアを募って
お子さんのクラスの読み聞かせをする、
というスタイルだったのですが

初めての方は
「どうやったらいいのかわからない。」
「どんな本がいいの?」
「上手に読めないけど大丈夫かしら…」
「子どもたちはちゃんと聞いてくれるのかな?」
など、不安を感じる方もいるようでした。

保護者のみなさんに「読み聞かせ」について知ってほしいな〜

わたしは、小学校で図書ボランティアをしています。
図書室の飾り付けをボランティアメンバーで製作したり
おはなし会を企画したり
図書のリサイクルイベントをしたり
子どもたちが本に親しむきっかけづくりをしています。

図書ボランティアでは、
保護者の方達が、小学校での読み聞かせに関わってくれたらいいなと、
ここ数年、
新1年生の最初の保護者会のときに
読み聞かせのレクチャーをしています。

「読み聞かせ」レクチャーはこんな感じ

わたし自身の体験をもとにまとめてみました。
一例として、こんな取り組み方もあるんだな、と読んでもらえたらと思ってます。

教室での「読み聞かせ」を想定して、
読み方の説明をしながら実際に読んでいきます。

まず、事前に必ず下読みをしておくことが必要です。
という説明をしてから

それでは本番!


ガラガラ〜と、教室に入るところから

「おはようございます。今日は読み聞かせに来ました。」
と、子どもたちに挨拶。
ここで自己紹介してもいいですよ。

子どもたちに、集まってもらうように言います。

そろったら、椅子に座って本を見せます。

「今日は(タイトル)を読みます。」
など、子どもたちの反応を見ます。
この前先生が読んだー、なんて反応があったら、違う本に差しかえても良いかと思います。

絵本の場合は
表表紙から裏表紙まででひとつのストーリーを描いている場合があるので
全てのページを見せるくらいのつもりで読み進めます。

表表紙『タイトル』を読む。

ページを開いて
中の『タイトル』を、また読む。

おはなしのページを読む。
(解説のページは基本読まないが、高学年では読んだこともあります。)

裏表紙を見せる。

「今日の読み聞かせはこれで終わりです。」などと挨拶して終了です。
クラスによってはお礼を言ってくれたり、感想を言ってくれることもありますよ。

1人で読むときは絵本を持つのも、読むのも1人で行ないます。

2人のときは、絵本を2人で持ち、
一冊の絵本のセリフを2人で分けるなど、工夫できます。
1人1冊ずつ短い絵本を読む、というやり方もあります。

どんな本を読めばいいの?

基本は
「季節があっているもの」
秋に、春の入学の本やクリスマスの本を読むのは、季節があってないですよね。
本文や絵の季節を感じる部分をチェックしておきましょう。

そしてできれば
絵本では、
「絵がハッキリしているもの」
「時間内に読めるもの」
が、集団を対象にした読み聞かせに向いていると思います。

絵本についていえば
対象年齢が低めのものでも
聞いている子どもからすると
懐かしかったり、あらたな発見があったりします。
読み手が変わると感じ方が変わる、という面白さもあるので
定番の絵本を選んでも問題ありません。

ちょうどよい長さの絵本を見つけるのは、なかなか難しかったりするので
短い絵本を2冊用意するのも良いです。

1冊ずつテイストを変えたり
続き物や同じシリーズ物にするなど、バリエーションはさまざま。

1冊目は、導入部分ととらえて、絵と単語で読み進んだり、クイズみたいなもので注目してもらってから
2冊目は、じっくりと絵本の世界に入ってもらえるようなものにするというパターンが、わたしは気に入ってます。

子ども達がハマる絵本

○音で遊ぶような絵本
 リズミカルに読んだり、子ども達と一緒に読んだりという楽しみもあります。
 しりとりで、最後にオチがあるようなものや、落語の絵本も面白いですよ。

○繰り返しのパターンでワクワクする絵本
 動物達が、一匹来て、また一匹来て、とやってくるようなストーリーは「次は誰かな?」と、ドキドキ。

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(左)ぐるんぱのようちえん 発行所:福音館書店 作:西内ミナミ 絵:堀内誠一
(右)どうぞのいす 発行所:ひさかたチャイルド 作:香山美子 絵:柿本幸造
参考: ぴーれメンバー『我が家の絵本ヒストリー』~キャラ重視ママ・ 0~3歳編~

○子どもが成長する絵本
 出来なかったことが出来るようになるお話も、子ども達は好きです。
 お料理やハンドメイドするもの、冒険ものなど。

○昔話、童話
 今の子ども達は、意外と「ど定番」の昔話を知らなかったりします。
 先にパロディに触れる機会が多くなっているのだと思います。
 直球ストレートな日本の昔話や、童話も低学年のうちに触れさせてあげたいなと思います。

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世界文化社 ワンダー民話館 シリーズ
参考: ぴーれメンバー『我が家の絵本ヒストリー』~母の好み・未就学児編~


○絵を読み解く絵本
 実は子どもたちは、大人よりも「絵を読み解く力」が優れているんです。
 大人は文字から情報を得ようとしますが、子ども達は「絵」から想像をふくらませます。
 細かいところまで描かれている絵本に、実は隠れた面白さがあったりします。

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「バムとケロ」シリーズ 出版社:文溪堂 作・絵:島田ゆか
参考: ぴーれメンバー『我が家の絵本ヒストリー』~おもちゃ代わりに使うママ・未就園児編~
○絵本じゃなくても。
 文字だけの本を読んで聞かせる、お話を聞かせるというのも想像力をふくらませてくれます。
 上級者は、お話を覚えて、語り聞かせるのもいいと思います。
 絵本ではなく、長編の本を、日を変えて読み手のリレー形式で「つづく」で終わる「連ドラ」風も面白いです。

本を選ぶのに迷ったら

市立図書館や、各地域センターの図書室には本の紹介の冊子もあります。
中央図書館では大型絵本も借りられますよ。

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参考:「親子で図書館のおはなし会を楽しもう」
http://piele.komae-kosodate.net/docs/2014111800167/

市立小学校には各学校に司書の先生もいますので、相談してみましょう。

ぴーれの過去記事でも、絵本の紹介がありますので
ぜひ参考にしてください。
ぴーれメンバー☆我が家の絵本ヒストリー
http://piele.komae-kosodate.net/category/goods/

読み方はどうしたら?

「大きめの声でゆっくりと読む」
これで十分です!

いろんな読み方があっていいと思うんです。
現状、小学校での読み聞かせは、お母さんがすることが多いと思います。
いろんなお母さんがいて、読み方もそれぞれ違っててもいいと思います。

お母さんだけじゃなく、お父さん、お爺ちゃん、おばあちゃんにも読んで欲しいなあ、と思います。
読み手が変われば、本の印象がぐっと変わってきますから。

読み聞かせについて講習を受けたときに、
「声色をかえたり、過剰な演技はいらない」と言われました。
聞き手の想像力を狭めてしまうから、ということからだそうです。

読み聞かせは「そっとお話を手渡すつもりで」
なるほどなあと思いました。

でも、わたしは、世の中にはいろんな読み聞かせがあってもいいんじゃないかなあ?と
思っています。
だって、いろんな人がいて、それぞれいろんなアイデアを持っていたり、いろんな思いを持ちながら
読み聞かせするのだから。

読む本を1冊選ぶのだって、試行錯誤するわけじゃないですか。

静かにお話が進む本は落ち着いた口調で、おとなしめに読んでみたいな、とか
面白い話だから、はっちゃけて読んでみちゃおう!とか
歌うような場面で、気がついたら節をつけて歌ってた♪とか

おおきいサイズの大型絵本で読んだり
絵本じゃなくて、紙芝居も楽しいよね?とか

日替わり定食じゃないですけど、
いろんな人がいて、いろんな読み方がある
それぞれの味があるのって面白くないですか?

プロがやるわけじゃない。
だからこそある、良さがある。

と、わたしは思います!

小学校低学年のお子さんは、

本当に目をキラキラさせて見入ってくれますよ。

子ども達に、いろいろなお話の世界に触れるきっかけを
ぜひつくってあげてください。

最後に、子どもが高校生になったわたしから。

親が、読み聞かせ体験が出来る期間は、
実は子どもが小学生くらいまでじゃないかな…
高学年になると「学校に来ないで」なんて言い始めるお子さんもいたりして…
だからタイミングを逃さないで、チャンスを逃さないでチャレンジしてみて欲しいなと思います。
うちの子達は、いまだにわたしが変な節をつけて歌った童話のフレーズを覚えてくれてたりします。
恥ずかしいけど、なんだか懐かしいです。

(by たんちゃん。)

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